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 14日朝に発射された北朝鮮の弾道ミサイル。前回は東京メトロが全線で運行を止めたが、今回は各社とも通常運行を続けた。何が違ったのか。そもそもなぜ、ミサイル発射情報で列車を止める必要があるのか。

 「北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたとの情報が入り、全線で運転を見合わせています」

 4月29日午前6時すぎ、東京メトロ日比谷線霞ケ関駅に止まった車内にこんなアナウンスが響いた。乗っていたITジャーナリストの神田敏晶さん(55)は「みんな『え、本当に?』という表情で顔を見合わせた。70年以上平和が続いた日本の、歴史的な1日になるかもしれないと思った」。フェイスブックを通じて発射が失敗だったと知り、ほっとしたという。

 東京メトロは全9路線で10分間運転を止め、影響は1万3千人に及んだ。神田さんは「安全のためには過剰なくらいの対応でもいい」と理解するが、「5時半の発射で6時すぎに列車を止めて意味があるのか」とも思った。

 当時、停止判断の根拠はNHK…

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