G7財務相・中央銀行総裁会議 格差是正には経済成長を
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イタリアで12日開幕したG7=主要7カ国の財務相・中央銀行総裁会議は、初日の議論で世界で広がる格差の問題について話し合い、格差の是正には、自由貿易などによる世界経済の成長が必要だという意見が相次ぎました。
今月下旬に開かれるG7サミット=主要7カ国の首脳会議を前に、各国の財務相や中央銀行総裁が経済や金融の分野を話し合う会議がイタリアのバーリで12日開幕しました。
日本からは麻生副総理兼財務大臣と日銀の黒田総裁が出席しています。
政府関係者によりますと、初日の議論では世界経済の先行きは明るさを増しているものの、成長力の弱さを指摘する意見などが出たということです。
また、経済のグローバル化に取り残された人たちが出ることによって格差が拡大し、世界的な保護主義の動きにつながっているとして、格差の是正に向けた対応についても話し合いました。
この中で各国からは、世界経済の成長を格差の是正につなげるために、自由貿易の推進などに背を向けるべきではないという意見が相次いだということです。
G7は13日に2日目の議論が行われ、日本時間の13日夜、討議の成果を声明として発表する予定です。
日本からは麻生副総理兼財務大臣と日銀の黒田総裁が出席しています。
政府関係者によりますと、初日の議論では世界経済の先行きは明るさを増しているものの、成長力の弱さを指摘する意見などが出たということです。
また、経済のグローバル化に取り残された人たちが出ることによって格差が拡大し、世界的な保護主義の動きにつながっているとして、格差の是正に向けた対応についても話し合いました。
この中で各国からは、世界経済の成長を格差の是正につなげるために、自由貿易の推進などに背を向けるべきではないという意見が相次いだということです。
G7は13日に2日目の議論が行われ、日本時間の13日夜、討議の成果を声明として発表する予定です。
「アメリカの政策の不確実性が高い」
G7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議の初日の議論のあと、麻生副総理兼財務大臣は記者団に対し、「世界経済の見通しは明るくなっているが、アメリカの政策の不確実性が高いことや世界経済の潜在成長力が下がっていることに注意が必要で、安心できるような状況ではないと会議では指摘した」と述べました。
また、麻生副総理は「中国の資本規制が日本を含めた外国企業の本国への送金に支障がでている」と述べて、IMF=国際通貨基金に対し、中国の資本規制について監視するよう要請したことを明らかにしました。
また、麻生副総理は「中国の資本規制が日本を含めた外国企業の本国への送金に支障がでている」と述べて、IMF=国際通貨基金に対し、中国の資本規制について監視するよう要請したことを明らかにしました。