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 15日午後1時10分ごろ、福岡市中央区荒津の沖合で「マストが折れた船舶が旋回している」と福岡海上保安部に通報があった。海保によると、長崎県壱岐市の壱岐郷ノ浦港所属の貨物船第28壱岐丸(160トン、乗員3人)が近くの防波堤に衝突した。

 機関長の小島文勝さん(61)=壱岐市=が機関室で血を流して倒れ、病院に運ばれたが間もなく死亡。男性船長(64)と男性乗組員(58)もけがをしたが命に別条はないという。油の流出は確認されていない。

 船長は調べに「居眠りをしていた」と説明しているといい、業務上過失致死の疑いがあるとみて調べる。

 船の所有会社によると、午前9時45分に壱岐郷ノ浦港を出て、午後1時ごろに福岡市中央区の博多漁港に着く予定だった。船長、機関長ともに乗船歴20年以上のベテランという。(浅野秋生)