週末のメディア各社の世論調査が出そろいました。東京都知事選挙。

勝負ありですね。

はい。新聞紙上に出ているような数字だけではなく、私のもとにはそれなりに詳しい数字を提供して下さる方もいるので見ているのですが、これはもう、驚きの結果だと言わざるを得ません。

これを見てみてください。参院選東京選挙区の結果です。
tokyo-senkyo

単純計算で申し訳ないのですが、与党の自・公合計でだいたい230万票です。そして、野党合計(単純計算できない部分もあるんですけどね…)で、これも同じく230万票であることが分かります。

鳥越さんは野党共闘です。つまり、知名度を考えても230万取れなくてはおかしい。

自・公は分裂です。その中でも組織票を固めた増田さんが優勢で、自民党都連に逆らった小池さんは浮動票を目指すしかなかった。

つまり、正常に考えれば、鳥越⇒圧勝。2位に増田。3位に小池になるのが当然の流れのはずでした。

蓋を開けてみれば、おいおい、という感じ。
もちろん、新聞などは「まだ情勢は変わる可能性がある」なんて注釈をつけて書くんですけれど、それで実際に情勢が変わった例なんて、ほとんどないですからね。新聞が報じてそれでも情勢が変わったのなんて、調査システムがまだ構築されきっていなかった頃の話であって、最近のメディア各社の情勢調査はかなり正確に出来ますから…

まぁ、勝負あったでしょう。

なんて意外な結果。

さて、で、あるとすれば今回の東京都知事選挙。はっきり言って東京都民以外はほとんど関係のない話なんですが、私は大局的に見れば、少しの収穫はあったような気もします。そうです。

「ジャーナリスト」なんて名乗ってるやつは、しょせん遠巻きに文句言ってるだけのスッカラカンなバカなんだって、多くの国民が気付いた点です。

知ってらっしゃる方も多いでしょうが、私はジャーナリストを名乗ったことはただの1度もありません。様々なことにモノ申すので、勘違いしている方も多いようですが、私は『事実を的確に伝える伝達者』です。その伝える技術の一つである「アナウンスメント」という技術を鍛え上げている「アナウンサー」という仕事に誇りを持っています。なので、私はどこであっても「フリーのアナウンサーです」と名乗っています。

ジャーナリストと名乗らないのは、彼らがどれだけ口だけでどれだけスカスカか、実際にテレビをやってきていたので分かっているからです。

政治のニュースであっても、我々は現場で取材し、実際に政治家たちに話を聞きます。

しかし、テレビ上で上から目線でアーダコーダと言っている「自称:ジャーナリスト」たちがどれだけ取材していないか、どれだけ現場にいもしないか、見てきているので、スタジオでも話を聞きながらあきれ返っていたことが少なくないのです。

鳥越俊太郎氏をはじめ、何人かのご老体の方々が、以前、センスの悪すぎる垂れ幕を掲げて

「アベ政治を許さない!」
「私たちは怒っています!」

と記者会見をしたことがあったのですが、あまりにもアホらしかったのでこちらのコラムでボロカスに叩いたことがあったのですが…

●【長谷川豊】何が「わたしたちは怒っている」だ。笑わせる(教えてgooウォッチ)

ここに書いている通りで、そもそも「アベ政治」ってなんだよ、「アベ政治」って。
安倍政権は、国民が選んだ政権です。なので、良い面も悪い面もあります。それらを一定のリスペクトを持ちながら、良い面はいい、悪い面は悪い、と指摘していることが大切です。

昔、「アイアムノット安倍」とか言ったバカ丸だしのアホがいましたが、同じですね。

雑(ざつ)!
一言で言うと、雑!!

丁寧じゃないんです。ただのレッテル貼り。彼ら「自称:ジャーナリスト」のロートルじーさん達の悪いところって、一言で言っちゃうと「ナルシスト」なところなんです。「政権という巨大権力に対してたてついてる…そんな俺、かっこいいだろぉぉぉ」って、しわだらけの顔で言ってるわけ。

いや、別にジーさんたち、全然カッコよくないし。

ジャーナリストの真髄は「真実の伝達」です。たったそれだけです。
それを「ナルシスト」という性質が邪魔して
「ジャーナリズムの本質は反権力だ」とか何の病気か分からないことを叫び始めるわけ。痴呆?あっち方面に進んじゃってる感じでしょうか。ええと…一言言っときますが…

ジャーナリストは反権力と決まっていません(断言)。

ジャーナリストの仕事は『真実を伝えること』です。そして、それを聞いた国民が「自分たちで判断して」もらえればそれでいいんです。なので、そもそも「大メディアが狂ってた場合」は、大メディアをボロカスに攻めなければいけないんですが、彼らは「ナルシスト」なので、テレビに出るのは病的に大好き。なので、テレビの批判はなかなか出来ない。だって、目立ちたいし。俺たち、かっこいいし。

その段階で半人前のジャーナリストなんです。高市さんの発言とかに、放送法の独自すぎる解釈を持ち出してガーガー言ってましたが、反論のあるメンバーから「公開討論」を求められたときに敵前逃亡したのが全ての真実です。あの時、垂れ幕掲げてた人たち、遠巻きに文句言ってるだけのジーさんです。岸井のジーさんも賞味期限きれてるんだから報ステなんぞ、辞めりゃあいいのに。

皆さんも忘れないでくださいね。「ジャーナリスト!」なんて、自分で言えば、誰でもなれるんです。ピンキリなんです。

頭スッカラカンなのに、現場で汗もかかずに、イヤそうな顔する人間たちにマイクも向けずに、セッティングされたインタビューしかしていないから、本質も何にも分かっていないんです。なので、あんなに盛り上がったにも関わらず、保育所のシステムすらろくにわかっていないんです。

自分大好きでナルシストだから、文春が14年も前の話を持ち出しても説明一つできないんです。自分は攻めまくって、「説明責任があるでしょ!」とか偉そうに言ってたのに、自分のことは何にも言えないんです。だってそんな自分はカッコよくないから。



今回の「東京都民以外ほったらかし騒動」で、日本全体に一つの事実が浸透出来た気がします。
それは、テレビ上で偉そうに言ってる連中も、イザって時にはこんなに大したことないんだよって。全然勉強していないんだよって、気づいた点です。

他のテレビでも大量にいますからね。
口が上手いだけのバカコメンテーターは。

今後はそれを少しでも見抜けるようになったのなら、鳥越さんも出馬した価値はあるような気がします。