人材育成の本当の意味は?
管理職・先輩諸氏の皆さん、人材育成の意味を本当におわかりでしょうか?
答えは2つです。
- 技術・技能の伝承
長い間、組織に根付いた技術や技能の伝承を継続するために人材を育成します。 - 新しい価値観の流入により時代の変化にアジャストメントすること
アジャストメントしていくことで、変わりゆく市場環境に適応する対応力をつけるためです。
この2つで間違いなく言えることは、
- 教育者のコピーを作ることではない。
- 教育者が使いやすい人材を作り上げることではない。
この2つを押さえていただきたいものです。勘のいい方はおわかりかと思いますが、この2つは教育者(個人)主語なのです。上記に挙げた人材育成の意味は、組織が主語なのと、市場(社会)が主語なのです。
ここまでいえばおわかりかと思いますが、管理職・教育者の役割にこの人材育成は不可欠です。若者が少々使いにくいご時世なのは承知していますが、若者を悪くいう前に考えること、やることがあるのではないでしょうか…
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個人と組織の協調に基づく,現代の人材育成のあり方とは? さまざまな外部環境の変化のなかで,企業競争力の向上や個人のキャリア発達に欠かせない「人材育成」をどのように行うべきなのか。企業へのインタビュー調査や先行研究の分析を通じて,個人と組織が共に学びながら成長を遂げていくことの重要性を明らかにする。
書籍名:組織のなかで人を育てる -- 企業内人材育成とキャリア形成の方法
著者名:佐藤 厚