俵万智と乱夢
かなり以前に、俵万智さんの公式HPの掲示板によく投稿していた。彼女は、シングルマザーになってしまったが、最近はテレビでは見かけていないが、どうしているのだろうか。
乱夢(99/10/8)=66
本日、『チョコレート語訳 みだれ髪II』を購入しました。次の短歌が、歌人としての晶子、恋愛している晶子の両面が表現されていて、気にいりました。
「この恋が消えてたまるか歌よみの一時の夢となってたまるか」
「愛の歌たがいに作った夜だけど言葉があまりにも多すぎたわね?」
次の僕の短歌は、後半部は我田引水ですが、悪しからず。僕の乱夢は万智さんとの(2字文字化け不明)の歌のキャッチボールです。
「みだれ髪 晶子が万智に よみがえり 我も再生 乱夢となりて」
PS:アニー様:シータ波は4~8Hzのやや周波数の遅い波で正常では入眠期に見られます。意識が少しまどろんだ状態で、万智さんは短歌を創られているのですね。PETという脳血流、代謝を測定できる検査法で調べると、万智さんの短歌の創作の秘密がより詳細にわかるかもしれません。ダーカーポの記事は是非読んでみます。情報提供をありがとうございました。
乱夢(99/11/14)=87
万智さん、アニーさん、大変ご無沙汰しています。最近寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。万智さんの巻頭の写真は素敵にとれていますね。中日新聞のラウンジでの写真も素敵でしたよ。少し前までは、宇宙飛行士のグレンさん、向井千秋さんの宇宙医学実験の話題でにぎやかでしたが、向井さんが上の句を、「宙返り何度もできる無重力」にして下の句を皆が詠んでくださいとのことでしたね。僕は聞き違えて、「宙返り何でもできる無重力」で僕の掲示板に乱れた短歌を書いてしまいましたが、本日はこの掲示板にふさわしい(?)短歌を考えました(笑)。
宙返り何度もできる無重力 万智と乱夢が 夢空間へ
宙返り何度もできる無重力 万智と乱夢が 宇宙遊泳
宙返り何度もできる無重力 万智と乱夢が 相聞歌など
宙返り何度もできる無重力 万智と乱夢が 乱舞する船
宙返り何度もできる無重力 万智と乱夢が みだれ髪詠む
乱夢(99/12/10)=101
皆様、俵万智さんの『恋する伊勢物語』(ちくま文庫、505円)は読まれていますか?古典嫌いの僕が読んでも、わかりやすく、面白い内容で、万智さんの28歳の作品です。いくつか引用させてもらいます。
「短歌でナンパ-もちろんこれは当時の常識で、贈られたほうも、返歌を作るのが礼儀だった」
「自慢じゃないけれど、私はナンパというものをされたことが一度もない。」
「第百十九段:形見こそ今はあだなれこれなくは忘るる時もあらましものを」
「私にしても、高校時代に失恋した相手からもらった手紙を、いまだに持っている」
ところで、この本に書かれていますが、伊勢物語のように物語と短歌とが一体になった歌物語を、平成のこの時代に是非、万智さんに作っていただきたいのですが。皆様、どうでしょうか? それとも、ファンの方々がそれぞれ一つずつ歌物語を作成して、万智さんが監修されて、「平成恋歌物語」というタイトルで出版するという企画はどうでしょうか?
乱夢(99/12/11)=102
万智様:文春文庫の『短歌の旅』を読ませていただきました。その中で特に「橘曙覧との出会い」の章が印象深いものでした。
そして橘曙覧、正岡子規の『歌よみに与ふる書』の話は、僕には新鮮な発見でした。橘曙覧の短歌で共感したのは次の歌です。
たのしみはそぞろ読みゆく書の中に我とひとしき人を見し時
乱夢(99/12/21)=107
万智様、年の瀬になってきましたが、お元気でしょうか? 先日、『かぜのてのひら』(河出文庫)を読みました。その中で、この本のタイトルとなった次の歌は秀作ですね。
四万十(しまんと)に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら
この歌に啓発されて、僕は次の拙歌を創りました。
現世(うつしよ)に愛の粒子をふりそそぐ君の短歌は神の微笑み
日本に生まれた二人の女流歌人(俵万智さん、黛まどかさん)は僕にとっては、女神様に等しい存在です。その女神様が自由奔放に心情を歌に託し、我々がそれらを鑑賞できるという幸せは素晴しいです。『かぜのてのひら』俵万智第二歌集で気に入ったのは次の短歌です。
たからもの呼ばわりされて何となく違うと思うけれど言えない
その肩にあずけてしまいたい未来舞えない見えない燃えない未来
『新潮45』の1月号の一期一会(今月の歌)は、温かくていい歌ですね。
居酒屋の一つハンガーにかけられた我のコートと君のオーバー
乱夢(99/1/12)=125
先日、『りんごの涙』(文春文庫)を購入し、新しい発見をしました。最初は万智さんの誕生日です。12月31日だったのですね。先日は紅白歌合戦の審査員をされていましたが、まさかその日が誕生日とは。寅年なんですね。僕も寅年ですが、ひとまわり上です。病院の外来の事務員に万智さんの誕生日を知っているかと尋ねたら、次のような面白い返事が返ってきました。
「実は私は万智さんと同年で12月31日に生まれたのですが、戸籍上は1月1日にしてあるんですよ。」
これを聞いて、偶然というか、びっくりしてしまいました。万智さんのお父さんは誕生日の変更に反対されたんですね。
第2点は和菓子が大好きということです(デートには適さない場所として甘味処)。去年の『文藝春秋』12月号の「私の選んだベストブランド」の中に、カステラ気分という見出しで、「かたわらに濃いめにいれた玉露を添えると、カステラは落ちついた「和菓子」のたたずまいになる。」がありましたが、『りんごの涙』のエッセーを読み、合点がいきました。
第3点は、いくつかの「もし」というエッセーで、早稲田大学文学部に入学される前のエピソードや、万智さんの性格が素直に表現されていてよかったです。万智ファンの方はご存じかもしれませんが、是非、一読をおすすめします。
乱夢(99/5/21)=207
万智さん、大変ご無沙汰しています。お元気でしょうか。5月19日~21日、東京国際フォーラムで日本神経学会総会があり、東京に出て来ました。以前から、是非入手したいと思っていた『俵万智のハイテク日記』(朝日文芸文庫)を八重洲ブックセンターで見つけ、うれしかったです。帰りの新幹線の中で楽しみながら読ませていただきました。1989年11月から2年間にわたって『ASAHIパソコン』誌に書かれたものだったのですね。
「勇んでマウスを動かしてみてもなぜか画面は静止したまま とほほほ」。
何と、空中でマックのマウスを動かしていたんですね(爆)。
「思えば私も教師をやっていた頃、読みにくい答案用紙が出てくると、つい 厳しく採点してしまった。まあ、いいか、大体あっているわね、という寛容の心が消えてしまうのである」。
同感ですね。女性の学生はわりと字が上手ですが、男性の学生は下手な字が多いですね。僕の書字はひどすぎて、自分でもなんて書いてあるかわからない場合があります。今後、カルテ開示になるのは間違いないので、今後は下手でも読める字を書かないといけないと思っています。
この本を紹介しすぎると、新たな発見の楽しみが減弱してまうかもしれませんので、これまでにします。是非、ファンのかた、読んでくださいね。
乱夢(99/5/24)=211
本日、『言葉の虫めがね』(角川書店)を手に入れました。読んでみたら、面白いお話が書かれていました。
「私もだんだんオバサンになってきて、自分の使う言葉イコール若者言葉、ではなくなってきた。(中略)電車に乗るときや喫茶店で待ち合わせをしているときなど、なるべく若い人の近くにいるようにして、彼らの会話を注意深く聞いている。そう、耳をダンボにして。」
耳をダンボにするという表現は始めて知りましたが、笑えてしまう表現ですね。耳をダンボにしている万智さんの姿を想像すると、楽しいです。
「私自身は、全然面食いではなく、見た目よりはだんぜん中身だと思っている人間だ。」
この文面を読んで、10数年前のことが思い出されました。ある国際シンポジウムで僕は同時通訳の女性のお手伝いをしていたのですが、打ち上げのパーティの席で彼女に「男は外見じゃないでね、中身ですね。」と言われてしまいました。僕は一瞬、返事をためらってしまいましたが、その結末は皆様のご想像におまかせします。
「超むかつくー言葉の激辛ブーム」の章は、なるほどと思いました。前回のお便りでは、爆という言葉を使いましたが、爆笑を爆として省略しました。万智さん、超ひさしぶりっす! と書いてみたかったんです。広辞苑の第五版にこのような言葉が載っているとは超驚きです。ああ、蒸し暑いが、一度、爆睡してみたいな(爆)。
乱夢(99/7/26)=242
万智さん:暑いですね。お元気でしょうか?乱夢は新しい表現者である宇多田ひかるちゃんに熱中しています(笑)。
本日、地元のK書店で橘曙覧全歌集(岩波文庫)の新刊を購入しました。万智さんは、もう購入されたでしょうね。万智ファンの方にも是非おすすめの1冊です。
有名な『独楽吟』で、僕の気に入った歌は下記の作品です。
たのしみは 百日(ももか)ひねれど 成らぬ歌の ふとおもしろく 出できぬる時
たのしみは 心をおかぬ 友どちと 笑ひかたりて 腹をよる時
こんなのもありました(笑)。
たのしみは いやなる人の 来たりしが 長くもをらで かへりけるとき
僕が作った歌は次のようなものです。万智さん自身のメッセージボードへ書き込みを切望します。
たのしみは 掲示板にて 万智さんの 愛の伝言 読みしとき
ドクター乱夢 (2000/9/7)=455
万智さん、大変ご無沙汰していますが、お元気でしょうか? 福井県勝山市で開催されている恐竜エクスポ ふくい2000(9月17日まで)には行かれましたでしょうか?先日、目標としていた60万人の入場者が達成されました。僕は初日に出かけたのですが、すごい暑さで汗だくだくで、日焼けしてしまいました。恐竜博物館は予想した以上の素晴らしいものでした。何度も行って、じっくりと味わいたい雰囲気の展示物の恐竜が迫力をもって鎮座しています。CGの映像も素晴らしく、恐竜が生きていた世界にタイムスリップしてしまったような気分になってしまいました。万智さんファンの皆様も是非、お越し下さい。フクリュウらくがき帳には、僕を始めとして、たくさんの方の書き込みがあります。
なお、その日には引田天功さんのショーがあって、彼女のマネージャーにお会いしました。また、いつも のように、乱夢流短歌をつくりました(HNをわずかに変えました)。
プリンセス天功消えるミラー箱夏の陽射しを浴びる我あり
恐竜博物館へいざ行かん万智とふたりでタイムスリップ
ドクター乱夢 (2000/9/26)=464
万智さん、高橋尚子さん(Qちゃん)のマラソンは見られましたか? Qちゃんは、素晴らしい笑顔でゴールインし、その後の表情やインタービューでの発言内容が輝いていました。
く楽しい42キロでした」
本番前にQちゃんがつくった素晴らしい短歌を聞いて、すごいなと感心しました。
「タンポポの綿毛のようにふわふわと四十二キロの旅に出る」(Qちゃん)
僕は彼女のひたむきに走る姿や素直な笑顔に感動して、短歌をつくりました。
足裏の 傷口を見て 不安感 一瞬よぎる Qちゃんファン
不安感 吹き飛ばすなり 素晴らしき 走りを見せる シドニーの朝
満面の 笑顔降り注ぎ ゴールイン 我らがヒーロー 高橋尚子
Qちゃんの 隣に座る 人だれぞ よくよく見れば 小出監督
PS:新面白脳天乱舞塾をオープンしました。どうぞ、お立ち寄り下さい。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/3218/
http://www.gtpweb.net/twr/index.htm(俵万智HP)
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