指揮者シリーズ、もう第何弾かな?
僕にとっては『田園』と『大地の歌』で絶対的な価値のある指揮者。

ちなみに高校の演劇で創作した、迫害に遭うユダヤ人のヒロインの名字は彼から取りました(ちなみにファーストネームはフリュネ)。

良く温厚で優しい芸風と言われるが、師匠・マーラーの一番の理解者であったこともあって、意外と硬派で引き締まった演奏をする。モーツァルト交響曲第40番のフィナーレの映像が残っているが、トスカニーニを思わせる迫力だ。
実際アメリカに渡ってから即物主義的な影響を受けたとする論評もある。

ワルターの温厚な印象は、おそらく晩年のコロンビア交響楽団との録音が大きいのだろう。
『田園』もそうだが、『アイネ・クライネ』の多幸感は唯一無二だ。

そしてVPOとの『大地の歌』。第一楽章の嘆きと厭世観は、未だにこれ以外の演奏に納得がいかない。
典型的なロマン派の巨匠でした。