陸上自衛隊機 函館空港の西でレーダーから消える

陸上自衛隊機 函館空港の西でレーダーから消える
15日正午ごろ、陸上自衛隊の連絡偵察機が北海道の函館空港の西、およそ30キロを飛行中にレーダーから機影が消え、自衛隊は事故が起きた可能性があると見て、状況の確認を急いでいます。
防衛省によりますと、15日正午ごろ、陸上自衛隊のLR2連絡偵察機が函館空港の西、およそ30キロを飛行中にレーダーから機影が消えたということです。

機体は札幌市にある陸上自衛隊北部方面航空隊の所属で、パイロット2人と乗員2人の合わせて4人の男性の自衛官が乗っていたということです。

機内には救急患者を輸送するためのストレッチャーなどが搭載されていて、北海道知事から救急患者の空輸の要請があり、午前11時23分ごろ、札幌市にある丘珠空港を離陸しました。患者を乗せるため函館空港に向かっていましたが、午前11時47分ごろ、管制官との通信が途絶え、その後、レーダーから機影が消えたということです。

機体は計器を使った飛行で函館空港に着陸しようとしていたということで、陸上自衛隊は事故が起きた可能性があると見て、詳しい状況の確認を急いでいます。

函館空港事務所も連絡取れず

函館空港事務所に入った連絡によりますと、15日午前11時23分、札幌市にある丘珠空港を出発した自衛隊の航空機が11時49分ごろ函館空港の北西およそ20キロの地点でレーダーから機影が消え連絡がとれない状態になっているということです。
この航空機は急病の患者を搬送するため丘珠空港を離陸し、11時54分に函館空港に到着する予定だったということで警察や消防などが詳しい状況を調べています。

北海道は大気不安定 気象庁

気象庁によりますと、北海道には上空に寒気を伴った低気圧が西から近づいていて、大気の状態が不安定だということです。気象庁のアメダスによる観測では、正午の時点で函館空港では風速9.3メートルの風を観測していました。

また、空港での観測では、当時、函館空港周辺では、上空200メートルほどのところに雲があって、弱い雨が降っていたということです。