「貸株サービスの4つのメリット」
自分の持っている株式を貸株として貸し出す「貸株サービス」のメリットは、保有中の株式を預けることで金利がもらえるとともに、いつでも売却できることです。
その他の具体的なメリットは次になります。
「貸株サービスのメリット①:金利がもらえる」
貸している期間によって、証券会社から金利がもらえます。
通常は、年0.1%から1%位です。
なかには、10%から20%という高金利の銘柄もあります。
「貸株サービスのメリット②:配当金がもらえる場合がある」
原則として、配当金はもらえません。
ただし、証券会社によっては、もらえるケースもあります。
もらえる場合は、源泉徴収されている配当金の額と、同等の金額を受け取ることが出来ます。
証券会社によって設定が異なる場合がありますので、証券会社に確認しましょう。
「貸株サービスのメリット③:株主優待がもらえる」
配当と同じく、原則として、もらえません。
ただし証券会社によっては「その期間だけ返してもらう」という設定ができる「株主優待自動取得サービス」というサービスをしている証券会社が多いです。
それを設定すれば、
権利日(株主優待がもらえる日)の直前で貸株を解除
↓
株主優待取得時は自分の名義
↓
権利日や指定された日が過ぎると、自動的に貸株扱いに戻る
という流れになるところが多いようです。
「貸株サービスのメリット④:配当金・株主優待・金利のトリプルスリーがもらえる」
株式銘柄・証券会社によっては、配当金・株主優待・金利のトリプルスリーをもらいながら資産運用できるケースがあります。
「貸株サービスの5つのデメリット」
お得なことが多い「貸株サービス」ですが、良いことばかりではありません。
デメリット・注意点・特徴があります。
「貸株サービスのデメリット①:税金の扱い」
証券会社から得た利息は、「雑所得」となり年間20万円を超えた場合は確定申告をする必要があります。
特定口座で株式運用をしている場合、配当でしたら、税金が徴収されて、他の手続きは不要ですが、貸株サービスの金利では扱いが異ります。。。
「貸株サービスのデメリット②:配当金・株主優待の設定」
証券会社によっては、配当金・株主優待がもらえない可能性があります。
また、証券会社によっては、手動で設定する必要も出てくる証券会社があります。
手間がかかりますので、保有している銘柄が多い方には、大きなデメリットになりでしょう。
「貸株サービスのデメリット②:信用取引口座」
証券会社によっては、信用取引口座を持っている場合は、貸株を利用できない!とするケースがあります。
信用取引口座を解約すれば大丈夫なのですが、信用取引口座を利用して資産運用している方には要注意ですね。。
「貸株サービスのデメリット③:長期株主優待」
銘柄によっては、「〇年以上連続して保有」という条件をクリアすると、長期特典がもらえる株主優待銘柄があります。
貸株サービスを利用すると対象外になるケースもあります。。
売買タイミングによって扱いが異りますので、証券会社で確認しましょう。
「貸株サービスのデメリット④:証券会社の破綻」
利用している証券会社が万が一破綻した場合は、保証されません。。。
「貸株サービスのデメリット⑤:NISA口座の株式」
NISA口座の株式は貸株サービスが利用出来ません。。。
「貸株サービスのリスク」
金利の変動頻度が多いことと、金利の変動の幅大きいことがあげられます。
さらに、株価は下落している・する可能性が高いケースが多いです。。。
ですので、貸株金利を目当てとした投資は、非常にリスキーです・・・
「こんな方にオススメ?!」
・配当や株主優待目当て、長期保有目的等、売却するつもりがない方。
・所有していた株が、株価下落などで、貸株金利が上昇してきたケース
売るつもりはないが、貸株金利が上昇してきたので、ついでに、貸株金利をもらっておこう!という方でしたら、有用な制度かもしれません。。
「まとめ」
・貸株金利を目当てとした運用はハイリスク
・売却する予定のない銘柄なら、利用するのも「あり」かも?!
・利用する場合は「配当」「株主優待」の有無についても確認しましょう