こんばんは、yumiです。
以前からかみあぷでも何度か取り上げていた、ヤマト運輸とAmazonの話題。
先月上旬には「ヤマトがAmazonの当日配送から撤退する」との報道があり、ようやく落ち着いたか…と思いきや、このヤマトの撤退はAmazonの作戦通りなのではないか、との説が浮上しております。
一体どういうことなのか、さっそく見てみましょう。
そもそも「Amazonとヤマト」の問題はなんだったの?
まず、Amazonとヤマトの問題が何だったのか簡単にご紹介すると、
- 宅配個数の増加で配達ドライバーなどの人員が不足
- Amazonの「当日配送」などにより、ドライバーの長時間労働が問題化
- ヤマトはAmazonの「当日配送」から撤退を決定
- 送料の値上げや時間指定枠を減らすなどの措置も
というものでした。
もちろんAmazonだけが原因というわけではないですが、ヤマトが年間に請け負う宅配個数が約16億個、そのうち2億5千個がAmazonだそうなので、かなりの数を占めているのが分かりますね(参考:東洋経済オンライン)。
さて最初に「ヤマトの現状が厳しいらしい」というニュースが各所で流れた時、みなさんはどう思われましたか?
- Amazonひどいな〜安くヤマトをこき使ってんの?
- ヤマトもそれで納得してAmazonと契約しているわけだし、ヤマト上層部の考えが甘かったんじゃ?
- 色々あるだろうけど、結局ヤマトのドライバーさんが一番大変だよね…
このどれかを思った方が多いんじゃないでしょうか。
President Onlineによると「同業他社の幹部が『ヤマトは同情的な世論をつくりあげた。恐ろしくしたたかな会社』と述べていた」そうですが、確かにこの後に続く「送料値上げ」や「指定時間枠の縮小」など、私たち顧客から大きな批判も浴びることなく、変更に踏み切りました。
さらにヤマトはAmazonの「当日配送」からも撤退を決め、Amazonにとってはかなりのダメージとなったであろうことが想像できます。
…が、「ここまですべてAmazonの作戦通りだった」という驚きの説が浮上。
なんでもAmazonは、みなさんご存知の通り世界中でサービスを展開していますが、「その国の宅配業者のキャパが限度に達すると、自社での配送に切り替え、徐々に浸透させていく」という戦略をとっているそうなんです。
一体何故そんなことを?と思いますが、やはり他国に進出する際、その国の宅配業者を使わないことには宅配業界がうるさい=要らぬ問題を起こしたくはない、ということのよう。
しかし宅配業者が自らギブアップすれば、Amazonは余計な手間をかける必要なく、自社配送を浸透させられる…というわけですね(((;゚Д゚)))
日本では最初、佐川急便がAmazonの配送を担当していましたが撤退。その後ヤマトになってヤマトも撤退。業界1位と2位が無理なら、他企業も手を挙げないですよね…。
現に「ヤマトが当日配送から撤退」と決まったあと、Amazonが新サービスとして開始した生鮮食品販売の「Amazon Fresh」はAmazonが自社で配達を行っているそうです。
さらにAmazonは他国だけでなく、自国(アメリカ)でもコスト削減のために大手宅配業者ではなく、自社宅配ネットワークを作り上げる計画があるとのこと。
- Amazonひどいな〜安くヤマトをこき使ってんの?
- ヤマトもそれで納得してAmazonと契約しているわけだし、ヤマト上層部の考えが甘かったんじゃ?
- 色々あるだろうけど、結局ヤマトのドライバーさんが一番大変だよね…
ではなく「Amazonもやり方が上手いね〜これで事業を拡大するわけか」と思うのが正解だった…のかもしれません。
もちろんこれはあくまでも「一説」なわけですが、確かに辻褄が合うような…。これが事実だとしたら「Amazon怖すぎ」というのが私の率直な感想なのですが…みなさんはどう思いますか?
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