コリンは水溶性のビタミンBの仲間です。体内でも生成されますが、食物からの補給も必要な物質です。神経伝達物質のアセチルコリンの元になる物質で、アルツハイマー病の薬としても利用されています。ここでは、ドクター監修の記事で、コリンの体内での働きや、サプリメントで摂取する際の注意点について解説します。※本記事は、内容指摘を受けており、確認中となります※
ビタミンB群の一種「コリン」は、ダイエット効果も期待できるといわれています。体内での働きや、接種方法を紹介します。
コリンとは
コリンは、水溶性ビタミンB群の一種。肝臓を補助して毒物やアルコールなどの分解の助けとなったり、脳の神経伝達物質であるアセチルコリンに変化して、神経の伝達を補助する働きをします。
コリンは体内で生成される物質ですが、それだけでは不足するため、食物から取り込む必要があります。
コリンが含まれる食物
コリンは、卵黄、レバー、小麦、胚芽米、緑黄色野菜、大豆、酵母などに含まれています。コリンが体内で正しく作用するためにはビタミンB12と葉酸、L-カルニチンが必要になります。
ダイエットに関わるコリンの効果
コリンは、糖質と脂質の代謝に関わっています。直接代謝を上げる作用はありませんが、消化酵素や代謝酵素の補酵素として、糖質と脂質の代謝には欠かせない物質なのです。代謝を上げることは、ダイエットにとってはとても大切なこと。効率よく脂肪を燃やしてエネルギーを作っていくには、代謝が低いと対処ができないのです。
コリンが不足すると、代謝に異常が出るだけでなく、肝臓に負担がかかり肝硬変や肝脂肪、ひどくなると肝ガンになる可能性もあります。コリンは肝臓にたまった脂肪を融解して血液中に放出し、体外に排出する役目ももっています。
コリンの美容効果
コリンはビタミン様物質とも呼ばれ、ビタミンに似た働きを持っています。肝臓の保護、肝疾患の予防に効果がある他、ナトリウムの排出を促進するため、むくみ予防にも効果が期待できます。
コリンを摂取する際の注意点
コリンを過剰に摂取した場合の副作用は今のところ確認されていません。しかし、サプリメントなどを利用して長期にわたり大量のコリンを摂取し続けると、魚くさい体臭、胃腸の不調や嘔吐などの症状が現れることがあります。そのため、アメリカではコリンを摂取する上限が推奨されています。14歳以上の男性で1日摂取量の目安は、男性は550mg、女性で400mgほどで、1日摂取量の上限は男女ともに3000㎎程度とされています。
コリンが豊富な食品は、他のビタミンBも含んでいますが、サプリメントを利用する場合には、ビタミンB12、葉酸、L-カルニチンが配合されているものがよりお勧めです。