ウォールストリート・ジャーナルによるとアマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)が家具のネット通販に力を入れるそうです。

そうするにあたって先ず全米の4か所に巨大な家具の配送センターを建設する計画です。

米国の家具市場は年商718億ドルで、そのうちネット通販は115億ドル(全体の16%)です。この部分は年率+18%で成長しています。これはネット通販では食料品に次いで高い成長率です。

アマゾンはこれまでも家具を販売してきました。しかしアマゾンで家具を買う人は少なかったです。アマゾンの家具市場でのシェアは17%です。

その理由なのですが、まずアマゾンの家具のサイトは品揃えがいまひとつショボいし、サイトのナビゲーションが悪いため、自分の探しているような家具を見つけるまでにとても時間がかかることによります。

高級な家具は重量が重く、普通の宅配網で配達できません。なぜなら重い家具は引越し業者のような、それ専門の人が2名以上のチームを作って届けないといけないからです。ソファやベッドは家の軒先まで届けるのでは不十分で、リビングルームやベッドルームで組み立てるところまでやらないと消費者が困ってしまいます。また配送の際に家具に傷がつくなど返品トラブルも多いです。

そのような理由から家具のネット通販は、これまでウェイフェア(ティッカーシンボル:W)と、「Pottery Barn」という家具ブランドを傘下に持つウイリアム・ソノマ(ティッカーシンボル:WSM)がリードしてきました。

これらの企業はアマゾンの家具ビジネスへのテコ入れでプレッシャーを感じるはずです。

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