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愛知ドラマで学ぶ発達障害 愛教大がDVD作製
愛知教育大教育臨床総合センター(刈谷市)は、発達障害の可能性のある児童や生徒への理解を深める教員向け視覚教材「先生のための発達障害」を作製した。児童と教員のやりとりをドラマ仕立てで再現した約三十分のDVDと二十八ページの小冊子で、県内の各教育委員会や特別支援学校など約八百カ所に配布した。 文部科学省の受託事業「発達障害の可能性のある児童生徒等に対する早期・継続支援事業」の一環で作製。コミュニケーションが苦手とされる発達障害の一種「自閉スペクトラム症」の「積極奇異型」「受身(うけみ)型」「孤立型」の三類型について、実際の事例を基にそれぞれの特性や対応法などを紹介している。 同センターでは以前、発達障害をテーマにしたミュージカルを作り、上演した経験もある。再現ドラマは、教職員や院生らが企画から監修までを担当した。名古屋の舞台俳優による劇団「インクルーシブシアター」が役を演じた。 文科省によると、通常学級に通う小中学生の6・5%に発達障害の可能性があるとされる。それぞれに異なる特性があるため、対応によっては不登校や親とのトラブルにつながる可能性もあり、教育現場では試行錯誤が続いているという。 同センターは「発達障害の可能性がある子どもたちへの理解や関わりを支援したい思いでつくった」と話している。 小冊子とDVDの動画は、同センターのホームページでも公開している。 (土屋晴康) PR情報 |
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