日本担当特使の韓国議員 慰安婦問題は別の打開策を模索

日本担当特使の韓国議員 慰安婦問題は別の打開策を模索
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韓国のムン・ジェイン(文在寅)政権で日本担当の特使になる国会議員が韓国メディアに対して、慰安婦問題をめぐるおととしの日韓合意について、ムン大統領が選挙期間中に掲げていた日本との再交渉ではなく、別の打開策を模索したいとする考えを明らかにしました。
韓国のムン・ジェイン大統領は選挙期間中、慰安婦問題を最終的かつ不可逆的に解決するとした、おととしの日韓合意について、「国民的な合意と被害者たちが受け入れられる水準の合意を導き出す」として、日本に対して再交渉を求めていくことを公約に掲げていました。

これについて公共放送KBSは、ムン・ジェイン政権で日本担当の特使になるムン・ヒサン(文喜相)議員が、日韓合意の再交渉は求めない代わりに、日本側が新しい談話を発表することなど、別の打開策を模索していきたいとする考えを示したと伝えました。

慰安婦問題をめぐっては、今月11日、安倍総理大臣がムン大統領と電話で会談し、日韓合意の着実な実施を求めたのに対し、ムン大統領は韓国国内で否定的な意見が強いなどと指摘していました。

ムン議員は16日に大統領と面会するということで、今後、日本を訪問し、どのようなメッセージを伝えるのか、韓国側の出方が注目されます。

現在6期目のムン議員は、国会の副議長を務めた重鎮で、韓日議員連盟の会長も務めるなど知日派として知られています。