好きな映画を新旧、メジャーマイナー拘らず好きなように書く(描く)
これまでそれでやって来ました。
次の記事はどの映画を書こう?
考えてる時にふと思った。
たまには読み手が読みたいものを書こうかと。
それでTwitterのアンケート機能を利用し、フォロワーさんに尋ねてみた。
「どの映画の記事なら読みたいですか?」
と言ってもある程度認知度のある映画でないと応えようがないだろうと
・ザ・ロック
・マッドマックス怒りのデスロード
・セブン
・レザボアドッグス
この4択にしました。
それで選ばれたのが今作という訳です。
2015年/アメリカ
監督:ジョージ・ミラー
出演:トムハーディ、シャリーズセロン、ニコラスホルト、ほか
上映時間:120分
93点
ざっくりあらすじ
文明の崩壊した終末世界、ひとり彷徨うマックス(トムハーディ)は独裁者イモータン・ジョーの軍団に捕らわれる。
一方、大隊長のフュリオサ(シャリーズセロン)は、奴隷にされていた女性たちを引き連れ緑の大地に逃げようとしていた。
反逆を許さぬジョーは軍団を率いてフュリオサを追う。
その機に乗じマックスは逃げ出すが、なりゆき上フュリオサを助ける事となる。
マックス、フュリオサたちは大軍団の追跡を逃れ緑の大地に辿り着けるのか。
ただ鉄の塊にまたがって
揺らしてるだけ 自分の命 揺らしてるだけ
Twitterのアンケートだが、セブンとマッドマックスのデットヒート状態になった。
正直、セブン頑張れ!勝て!と応援していた。
セブンならなんとなく文章の構成も思いついていた。
しかし、最終ゴールテープを切ったのは今作だった。
どうしよう...
僕は途方に暮れた。
なんせこの映画にはほぼストーリーなんてない。
女 男 悪党 往復 怒道
漢字8文字で全てを説明出来てしまう。
あらすじを追いながら感想を書く手法は無理だ。
取り合えず僕は何度観たかわからない120分を再度鑑賞し、
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」とは何だったのか?振り返り考える事にした。
そもそも僕はマッドマックスシリーズにそれほど想い入れがなく
メルギブソンの出世作、北斗の拳の世界に似たヤツ(北斗の拳が真似したのだが)ぐらいにしか思っていなかった。
だから劇場公開時、世間が大騒ぎしていたが僕はのんびりとレンタルを待つことにした。
いざレンタルされ鑑賞した時も、
面白いけどそんな大騒ぎする程か?ぐらいの感想。
当時ブログをやっていれば60点ぐらいしか付けていなかったでしょう。
だが、これまでのシリーズとは異なり凄く心に引っかかるものは感じていた。
あれ?おかしいぞ?また観たい。
内容は先に書いたとおりの物なので全て把握している。
行って帰ってくる
それだけ。
でもなんか観たい。
再鑑賞すると、まぁ前よりはなんか楽しめたな、と点数は70点ぐらいになっていた。
少し間を置くとまた観たくなる、そして観るを繰り返していた。
観るたびに点数は上がっていき、気が付けばBlu-rayを購入しエンドレスリピートで観るようになっていた。
で、今回また観てもう認めざるを得なくなっていた。
というか認めたくなかっただけで、とっくに認めていたのです。
今作は大傑作である!と
皆さんが2015年に認めていたものを認めるのに2年もかかってしまいました。
だって映画好きを公言している身として「行って帰ってくる」だけの映画を大傑作とはなかなか言い難いじゃないですか。
でもこれは数年に1本出るかどうかの
映画の枠をはみ出たエンターテイメント
なんか面白い映画が観たいな、ではなく
怒りのデス・ロードが観たい!
明確に脳が欲求してくる、そんな作品。
バックトゥザフューチャー、ダイ・ハード、レオン、などと同じ。
もうその日はその作品以外は受け付けないってやつです。
悔しいがこいつは60点からそこまで駆け上がり、まだ上がり続けています。
どうやら僕はこの狂った世界の中毒者になってしまったようです。
では、この映画のどこがそんな素晴らしいのか?
そう聞かれると困ってしまう。
なんせこの映画は劇中の車と同じようにアクセル踏みっぱなし
8割がた車が爆走してるかクラッシュしてるか人が死んでるかです。
起承転結もクソもない
曲で言えばAメロもBメロもなく全てサビだけで構成されているようなもんです。
そんなの成立する?
普通は成立しませんが、極まれにあります。
例えばTHE BLUE HEARTSのリンダリンダ
例えばThe Rolling StonesのStreet Fighting Man
もう早々に「マッドマックス怒りのデス・ロード」とは何だったのか?に答えを出しますが、怒りのデスロードとは
ROCK!
しかも歴史的名盤のROCK!
です。
自分の人生の中では
誰もがみな主人公
答えを出したから終わりとしたいところですが、それではアンケートに答えて頂いた方に申し訳ないので、とりわけ僕が好きなキャラ、シーン、などを書きます。
好きなキャラは断トツで
フュリオサ様!
女性にして大隊長、顔には黒いグリースを塗り髪型は丸刈り、左腕は金属製の義手。
何すか?あのカッコ良さと美しさは?
丸刈りであれだけ美しい女性を見たのは西遊記の夏目雅子さん以来です。
(若い読者さん、誰?てなってたらすみません。あとでググって)
しかも奴隷にされている女性達を解放すべく軍を裏切って連れ出すって...
タイトルこそマッドマックスですが主人公はマックスではなく間違いなく
フュリオサ・ジョ・バサ様でしょ
もうそれは確信してるので、今回の記事のメインイラストはフュリオサ様にしました。
マックスごめんね。
次いで好きなのは
ニュークス!
彼は戦闘集団「ウォーボーイズ」の1人でしかありません。
スターウォーズで言えばストームトルーパーみたいなもんです。
それが幾多の失敗を繰り返し、マックス一味と行動するにつれどんどん個性は強まります。
そして迎える終盤の
「俺を見ろ!」
のシーンは誰もが激胸アツになります。
武士道とは死ぬことと見つけたり
をまさに体現した男!
今作の準主役は間違いなくニュークスでしょ。
マックスごめんね。
その次が緑の地出身のBBAたちで、その次がマックスかな。
だってあのBBAたちカッコ良すぎるもん。
オフュリス様、元奴隷の女性達、そしてBBA軍団。
この映画は男よりも女性の方が魅力的なんですよね。
もし男臭そうで避けている女性の未見者がいたら
今作は女性にこそ見て貰いたい映画!
そう言っておきます。
明日へ突っ走れ 未来へ突っ走れ
魂で走~~れ
今作を語るにおいて車に触れずにおく事は出来ないでしょう。
多数の個性的な車が登場しますが、僕の好きな車TOP3は
1位 ドラムワゴン
2位 ギガホース
3位 インターセプター
です。
1位は2枚目のイラストに描いたやつです。
今作の狂った世界を1番表してますよね。
ジョージミラー監督曰く
「戦場にも音楽は必要、大車列の中では小さな音はかき消されてしまう。音楽を届けるには多数のドラム隊とギター音を最大出力で鳴らすスピーカーが必要!だからあの形になった」
とのこと...そもそも戦場にも音楽は必要ってとこから狂ってる気がします。
2位は独裁者イモータン・ジョーの乗る車ですね。
監督曰く
「王座を象徴した車」
らしいですが、キャデラック2段重ねのフォルム。
王座が2段重ねって意味ある?
意味はないけど、なんか迫力があってカッコ良いんですね。
3位はマックスの愛車です。
今作の個性豊かな車たちの中ではオーソドックスで個性は弱い方。
それでもマッドマックスシリーズといえばこの車!
順位こそ3位ですが、マッドマックスの象徴的存在。
主人公は変わっても、あ、マッドマックスなんだなと感じさせてくれる無くてはならない1台です。
監督も言われてますが
今作は車こそが命!
怒りのデスロードの世界観を創ってるのは人以上に車です。
どの車が好きか?
それがこの映画のどこが好きかを表すのかもしれません。
TOP3以外の車もどれもこれもが魅力的です。
これだけ映画の中の車がカッコ良いと思ったのは
バックトゥーザフューチャーのデロリアン以来じゃないでしょうか?
ま、実際に街中で走れそうなのはインターセプターくらいですが。
ということで、再鑑賞し
「マッドマックス怒りのデス・ロード」
をどのように認識しているのか、誰が好きで、どのシーン、どの車が好きかを再確認してみました。
こんなんで良いのかな?
アンケートに投票頂いた方達は満足頂けたでしょうか?
好みはあっていたでしょうか?
ま、色々不安はありますが、ぞんざいに扱ってしまった本来の主人公マックスのイラストを置いて終わります。
追伸、洋画編とは別に邦画編もアンケートをとっていたあのまり。
圧倒的強さを見せつけTOPに立った作品があった。
だがそれは内容的にまたもやあのまりを苦しませる映画だった。
次回、「冷たい熱帯魚 」
この次も、サービス、サービスゥ!
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最後にこの映画を好きな方にお勧めしたい作品を紹介して終わります。
・マッドマックス2(1~3の中では2が1番好き)
・ターボキッド
・ニューヨーク1997