”核のごみ” 国が最終処分場の選定めぐりシンポジウム

”核のごみ” 国が最終処分場の選定めぐりシンポジウム
k10010981351_201705142058_201705142100.mp4
原子力発電所から出る、いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定に向けて、今後の進め方などについて国が一般の人たちに説明するシンポジウムが東京で開かれました。
シンポジウムは、核のごみの最終処分場の選定をめぐり、処分が可能な地域かどうか、科学的な特性を示す地図を国が公表する前に、全国9か所で開かれるもので、初回の14日は東京が会場となりました。

原発から出る核のごみをめぐっては、地下300メートルより深い地層で処分する方針が決まっていますが、処分場の選定作業は進んでいません。シンポジウムでは、国などの担当者から、火山や活断層が近くにないことなど、専門家会議がまとめた基準をもとに地図を作成し、理解が得られた地域を対象におよそ20年かけて調査を行い、最終的に処分場を選定する方針が示されました。

これに対して出席者からは、「本当に地域の理解を得ながら進めるのか疑問だ」といった意見や、「処分場を受け入れた時のデメリットも教えてほしい」などといった要望が出されました。国は来月にかけて残る8か所でシンポジウムを開くほか、47都道府県を対象にした説明会も開いたうえで、処分場の選定に向けた最初の作業となる科学的な特性を示す地図を公表するとしています。