五輪警備担う新機動隊員が訓練

3年後の東京オリンピック・パラリンピックの競技会場などの警備で中心的な役割を担うことになる、ことし春に警視庁機動隊に入隊した新隊員による訓練が都内で行われました。

訓練は、東京・江東区の警視庁の施設で行われ、緒方禎己警備部長など幹部が見守る中、ことし3月に機動隊に入隊した新隊員およそ450人が参加しました。
このうち、デモを想定した訓練では、路上へ飛び出そうとする人たちを隊員が体を張って止めたり、路上に座り込んで動こうとしない人たちに対処する手順を確認したりしていました。
また、暴動を想定した訓練では、火を放っている集団などに対し、放水車で火を消すなどして制圧していました。
訓練のあと、緒方警備部長は「大会まで3年余りで、警視庁機動隊の真価が問われる時に隊員となったことに思いをはせ、1人1人がみずからを高めていってほしい」と訓示しました。
警視庁によりますと、通常、機動隊員の任期は3年程度で、ことしの春、入隊した隊員は、経験が豊富な時に東京オリンピック・パラリンピックの競技会場などの警備にあたるということで、警視庁はあらゆる事態に備えられるよう今後、訓練を積み重ねていくことにしています。