隣人殺害事件 起訴内容を認める

去年、東京・西東京市のアパートで隣の部屋に住む当時79歳の女性を殺害した罪などに問われている男の初公判が、東京地方裁判所立川支部で開かれ、被告は起訴された内容を認めました。

西東京市田無町のアルバイト平岡大被告(31)は、去年8月、アパートの隣の部屋に侵入し、この部屋に住む多田和代さん(当時79)を刃物で切りつけて殺害したとして、殺人などの罪に問われています。
東京地方裁判所立川支部で開かれた裁判員裁判の初公判で、平岡被告は起訴された内容を認めました。
冒頭陳述で検察は「被告は音楽を大音量で聞いていて、被害者から何度も注意されたことから怒りを感じるようになった。首を刃物で複数回刺し、強固な殺意に基づく自己中心的な犯行で、真摯な反省もない」と指摘しました。
これに対して弁護側は「被告は長年フィリピンに住んでいて日本語をよく理解できていなかったため、騒音トラブルが殺人事件に発展した。遺族に謝罪文を書くなどして反省している」と主張しました。