2017-05-15

マイノリティ同士だからって必ず仲良くなるわけじゃない話

こんにちは。私は都内の某SIerで働いていたSE(♀)です。

マイノリティ同士だからくっつけとこう」と安易に考えるのはどうかな、という話をします。

10年ほど前の話です。

ここでいうマイノリティとは「女性エンジニア」のことです。

この話には3人の女性エンジニアが登場します。

1人目・・・20年選手女性エンジニア阿佐ヶ谷姉妹右側に似ているので、通称阿佐ヶ谷とする。

2人目・・・私。

3人目・・・私の5年後に配属された女性エンジニア。桐谷美鈴に似ているので、通称桐谷とする。

1人目と2人目の出会い

入社してすぐに運用系の部署に配属されました。

部署の男女比はほぼ男であり、20年選手阿佐ヶ谷が1人だけおりました。

阿佐ヶ谷は大変仕事のできる女性であり、サバサバ系の女性でした。

周りの同僚男性をお前呼ばわりするなど豪快な女性でした。

私は20年ぶりの女性新入社員でした。

私は阿佐ヶ谷の下で配属されました。

女性同士なら話しやすいだろう」という上の配慮でしょう。

結果、阿佐ヶ谷と私は合いませんでした。

とろくさい私にサバサバ阿佐ヶ谷はとてもイラついたのでしょう。

しばらくして、私はうつ病と診断され、3ヶ月休職しました。

復帰後、私は別の人の下で働くことになりました。

2人目と3人目の出会い

私が入社してから5年後、桐谷ちゃんが部署に配属されることになりました。

私は阿佐ヶ谷以外に女性エンジニア仲間が増える!と思いとても喜びました。

私「女の子がくるんだって!うれしい!」

同僚男「え~、本当はいやなんじゃないの?」

このことを何人から言われたかわかりません。

なぜそう返されたのかいまだにわかりません。

女性同士のキャットファイトを期待しているのでしょうか。クソか。

んなわけねぇだろ!と思いつつ、いざ桐谷ちゃんがきたらそういう気持ちが芽生えてしまうのだろうかと怖くもなりました。

数ヵ月後桐谷ちゃんが配属されました。

桐谷ちゃんは私とは違う人のもとへ配属されましたが、周りの人は言いました。

私子ちゃん、この部署女性が少ないからさ、桐谷ちゃんを見てあげてね」。

桐谷ちゃんが嫌いであったわけではありませんが、またこれか・・・・と思いました。

2人目の苦悩

「桐谷ちゃんが恨めしくなったらどうしよう」

「何か桐谷ちゃんを助けてあげなくちゃ」

こう考えながら桐谷ちゃんを影から見守る毎日でした。

しかし、桐谷ちゃんはわからないことはわからない、とはっきりいえる

コミュ力が高い子だったので心配無用でした。

桐谷ちゃんと私は険悪になることもなく、特別仲良くなることもありませんでした。

仕事をする上ではこの上なく楽な関係でした。

桐谷ちゃんが来て1年、私は気づきました。

男性新入社員も沢山いるはずなのに、女性というだけで桐谷ちゃんだけ気にかけるのはおかしい。女性からといって特別視する必要はないのだ。」

その後桐谷ちゃんのことを考えなくなりました。

たまに会話をしますが、彼女は周りとの関係も良好そうに見えます

さいごに

ほとんどの現場で、女性エンジニアマイノリティだと思います

しかし、女性エンジニア同士くっつけることが、必ずしも女性エンジニアへの配慮になるわけではないと私は思います

女性」を意識することなくお互い仕事ができたら良いなぁと思います

以上です。

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