テロ起こす危険がある人物 GPSで監視 独で法律成立

テロ起こす危険がある人物 GPSで監視 独で法律成立
ドイツでは去年12月、治安当局が監視対象にしていた男が、クリスマス市にトラックで突っ込んだ事件を受けて、テロを起こす危険がある人物と当局が判断すれば、足首にGPS機能を搭載した装置を装着させ、常に所在を監視できるようにする法律が成立しました。
ドイツ議会では12日、治安当局が、テロを起こす危険がある人物と判断し、裁判所も認めれば、足首にGPS機能を搭載した装置を装着させられる法律が成立しました。

これまでGPSを使って常に所在を監視する対象は、性犯罪で有罪になった人などに限られていました。

去年12月、首都ベルリンのクリスマス市にトラックが突っ込み12人が死亡したテロ事件では、トラックを運転していたチュニジア人の男が、イスラム過激派組織と関わりがあるとして治安当局が監視対象にしていたにもかかわらず事件を防げなかったことで、政府の対応に批判が集まりました。

ドイツではことし9月に連邦議会選挙が行われ、治安対策が争点の1つとなっており、続投を目指すメルケル政権としては、監視強化でテロを防止し、テロ対策の強化に取り組む姿勢もアピールしたい考えです。