こんにちは。私は都内の某SIerで働いていたSE(♀)です。
「マイノリティ同士だからくっつけとこう」と安易に考えるのはどうかな、という話をします。
10年ほど前の話です。
1人目・・・20年選手の女性エンジニア。阿佐ヶ谷姉妹の右側に似ているので、通称阿佐ヶ谷とする。
2人目・・・私。
3人目・・・私の5年後に配属された女性エンジニア。桐谷美鈴に似ているので、通称桐谷とする。
部署の男女比はほぼ男であり、20年選手の阿佐ヶ谷が1人だけおりました。
阿佐ヶ谷は大変仕事のできる女性であり、サバサバ系の女性でした。
私は阿佐ヶ谷の下で配属されました。
結果、阿佐ヶ谷と私は合いませんでした。
とろくさい私にサバサバ系阿佐ヶ谷はとてもイラついたのでしょう。
復帰後、私は別の人の下で働くことになりました。
私が入社してから5年後、桐谷ちゃんが部署に配属されることになりました。
私は阿佐ヶ谷以外に女性エンジニア仲間が増える!と思いとても喜びました。
同僚男「え~、本当はいやなんじゃないの?」
女性同士のキャットファイトを期待しているのでしょうか。クソか。
んなわけねぇだろ!と思いつつ、いざ桐谷ちゃんがきたらそういう気持ちが芽生えてしまうのだろうかと怖くもなりました。
数ヵ月後桐谷ちゃんが配属されました。
桐谷ちゃんは私とは違う人のもとへ配属されましたが、周りの人は言いました。
「私子ちゃん、この部署は女性が少ないからさ、桐谷ちゃんを見てあげてね」。
桐谷ちゃんが嫌いであったわけではありませんが、またこれか・・・・と思いました。
「桐谷ちゃんが恨めしくなったらどうしよう」
「何か桐谷ちゃんを助けてあげなくちゃ」
しかし、桐谷ちゃんはわからないことはわからない、とはっきりいえる
桐谷ちゃんと私は険悪になることもなく、特別仲良くなることもありませんでした。
桐谷ちゃんが来て1年、私は気づきました。
「男性の新入社員も沢山いるはずなのに、女性というだけで桐谷ちゃんだけ気にかけるのはおかしい。女性だからといって特別視する必要はないのだ。」
その後桐谷ちゃんのことを考えなくなりました。
たまに会話をしますが、彼女は周りとの関係も良好そうに見えます。
ほとんどの現場で、女性エンジニアがマイノリティだと思います。
しかし、女性エンジニア同士くっつけることが、必ずしも女性エンジニアへの配慮になるわけではないと私は思います。
「女性」を意識することなくお互い仕事ができたら良いなぁと思います。
以上です。