Category少子化問題について

私の旧知の友人(女性)が離婚することになったようです。

結婚・離婚は当事者の話。私は別に口を出す気はありません。自由でいいと思います。
ちなみに、結婚して5・6年…くらいでしょうか?まだ小さな女の子がいます。
私の友人は女の子を連れて、もう2年近く前から別居。最近になって新しい素敵な恋人ができたのだそうです。その恋人は何かの会社の社長さんをしており、経済的にも困ることはなさそうです。

で、その友人が私に相談をしてきました。
「仕事を辞めることになったのだけれど、せっかく自立しようと始めた仕事なのに、とても残念…」
私は、あくまで私の価値観だ、と前提の話をしたうえで、少し苦言を呈しました。今日はその話です。

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一体何なんでしょうね…?この日本人の…世界的に完全においていかれている「時代遅れの価値観」は…。

女性が働くことを「偉いこと」「正しいこと」だと思考停止してしまっているように思えてしょうがないのです。いえ、女性だけではありません。男性でもです。
働いてナンボ。働くことが正しい。しかも、出来たら会社で働くことが正しい…。

それはそれで別にかまわないですし、色々と言いたいことはあるものの、好きにしたらいいと思います。

でも、彼女のような家庭って、まだ小さな女の子がいるんですよね?
自分の好きに、子供を作って、その子供がまだ小さいんですよね?

一緒にいてあげりゃあいいんじゃないの?なんで保育園に子供を預けること前提で、話が進むんでしょうか?

私の子供は一番上がもう高校1年生です。ほとんど一緒に遊んでくれません。下が小学6年生と小学2年生です。この二人は今でも私たちと一緒に行動してくれますし遊んでくれます。仕事に行くときに玄関で抱き合ってハグしたりします。

長男も昔はそうでした。でも、中学1年の後半…2年生くらいからでしょうか…。声代わりも始まって身長も一気に伸びて…。いわゆる「成長期」に入って、長男はなかなか私たち家族と一緒に行動してくれなくなってきました。

当然です。それは人間としての「普通」の成長なのです。だって、私だってそうだったんだから。この両親大好き人間の私でも。



世間では「女性の活躍がぁぁぁ」「女性の社会進出はぁぁぁ」と必死になって叫び続ける人たちがいて、その人たちは声がやたらに大きいので、まるで

子供なんて女性のキャリア形成には邪魔!
子供は保育園に放り込んで働くのが正しい!

中には論外なフェミニスト全力疾走の「自称:少子化ジャーナリスト」なんて名乗る人もいて、平気な顔をして
「専業主婦は努力することが嫌いな人たちなんです」
なんてとんでも理論を平気で言う人がまかり通っているんですけれど、

専業主婦でも専業主夫でも構わないから、子供が小さいうちくらい、出来る限り子供の傍にいてあげればいいのにって、私は思っているんです。

だって、すぐにおっきくなりますよ?
抱きしめて嫌な顔をしないのって、そんなに長い時間じゃないですよ?
せっかくのその時間、なんで会社で浪費するかな~。

ちなみに、ウーマンリブ運動が大変盛んだったあのアメリカであっても、1999年の21%を境に、
「え?子供が産まれたんなら、やっぱり子供と一緒にいる方がよくない?」
という考え方と価値観がどんどん増えてきており、今や全米の家庭の専業主婦率は30%を超えてきています。

そりゃそうでしょ。
アメリカも欧米も、もともと「会社なんてのは給料をもらいに行くだけのところ」と割り切っていますから。世界では、残業なんてしないで、5時になったら即時退社は当たり前です。だって、子供たちといたいじゃないですか。だって、夕食、家族で食べたいじゃないですか。

そんな当たり前の価値観が、今の日本では否定されている風潮に、私はとても違和感を感じている人間なんです。

ちなみにアメリカでは、1999年にわずか2万人しかいなかった専業主夫ですが、現在は全米で200万人以上。先日の「マイ・インターン」という映画でも描かれている通りで、子供が小さいうちは男性が専業主夫をすることは、別に不思議な光景ですらなくなってきています。

その女性の友人いわく
「私は、ずっと働いていたい人間なんです」
とのこと。

へー。

それは別にどっちでもいいけど…君、子供産んだんだよね?

まず、子供の要望、聞こうよ。

勝手にセックスして、勝手に生んだんだろ?
じゃあ、親として、ひとりの人格である子供の意見も聞かずに、勝手に生き方を決めるなよ。
働くのは全然かまわないので「子供を無視」して

「私は働きたいんです」

はないだろ。ガキじゃないんだから。大人として、一つの命を作ったのであれば、テメーはわき役です。ちゃんと、子供の意見も聞いて、働くなら働くで、子供に説明などはしたうえで働くべき。

この考え方は、世界では「チャイルドファースト」と言います。世界の常識です。
今の日本は驚くほどにその価値観が浸透せずに

カンパニーファースト
子供はほっといて仕事をする女性ファースト

が行き過ぎているような気がします。私、人間が「自分のことばかり考え始めたらおしまい」だと考えている人間です。夫は奥さんや家族のために、奥さんは旦那や子供たちのために。もっと思いやりを自然に持てるようになったらいいのに。
そう考えている人、日本にもけっこういる気がするんですけどね~。

バカフェミニスト軍団には否定されるんだろうな~。分かってないのに四の五のと屁理屈だけはご立派だから。




や~れやれ…。
バカバカしいとはこのこと。
私のコラムの読者の皆様なら、また公式チャンネルの視聴者の方ならだれでも知ってらっしゃる話でしょうが、未だにこんな幼稚で無知な話が記事になるんだからお笑いです。

「親に抱っこしてもらう」宿題が話題 「愛情表現の強制」なのか(J-CASTニュース)

「幼稚」なのはいいとして、人間は知識を得て他の動物と違う進化を遂げてきました。かつて多くのバッシングを受けながら必死に実験を繰り返し、懸命に人類のために、と研究を続けてきた心理学の権威たちをバカにした記事です。

詳しくはこちらのコラムをもう一度読み直してください。

「さみしい思いをさせちゃ子どもの発達上何か問題でもあるんですか?」明確にお答えする。保育園に子供を入れる権利が当然の権利とか言ってる大バカは全文ちゃんと読め!(「本気論・本音論/長谷川豊)

「子供をただ、抱きしめる」という行為は明確に子供の発達上の効果が認められている行為です。
ジョン・ボウルビィやメアリー・エインワースのアタッチメント理論すら知らないで記事を書いてるのでしょうか?行動心理学の基礎中の基礎です。ハリー・ハーロウのアカゲザルの実験すら知らないのでしょうか?超有名な行動実験です。

ネットでは小学校で出された「親に抱っこしてもらいましょう」という宿題に対して

「教師のエゴに過ぎない」
「両親居ない子はどうすんの?」
「公私混同しすぎ」
「学校行事やら宿題やらで家庭に愛情表現強いるのはなんか違う」
「家庭に踏み込み過ぎ」

というコメントをする人間多数いるとのこと。
勉強しろ。
本を読め。
それ以外に何のコメントも浮かばんわ。

「愛着形成」は子供の人格形成に極めて大きな役目を果たします。言うまでもなく、しっかりとした愛着形成が出来ていない子供は、大人になって集団行動が苦手であったり、データ的に非常に有名なのは「正確な愛情が理解できていないために不倫に走るケースなどが圧倒的に多い」ことが確認されています。

こんなもの、行動心理学では常識中の常識。

上記したような頭の痛いコメントをしてる全員、ネットにカタカタ書き込んでる暇があったりマンガ読んでる時間があるなら、本くらい読め。人間だろうが。

J-CASTさんの記事にもある通りで、

「また、同校では抱っこの対象を「親」とは指定せず、生徒には「近しい人」と伝えるようにしている、とも付け加えた」

っていう部分も大事ね。そうです。愛着形成は親に限定されるものではありません。これもM・ラターが結論付けていますね。
誰でもいいの。とにかく、しっかりと抱きしめてあげることが大事です。

昨今の日本では、ただでさえ、労働時間がバカみたいに長い上に経済上の理由などから働く両親が増えてきているのだから、こうやって無理してでもしっかりと抱きしめてあげることは、子供の豊かな心の形成の上では当然ムチャクチャ大事なことです。

ネットって面白いし勉強になることも多いのだけれど、何にも知らないのに自信満々で変なコメントとする人間が多くてかないません。少し前にも、私の昔のコラムを「ガセだ」「ガセ川だ」と…訴えられたら確実に名誉棄損に該当する下らない記事を書いたアホがいたそうですが、これも同じね。ホント、取材くらいしろよ。ちゃんと取材したら私が一つも間違ったことを言ってないことくらい分かるわ!自分で取材くらいしろよ。面倒くさいな。

話がそれました。
子供はたっぷりと抱きしめてあげてください。
時間が無ければ、作ってでも抱きしめてあげてください。

子供の「心の成長」には「愛情」という栄養分が必要です。
正確な実験で世界中で認められている「常識」です。もし子育てで悩んでいる親御さんがいたら、今日からたっぷり抱きしめてあげてください。お金なんてなくてもいい。それで十分なのです。



ハンドルネーム「これだけは言いたい!!」さん、お返事ありがとうございます。
冷静に受け止める部分は受け止め、反論すべきところは反論されている姿勢に敬意を表します。また、勝手にネタにしてしまってすみませんでした。あまりに貴女のコメントが「短くまとまっており」「的確に今の保育園問題の欠点」を表してくださっていたので使わせてもらいました。

前回のコラムにも書いた通りで、「これだけは言いたい!!」さんは今の日本のとても多くの方々の価値観を代表しているだけであって、何も悪い訳でもありません。むしろ、極めて「保育園落ちた、死ね」のお母さんに代表される、日本の「当たり前の価値観」を持ってらっしゃる方です。そして…

それが今の日本の大問題なのです。

「これだけは言いたい!」さんのご指摘の通りです。
乳幼児期の赤ちゃんに必要なことは「この世に生まれてきた自分は、受け入れてもらえている」という「感覚」です。これは「基礎的信頼感」といいます。この感覚は「お母さんである必要はない」ことが証明されています。

私は前職のリポーター時代から少子化問題や子育てにまつわる特集を数十回にわたって組んできた経験から「今の日本…ちょっとまずい方向に言っているなぁ…」と感じていました。今でもその考え方は間違っていないと思っています。

今の日本はいわゆる「働くことが大好きで働いている自分も大好き」な女性たちが声が大きすぎるのです。
前回のコラムでご紹介した本などを読んで頂ければわかるんですけれど、どこかのコメントにもあったんですが、ハリー・ハーロウは唯一、人体実験は行えていません。なので、人間に該当するかはまだ証明できていません。

しかし、ネズミであってもサルであっても、他の何種類かの哺乳類で全く同じ結果が出ているのですが、乳幼児期に母親としっかりと一緒にいることが出来なかった子供が…能の発達が著しく弱まり、事実、母親と一緒にいた被検体と比べると明確に「脳が小さいこと」が確認されています(もちろん、全部じゃないですよ!個体差はありますからね?)。
また、生体化した後に集団にいれた場合、他者に対する攻撃性、挙動不審などの問題行動が圧倒的確率で確認されるに至っています(これも個体差があります。保育園に入れれば、全員そうなるって暴論をしてるわけじゃないですからね?)。

前回の「これだけは言いたい!!」さんへのメッセージには書ききれなかったんですが、皆さんは子犬や猫ちゃんをペットショップで飼ったことはありますか?

乳幼児期に飼えましたか?飼えなかったでしょ?

実は、上記した研究結果が明らかになったために、ペットショップで子犬などを売る場合、現在は「乳幼児期は母親と一緒にいさせること」が義務付けられているのです。子犬や猫を飼い主に引き渡すのは離乳後なのです。そうです。早い段階で引き離すと、攻撃衝動が強く出過ぎるためなのです。

私は、他の哺乳動物で、ここまで明らかな実験結果が出ているのに、人間「のみ」にそのデータが該当しないとはどうしても考えられないのです。

ハリー・ハーロウも考えました。
人間も、乳幼児期=3歳までくらいにしっかりと親に抱きしめてもらい、受け入れてもらっているという「感覚」を育てないと、他者に対する攻撃性が増すのではないか?他者に対する愛情が持てなくなるのではないか?ひょっとして自分の子供にもどのように接していいか分からなくなり、虐待をするのではないか?

なので、ホモサピエンス・サル目(もく)で「人間と近しい」と言われるアカゲザルを使って実験を繰り返すんですね。

彼の実験は明確な結果が出始めるんですが、まず『動物愛護団体』から猛バッシングを受け始めます。

そして、ハリーは「愛着理論」を「母親に抱きしめてもらうこと」と結論付けていたために、今度は「女性の社会進出」を叫び続けるフェミニスト団体からも、猛バッシングを受けるのです。

私たちにぃぃぃぃぃ!!!社会に出ずに子供と一緒にいろってえのぉぉぉぉぉ!

なんて女性差別主義者なのぉぉぉぉぉ!!!!

結局、ハーロウはその素晴らしい実験結果を持ってしても世間からは「変わり者」「変態」「異端児」と呼ばれ続けることになるんですね。それでも彼は毅然として主張します。

「100万人の児童虐待を受けている子供を救えるのであれば、私は10匹のアカゲザルが犠牲になることを気にはしない!」

これでまた炎上するんですけど(笑)。




でもね、どう考えても、ジョン・ボウルヴィやハリー・ハーロウは正しい。
子供を作る以上、親は覚悟を持つべきだ、というのが私の主張です。

保育園は「親の子育てをサポートするサービス機関」でしかないんです。保育園に子供を預けることを前提として話を進めている今のテレビやマスメディアの論調は明確におかしい…と、言うより勉強不足だと思っています。

今の日本の病魔である少子化、また子供の貧困。負の連鎖。全部、これらの実験で説明がつくはずです。私はフェミニズムを運動の原点にしている女性たちを全否定はしません。彼女たちのお蔭で女性の社会進出が促されたところはあると思います。

しかし、一つだけ聞きたい。

彼ら馬鹿の一つ覚えのように使っている「1億総活躍社会じゃないのかよ!」という言葉。「わたしたち、女が働けないじゃないかよ!」という言葉。

その「1億人」とやらに、生まれたばかりの赤ちゃんも入っているんですよ?

赤ちゃん、無視ですか?

私が赤ちゃんなら、確実にこう言いますね。

「また今日も保育園に預けられたよ!
誰が杉並区に住んでくれって頼んだよ!
誰が世田谷区がいいって言ったよ?
私は親に抱きしめてほしいだけなんだよ!
なんでそれも出来ねーんだよ!
なんなんだよ?日本!
1億総活躍社会じゃねーのかよ?
私、基礎的信頼感も養えねーじゃねーか!
脳も発達しねーよ!
挙動不審に育ったらどうすんだよ!
待機児童?はぁ?なんで保育園が前提なんだよ!
将来、しっかり働いて税金納めてやろうっつってんのに、他人に対する愛情も育たねーよ!



日本死ね」








ハンドルネーム「これだけは言いたい!!」さんから下記メッセージが来たのでお答えします。

「幼い子どもには親がいつも一緒にいてあげるべきって・・・なんですかそれ・・・
さみしがってる?・・・さみしい思いをさせちゃ子どもの発達上何か問題でもあるんですか?
何か問題があるっていうなら科学的根拠を示してください。
よく分からない妄想で保育所に預けることを批判している人がいますが、それは違うと思います。

そもそも子どもがいつも親と一緒にいたがってるから、さみしがってるからって、いつも一緒にいてあげることが本当に子どものためになるんですか?

例えば、買い物に行くたびにおもちゃを欲しがる子どもに、欲しがってるからって毎回おもっちゃを買ってあげることが子どもの発達上良いとは限りませんよね?

それと同じで、子どもの一緒にいたいっていう希望にそっていつ何時も親がそばにいてあげることが、必ずしも子どもの発達上良いことだととは思いません。」


「これだけは言いたい!!」さん、あなたは…




完全に間違っています。




これから説明します。しかし、これはあなたが悪いんじゃない。この程度を教えない日本社会と日本の教育、そしてメディアも悪い。なのであなたは「悪く」はない。が、確かなことは、あなたの価値観・考え方は「科学的に」間違っています。


これは私の#3の公式チャンネルでも時間をかけてお話しした内容ですが、もう一度しっかりとご説明します。
「これだけは言いたい!!」さん、あなたはジョン・ボウルビィの「愛着理論」やハリー・ハーロウの「アカゲザルの実験」などはご存じですか?

「さみしい思いをさせちゃ子どもの発達上何か問題でもあるんですか?」
「何か問題があるっていうなら科学的根拠を示してください。」

はい。完全に科学的に証明されていることですが、乳幼児期に、少なくとも一人の親と確かな「基礎的信頼感」を構築していない場合、人間だろうが、サルだろうが、ラットだろうが…生育過程で「極めて重大な欠陥」が生じます。

これは特に人の場合、生後6か月から2歳までの頃合いだと推察されています。もちろん個人差はありますが。

「基礎的信頼感」とは、「根拠なく愛してもらっている」という「感覚」です。「この世の中に生まれてきたことを受け入れてもらえている感覚」といえます。 この「基礎的信頼感」が十分に得られないと、他者に対する攻撃性。挙動不審など、様々な発達過程における欠損が起こることは、あらゆる実験で完全に証明されています。

「愛を科学で証明した男」と呼ばれたアメリカの心理学者「ハリー・ハーロウ」は「生物には愛が必要だ」というあまりにも当たり前のことを科学的に証明した人物としても極めて有名です。

私が以前読んだこの本を紹介します。
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読みやすい本ではないですが、彼が動物愛護団体や「女性の社会進出」を叫び続けるフェミニストたちから猛攻撃を受けながらも
「100万人の子供たちが虐待されるのを防げるならアカゲザル10匹を殺すことは何とも思わない!」
とやり返す非常に有名なシーンは読んでいて身震いがするほどです。



いいですか?「これだけは言いたい!!」さん。あなたは私のコラムの読者なので届くと信じ、はっきりと言います。

女性の社会進出がすべて悪いことだとは思いません。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんなど、言葉を話すことの出来ない相手には、私たち大人が最大限の配慮をしてあげるべきなのです。

私は女性だけが育児をするものと思っていないし、そもそも「基礎的信頼感」の構築には「母親でなければいけない」とは決まっていないので専業主夫でもかまわない、と思っています。

ですが、われわれ大人の都合と勝手で子供という「命」を作ったのでしょう?

最優先はなんなのですか?
最優先は我々が東京都内に住むことではないのです。みんなが羨ましがる服を着て素敵な外食を食べることではないのです。

最優先は「子供を…彼らが飽きるまで抱きしめてあげること」です。それは命を作り上げた親の…最低限の義務です。

確かにこの考え方は「働く女性」を懸命に推進する運動家たちにとってとても目障りな考え方です。なので、ハーロウやジョン・ボウルビィはメディアでは紹介されにくいのです。

メディアから情報を発信するのは…「働くのが大好きな女性たち」だからです。
ハーロウ達はそれらを完全に科学的に否定したのだから。
子供を産むんだったら、子供と一緒にいろよ!
そういうメッセージとも受け取れるから。

ですが、2歳や3歳までにしっかりと親に抱きしめてもらっていない子供たちは、将来、周囲を全く大事に出来ない子供に育ったり、時としては虐待をしてしまう子供に育つのです。ネズミであってもそうなのです。
女性が社会で働くことを否定するつもりはありません。なので、私は男性の専業主夫化をもっと進めるべきだと思っています。ですが、確実なことはこの日本社会においても、女性の社会進出…つまり、保育所などに子供を放り込んで共働きが進むに連れて明らかに児童虐待や陰湿ないじめの認知件数が増加していってることは確かです。

ハーロウ達の研究と結果は同じといえます。今の日本人は、明確に昔の日本人と比べて「基礎的信頼感」が欠損し始めているのです。




ではあなたの質問に一つ一つ答えていきます。

Q、 さみしがってる?・・・さみしい思いをさせちゃ子どもの発達上何か問題でもあるんですか?
→実験上、他者に対する攻撃性、共同生活への順応能力の欠損など、あらゆる欠落が確認されています。

Q、何か問題があるっていうなら科学的根拠を示してください。
→上記した本をお読みください。1点の反論も出来ないくらい入念な実験が科学的に行われています。

Q、よく分からない妄想で保育所に預けることを批判している人がいますが、それは違うと思います。
→間違っているのはあなたです。不勉強な自分を猛省してください。

Q,、そもそも子どもがいつも親と一緒にいたがってるから、さみしがってるからって、いつも一緒にいてあげることが本当に子どものためになるんですか?
→「基礎的信頼感」を得るために明確に必要です。ただただ抱きしめてあげることが「心」の発達に欠かせないことは他の哺乳類でも実証済みです。



どうかメディアの情報に惑わされないでください。
メディアにいるのは「働く女性」だけです。「働くのが大好きな女性」だけなのです。情報が偏っているのです。
このコラムがあなたの心に届くことを祈ります。

例の保育園不足や待機児童の問題。
私は、すでに書いた通りでこれは東京一極集中という大問題がもたらす弊害の一つで、現在の人口密度を考えると致し方のない範囲である、と主張しています。だって限界ってものはあるし…。

で、待機児童の問題で「地方に引っ越せよ」とか「保活が甘い」って極論を言う人も少なくないじゃないですか。まぁ…気持ちは分からなくないけれど、それは言いすぎですよね(苦笑)。で、その質問に対してある方がネット上の記事でこんな返答をしていました。



──匿名ブログには、「地方に引っ越せば」「ゼロ歳児のときから動けば」など、保活の仕方への批判もある。

まったく愚かな考えです。

確かにこれは都市部の問題で、低年齢児に限った問題です。だがそもそも保育所に入れない状況がおかしい。小学校に入るのに活動しますか。保育所(保育園)とは、児童福祉法に定められた児童福祉施設で、われわれは税金を納めているのですよ。

お恵みではない。保育を受ける権利をみんなが行使できることが前提であり、できてないのは国や自治体の責任。それなのになぜ引っ越さなければならないのですか。

この問題を本当に解決するには、選挙に行って、投票で声を届けること。選挙以外でも電話や手紙で発信すれば、議員が見るし、議員が見なくても秘書が見る。子どもに予算をつけるのは、消費でなく(未来への)投資です。将来的に社会に返ってくることをわかってほしい。




うわ~!って。
この考え方、面白いな~~~!って。
結構勉強になりました。なるほどな~そう考えるのかぁ…と。

皆さん、今週の木曜日、明後日、また23時から『AmebaFRESH!』にて、公式チャンネルの3回目を放送することになりました。おヒマでしたらどうぞ。その時に話をする「日本人の教育と価値観」の話にもちょっと通じるんですけれど…

こちらですね↓お暇な方だけでいいです。夜遅いので。

「激論!長谷川豊の本気論、本音論TV」 by長谷川豊公式チャンネル

で、こういう考え方には法律の話とか憲法の話とかしても多分、理解し合えない気がします。

そうです。「小学校に入るのに活動しますか?」とか言われても、そもそも「教育」機関である小学校と「保育」機関である保育園を一緒に語ってる段階でかなりおかしいんですけれど、担当が文科省と厚労省で違うしょ?とか言っても無駄な気がしました。だって

「保育を受ける権利をみんなが行使できることが前提」

その「前提」が違うのですから。多分、これはこのインタビューに答えてた人だけって問題ではなくて、日本全体の病魔なんです。あの匿名ブログの「保育園落ちた、日本死ね」の人やサヨクマスコミと全く同じ病魔ですね。名付けて

「自分の思い通りのサービスが受けられないなんて、日本死ね病」。

ある意味、理想的な考え方。むしろ憧れ。そっちに行くと、色々と人生、楽しそうだなーって思います。

ちなみに「地方」に住めとかほとんど誰も言ってなくて「郊外」に住むだけで全然空いてるところがあるよ~って助言してるだけなんですけど、感情的になってるから「強制された!」と受け取られてしまうのでしょう。

では、ちょっと一緒に考えていきましょう。いったい何が問題で何が足りないのか。


「自由」には「責任と努力が必要」という基礎前提がないのはマズい

こういう人たちの絶望的な勘違いは
「女性の社会進出が正しい!」
という思い込みから逆に振れちゃってるところです。
「女性が輝く社会」
って言葉にも象徴されている考え方なんですが「専業主婦は輝いていない」とか「税金も支払っていない」とか言っちゃうんですよね。
それは完全に間違っています。
専業主婦だって主夫だって輝いていますし、そもそも男性も女性も「社会に出る」ことが正しい訳でも何でもないんです。

女性も、男性も。
働いてもいいし、専業主婦(主夫)でもどちらでもいいんです。
ただ、資本主義社会だから、普通は働きますよってだけの話。「輝いてない」とかは失礼ですよね。
それらを自由に選べる社会がいいのですが…ここで間違えるのが…

それらは「何のストレスもなしに選びたい放題」ではないってことです。ここが大事。

「自由」には責任があるのです。

「対価を支払い」
「努力し」
「責任を果たした人間だけ」

が「自由」を選べる社会が日本なのです。これを間違えてる人が多いんですよね。
「アリとキリギリス」ではないけれど、努力すれば自由が得られ、怠ければ不自由になるのが資本主義社会の大原則です。これはもうしょうがない。そういう社会なんだから。
なので上記したように「俺たちの権利なのに引っ越しするなんて愚か!」と言うのは…ちょっと違うかなぁ…と思います。

いや、世田谷に住みながら
いや、年収は1000万円あるけれど
いや、子供は産んだが、私は仕事が大好きだし
いや、高級な家具やたまには高級なレストランで食事したいのだし
いや、とっとと子供は保育園に放り込んで早く仕事復帰したいのに

保育園落ちた、日本死ね

とか言ってる人には「ちょっと待てよ」という突っ込みが入るのって当然のことだったりします。それは、子供が生まれるんだったら、もうちょっと周辺の保育環境くらい、調べてもいいんじゃない?って。子供産まれて部屋数とかも変わってくるんだし、引っ越しだって考えてみてもいいんじゃない?って助言してるだけで、行政っていっても限度ってものがあるんだから、世界最悪の人口過密都市である大東京圏に住んでいる以上、便利なところもあれば、不便な部分だってあるでしょうに…って考え方にならないんです。

だって「俺たちの権利を守らないなら、日本、死ね」なのだから。

これらの人たちの病魔って「権利」は主張するのだけれど、「自由」は高らかに主張するのだけれど、じゃあみんなが出来る範囲の「協力」とか「我慢」とかは…断固拒否するところなんです。もうこれって価値観なのでしょう。修正できないんじゃないでしょうか。私はそこは違うと思っている人間です。


『女性の社会進出』とか懸命に言ってる段階で超時代遅れ

そして「子供がいようが女性は社会進出するのが正しいのだ」って信じ切ってる部分なんですけれど、これは詳しくは木曜日にお話ししますけれど…そもそも、

超時代遅れです。その価値観。ここは押さえておいてください。

未だにそんなこと言ってる人たちって映画とか見ないんだろうなぁ~とか本とか読まないんだろうなぁ~って思うんですけれど、ええとですね…私のコラム読者の方だけでも知っておいてください。

世界では「専業主婦(主夫)こそが憧れ・理想とする家族形態」となりつつあるのです。これ、常識です。知っといてください。

ちなみに女性の社会進出を推奨しまくってきたアメリカでも、専業主婦と専業主夫が近年、激増の一途をたどっています。このデータも木曜日に全部見せますね。
ちなみにアメリカの女性の社会進出は1970年から1999まで、増え続けていました。しかし、1999年を境に反転。現在は徐々に「専業主婦(主夫)」が増え続け1999年に23%だった専業主婦率は2012年には29%です(ちなみにアメリカの専業主夫の数はすでに200万人を突破。男の方も激増です)。

さらに大切なのはワーキングマザー(働いているママ)の意識調査です。
2012年に行われた経済誌の調査ではワーキングマザーの実に85%が「出来れば専業主婦になりたい」と回答しているのです。

スウェーデンでもノルウェーでも、「女性は働くのが当然!」という社会風潮に現場の女性陣は不満が上がり始めていて、憧れの社会システム、憧れの家族形態は…実は「日本の女性のポジション」と多くの方が言い始めているんです。これはスウェーデン在住の方からもメールが届いたので、木曜日にご紹介します。

というか…こんなの、世界じゃ割と誰でも知ってます。私もアメリカにいる時でも結構そういう話はしてました。
超人気雑誌の「VERY」でも特集されてるでしょ?「専業主婦という生き方こそが完全な『勝ち組』」って。あれ、嫌味ですけれど、残念ながら間違いとも言い切れないんです。私は「専業主夫」の話を入れてない段階で足りない論調だと思ってますけど。

最近で言えば「マイ・インターン」っていう映画、みんな見ました?けっこう面白かったですよね~。ロバート・デ・ニーロ、最高。ビバ、アン・ハサウェイ。
あれも思い切り女性社長と専業「主夫」が普通に描かれてるでしょ?あの家族観、もうアメリカではどんどん普通になってるんですよ?まぁデータ見せますね。

当たり前じゃないですか。

だって、子供が生まれたんですよ?

ずっと一緒にいたいに決まってんじゃん。

女性の社会進出もいいけれど、世界がやっと間違いに気付いて、世界がやっと憧れ始めているスタイルが、まさにこの日本にあるにもかかわらず、日本人って、相変わらずセンスがないというか、バカというか…必死になってダメな方向に、ダメな方向に行こうとしてるんです。


なんでも人のせいにするな!

上記した例のインタビューを例に挙げると、なんで保育園に子供を放り込むことが前提なのでしょう?「女性の社会進出病」とでもいうべき「洗脳」をされちゃってるのでしょうか。そこで思考が停止しているのでしょう。

ちなみにアナウンサーとして注意しますが、『待機児童』『待機児童問題』とか言ってますけれど、これは正確には間違ってるので気を付けてください。正確には…

「子供をさっさと預けて働きに出たいママ」が待機してるんです。『待機ママ』問題なんです。ホントは。

ドラちゃん出番だ。「ほんやくこんにゃく」を持ってきてくれ。生まれたばかりの0歳児や1歳児に食べさせてあげましょう。どこの0歳児が言うでしょう?

「ママは早く仕事に行ってよ。僕は保育園に行きたいよ!」って。

ママやパパと一緒にいたいに決まってんでしょうが。まだまだ甘えたい時期に決まってるでしょうが。なんでそれが分からないかな。保育園なんて、行政の義務でも何でもありません。サービスとしてあってはいいけれど、子供を預かる以上、安全も確保しなきゃいけません。こんな人口密度の東京都内で、保育園が整備され切れないのは当然です。

子供を一定レベルの「教育」をするのは国の義務です。これは国際的に当然です。
しかし、産んだ以上「育てる」のは両親の義務です。国際的にも当然だけれど、これはもはや生物として当然のことです。



「そもそも保育所に入れない状況がおかしい」
「保育を受ける権利をみんなが行使できることが前提」
「できてないのは国や自治体の責任」
「これを変えるには選挙に行きましょう」

そうやって何でも人のせい、政府のせい、自治体のせいにすることが解決に向かうでしょうか?
また、そんな簡単に選挙行くだけで変わるものでしょうか?

私は、メディアで「待機児童問題」にずいぶん長い間取り組んできました。
しかし、アメリカに滞在し、世界の情勢も取材していると、少し違うのではないかと思い始めたのです。

あるのは「東京一極集中問題」からくる様々な弊害であり、騒いでいるのは「問題をでっち上げたいサヨクメディア」と、これを機会に「予算をぶんどって保育士の給料と自分の儲けを確保したい保育園関係者」のみではないか感じ始めています。
事実、このひっ迫する予算の中で「給料を上げろ」「給料を上げろ」ばかりです。給料とは、原則、自助努力で上げるものです。

なんだか違和感を感じずにはおれません。






お風呂掃除は私の仕事です。

夏場などはそれほど日数が立っていないのにカビが生え始めてくることは皆さんも経験されているのではないでしょうか?
私は水回りが汚いのが苦手なので、いつも汚れそうになった段階ですぐに掃除をします。そうこうしているうちに水回りの掃除と風呂掃除は私の役目になっていました。
お風呂場の隅などが黒ずんできた場合、皆さんはちゃんと「カビキラー」を使ってますか?あれ効きますよね~。軽い程度の場合はあれをふりかけ、一度2・3時間放置してください。その後こすれば、かなり綺麗になります。もしカビキラーが効かない汚れがあった場合、テレビなどでも良く紹介されている「重曹」がお勧めです。お湯で溶かして、汚れた部位にふりかけてから2・3時間放置してさっとふき取ってください。

もうね、感動モノの美しさに…





何の話してんだ?私は。





ええとですね、話が逸れすぎましたけれど、私が言いたいのは「表面だけこすって」も問題なんて全然改善できないよって話です。カビって根っこがあるのです。その根っこをやっつけないと、すぐにまた再生します。当たり前です。綺麗に見えるだけで何にも改善できていないからです。

皆さんも日常生活だけではなく、社会人として会社で何かにぶち当たった時に忘れないでください。「問題」には「根っこ」が必ず存在します。問題が表面に見える場合、取るべき措置は表面をこすることだけではありません。時間はかかりますが、カビキラーをふりかけてさっとこすっただけではダメなんです。サランラップをかけて2・3時間放置しないと。そうすれば、根っこを殺せます。次にカビてくるまで圧倒的な差が出来ます。



そろそろ幼稚な「待機児童論争」に終止符を打とう

マスメディアが懸命に「待機児童」の問題を取り上げていましたね。でも、今はどうでしょう?大喜びでショーン・Kさんの経歴詐称問題ですよね。「待機児童問題」が大きく取り上げられていた時、どういう国内情勢だったか分かりますか?

私たちは「凪(なぎ)」って呼んでたりするんですけれど、「世の中が平和すぎて」情報番組や報道番組が視聴率が取れなくなる時があるんです。特に今年は初頭から大きなニュースが相次ぎました。な~んにもしてなくても、文春さんの紙面をなぞっていれば視聴率がどんどん取れた時期でした。私もいくつもの番組を担当していますからね。ホント楽な時期でした。正直言うと。

でも、文春さんも一瞬息切れした時期がありました。そんな時期、ニュースで視聴率を稼ぐためには、新聞で部数を売るためにはどうしたらいいでしょう?
簡単です。
「問題」をでっち上げればいいんです。その対象として最も効果的で楽にできるのが…「政府批判」だと思っておいてください。

今回の「待機児童」の問題。私は2つの「根っこ」があると思っています。それを今から解説します。


今さら「大問題だぁ」と騒いだバカメディア

そもそも「待機児童」の問題は今取り上げるような問題だと思います?私は朝の情報番組を担当していた時、2000年から6年間にわたり社会問題を追及し続けるコーナーを担当し、その中で20回以上「少子化問題」「周産期医療問題」などを厳しく取り上げ続けました。少子化は大問題であり、このままだと今の日本の保育状況はますますひどくなる、と感じたからです。その中では当然「待機児童」の問題も取り上げました。

私が初めて「待機児童問題」を取り上げたのは…確か2002年のことです。

はっきり言って「何を今さら?」な話です。
「保育園落ちた。日本死ね」の匿名ブログがネットで取り上げられているぅぅぅ~!
バカバカしい。2チャンネルレベルの「匿名」の掲示板での書き込みです。
取り上げれている?
違います。言葉が強いので、視聴率取れそうだから注目を浴びていることに設定したのです。私たちテレビの人間が。たったそれだけのことです。そこに、ガーガー言いたいだけの人たちが「それっぽい理屈」をのっけて便乗したのが「真相」です。これはテレビの世界の…しかも情報の世界の一線で皆さんのニュースを伝え続けてきた私が言うんだから間違いないです。

民主党の議員が国会で質問した?

アホらしいにもほどがあります。流行に便乗して、自分の知名度を上げたかった議員が質問しただけです。安倍総理が「匿名なのでなんとも…」と答弁に困っていましたが「それで当たり前」です。国会ってどれだけの権威が集まる場所だと思っているんでしょうか?匿名のネット掲示板の話をしているほど暇な場所ではありません。

あ、一つ言っときますけど

民主党時代、待機児童問題なんて…ろくにも改善できていませんからね?取り組んだ記憶もないわ。ホント、どの口が言ってんだか。

話が逸れましたが、今回の一連の騒動、一つ目の問題は「メディア」だと思ってください。文春さんに甘え切っているメディアの体質と取材力の無さです。なので、これは改善できません。メディアは「お金儲け」のために「情報」を売っているのです。良く売れる「商品」は
「これが大変な問題なんです!!!」
と叫ぶ必要があります。これらの話は私の公式チャンネルでも話しましたね。対応としては、良識のある皆さんはこういうしょうもない話題の時は「冷静に対応する」で十分です。騒いで視聴率を欲しがっているだけなので。


『待機児童増加』という現象を「問題」というのは分析が甘い

そして、いよいよ今日のコラムの本題に移りますが、それは…
「本当に『待機児童問題』っていう問題があるのか?」
っていう視点で考えることです。

今さら何言ってんだって?分かります。そう言いたくなるのを我慢してよく聞いてください。
私自身、待機児童の問題をテレビで取り上げてきた人間です。でも、日本全国を取材し続けてきて、アメリカニューヨークにもわたり、全米22の州も取材し…気付いたのです。

『待機児童問題』っていう表現はちょっとだけ語弊があるんです。
ある「あまりにも大きな大問題」があって、その「大問題」の結果…「待機児童が増えすぎている現象」が起きているだけなんです。

そうです。私のコラム読者の一部の方はもう気付いていらっしゃいましたね。正解です。

風呂場のカビのように。
今の日本社会の多くの弊害を生み出しているとても大きな問題。



それは



過剰すぎる「東京一極集中問題」なのです。



ここを抑えないと、話が解決に向かわないんです。2015年の最新のデータによると、日本の人口密度って348.72/km2です。1平方キロメートルに350人ほど住んでいるって思ってください。最新のデータでは世界で32位ですね。(世界の人口密度 国別ランキング・推移

これが、東京都で言うと、どんな数字になるか分かります?東京都って…最新のデータでは

6069/km2です!!!!!

1平方キロメートルに6000人以上住んでんのよ???6000人ですよ???(ちなみにニューヨーク市全体の人口密度は1,085/km2)
じゃあ、東京23区だとどうなるかって話です。東京って言っても、郊外とかを加えて6000人なわけです。

はい。そうです。

東京23区の最新の人口密度は…






14,895人/km2です!!!(総人口9,262,046人・総面積622.99km2)






ちょっとよく考えろって話。
待機児童問題?バカじゃないの?
いいですか?私のコラムの読者のみなさんだけでも、事実をしっかりと押さえておいてください。これは…日本の大病魔である

「東京一極集中問題」の一端

でしかないのです。東京23区には1平方キロメートルに1万5000人近く住んでるんです。こんな都市で…公共の保育園なんて入れるわけないだろ!ちったぁ調べろよって話。そもそも「人口の一極集中」ってのは…地価の高騰、住宅の不足、交通事情の悪化、ごみ処理問題など様々な問題が「絶対に起きるようになっている」んです。

ちなみに、東京の中心から半径50キロのところを「東京圏(とうきょうけん)」っていったりします。その「東京圏」に人口、どれだけいるか知ってます?

3216万人ですぜ(涙)?

待機児童問題?違います。全然間違いです。「東京一極集中問題」からくる様々な現象の中で、当然起こりうる「公共サービスの低下」の現象です。その中の一つの「保育所不足」なだけなのです。

な~んにも分かっていない人たちが「保育所を増やしましょ~」とか「保育士さんを増やしましょ~」とか言ってるんですけど、社会学の基礎だけでも頼むから勉強してくれ。こんな都市で保育所が全部…「完全完備」なんてされてたら…逆に怖いわ!!どんな都市だよ。


日本は統治システムの見直しをしなければ何も解決できない!

ここまで話せばもう分かりますね。
そうです。風呂場のカビの根っこの部分のように、日本には根本治癒しなければいけない大問題が、私は2つあると考えています。

1つは少子化。経済にも、福祉にも、国全体にとってあまりにも大きな問題です。
そしてもう一つ。

「統治機構の再構築」です。

日本は「国」に集めすぎているんです。端的に言えば、「国会議員」に権力が集中しすぎているんです。要は「東京じゃなきゃ日本じゃない」って本気で感じている東京の人間がマジでいるんです。
「あ、キミ地方?(←上から目線)」
みたいな。

私は、テレビ局に勤務していた14年間で1734ヶ所の取材を行いました。念のために言っておきますが、ショーンさんのように経歴は詐称してませんのでご安心を。
日本全国、すべての空港で離発着経験があります(離島除く)。
一番回数の少ない石川県(←あんまり事件が起きない)でも2回の宿泊経験があります。ちなみに北海道は80回以上宿泊してますので北海道の方、なんか下さい。

そんな私が確信していることがあります。

日本は、まだまだ全国に果てしないポテンシャル(可能性)があります。

北海道や東北の海の幸、東京の皆さん、食べてみてください。美味すぎて悶えますぜ?
北陸、皆さんはあまり知らないだろうけれど、実はとんでもなく住みやすい地方自治が行き届いています。私が「奇跡の県」と呼んでいる福井県は長年「全国、この県に住んでいてよかったランキングで1位(正式にはこんな名前じゃないです。「幸福度ランキング」だっけ?)」です。富山の保育環境もものすごいんですよ?
京都や奈良を持つ関西の観光地としての可能性は、世界一のレベルです。ちなみにアメリカの大手旅行サイトでは「世界最高の観光地ランキング」で京都は2年連続で第1位です。
世界最初の被爆地である広島は世界中に平和を発信できる最も影響力のある土地です。
高知はあの坂本龍馬を生み出しました。現代日本を作り上げた英雄の土地です。
九州や沖縄の文化、皆さん、体験してますか?ご飯は美味く酒は死ぬほどに美味い。なのにすぐ近くに自然と温泉が溢れています。
沖縄は日本人が侮っているだけです。「アジアのハワイ」の異名は伊達じゃない。
言い出したらきりがありません。

これほどの日本があるのに
これほどの可能性があるのに

東京の国会議員が自分たちが次の選挙で当選するために、東京ばっかり整備するんです。自分たちの利権の絡むゼネコンで高速道路やハコモノばっかり作ってるんです。自分たちに献金してくれるお医者さんや製薬会社にばかりお金が集まるように作ってきてるんです。なので、人も金も…東京に集中するしかなくなってるんです。なので、こんなアホみたいな人口過密地域が生まれ「保育園が足りません~」とか言ってるんです。当たり前だろって話です。

国会と霞が関を根本から作り直すべき時期なんです。
国の権限を圧倒的に地方に移してみてください。
国の予算の大部分を地方に移してみましょう。

日本は今より確実に元気になれるんです。その可能性はこの目で見てきた私が断言できます。


日本をよみがえらせる最も大切なことは「地方創生」だ!

地方に大きな予算と権限を委譲すれば、「子育て」に重点を置く自治体が必ず出てきます。もちろん、「私たちは子育てではなく、起業家たちが会社を興しやすい都市にする!」という自治体も出てくるでしょう。いやいや、税率を下げるだけ下げて、その代わり低福祉の都市にする!という場所も必ず出てきます。これらの土地を、日本人は発達したインターネットの情報網を使って「選ぶ」権利を持てるのです。

保育士さんや介護士さんの給料を圧倒的に上げましょうっていう地方自治体もきっと出てくる。今はその予算がないだけです。

署名が集まりましたぁ~っていって、それらを塩崎さんに持って行ってましたね?全然違います。
今回の件、署名を持って行くべき場所は…石破さんなのです。日本は東京だけではないのです。鳥取で生まれ育った石破さんはそれが分かってる人物なのです。

私が考える「待機児童の問題」とは「東京一極集中」という大問題からくる現象の一つにすぎません。直すべきは日本の「統治機構」の作り変えだと信じています。

反論のおありな方、いつでもどうぞ。
私はこのコラム、100%の自信を持って書いています。
いつでも議論しましょう。

非常に興味深いニュースが先日のライブドアサイトで紹介された。ぜひみんなで検証し考えたいと思う。
私がかねてから「少子化問題」について主張し続けてきていることは主に2点だ。

1、「少子化問題」は日本を根っこからむしばむ大問題で、放置すれば国全体が沈むほどのダメージとなる問題である。
2、「エンゼルプラン」などで設定された「保育所の増設」「イクメンを増やそう」などは海外では「少子化対策には効果が薄い」というデータも紹介されているすでに時代遅れの政策であり、抜本的な少子化対策とはデータに表れにくい「教育の改善」しかないのではないか?

1994年に国がスタートした少子化対策は方向性が完全に誤りであることはみなさんもうすうす気づいている通りだ。悪いことをやってるわけではない。そこは押さえておいてほしいが「少子化対策」にはならないのだ。それは今まで22年にわたり全く同じ方向性で国が多大な予算と時間をかけてきているにもかかわらず、合計特殊出生率が一切の改善を見ないことでも明らかであろう。

では私の現在の分析であり、「唯一の少子化対策」と主張している「男性の教育の改善」についてだが、繰り返し当コラムでも指摘している通りで「特に道徳観の再教育」が徹底的に必要である、という意見を立証するアンケート調査が紹介された。

興味ない? 年収600万円以上あるのに結婚したがらない男性の本音(Menjoy!)
http://news.livedoor.com/article/detail/11260450/

読んでいただければわかるが、本来は結婚して家庭を築き、子供たちに囲まれて欲しい第1ゾーンにいるはずの…年収600万円を超える男性たち。その「年収600万円を超えているにもかかわらず結婚をしていない男性」を対象にパートナーエージェント社が行った調査結果だ。その調査対象者は実に1829人にのぼり、統計学の観点からも最低レベルの信用度のある調査と考えていいだろう。

シンプルに結果だけをまずは紹介しよう。「本来は国としては最も結婚して最も子供を産んでいてほしい男性たち」の「なぜ結婚しないんですか?」という質問に対する回答がこちらだ。

第3位  「自由にお金を使いたい」(21.4%)
第2位  「他の女とも遊びたい」(28.6%)
第1位  「気楽と自由を求めている」(50%)

…お分かりだろうか?いや、もったいぶる必要などないだろう。そうだ。皆さんも分かった通りだ。これら…第1位、とか第3位とか言ってるが…

全部同じ答えなのだ。

要はてめぇのことばかり考えて、女とヤレてればそれでよくて、でも責任なんて一切取りませんよ~~女なんてパンツ脱いでやらせてくれればそれでいいんですよ~~~ってのが奴らの本音だ。文章が違うように紹介されているが、その一言で済む。

「金は全額俺一人で使いたい。女はヤレればいい」

これが要は第1位だって話だ。頭が痛くなる話だ。もう一度声を大にして言いたい。保育所作るよりも、こいつらを叩き直すことの方がよほど少子化対策になると思う。


戦後の日教組のサヨク教育ですべてが歪んだ

戦後、日本の教育を支え続けたのが「日教組」であることはみなさんご存じの通りだ。教職員たちの組織だと言えば聞こえはいいが、その実態はただの政治団体であり時としてはほとんど圧力団体のような側面を見せる時すらある。思想的には「どサヨク」的であり、相対する思想に対しては「戦争をしたいのだ」「戦争集団だ!」とレッテル張りを続ける時もあるタチの悪い集団だ。

私はこの日教組が進めてきた「どサヨク的教育」を改めることが日本の急務だと考えている人間だ。

「サヨク教育」ってなんだって話なのだが、簡単に言えば「文句言い続けろ教育」だと思ってくれればいい。
世界の中心は私。
その世界中心の私が苦しんでいるのは全て…世界が悪く・政府が悪く・周囲が悪い
が基本中の基本だ。

保育園に入れなかった。他のお母さん方はみんなネットなどで懸命に情報を得て「保活(保育園に入る活動)」をして、人によっては引っ越しまでしているのに、

何の情報も得ず
引っ越しもせず
保育園の足りない地域に住みながら

「保育園に入れなかったんだから日本、死ね!」と叫ぶアホのことを言う。一言だけ言っとくと、こんなことを書きこむバカ女、自身の能力が不足していただけだ。他の人もやってるような努力をしてなかっただけだ。そんな言葉の悪いアホに対して
「分かる、分かるぅぅぅぅぅぅ~~~~」
「政府は対応すべきだよねぇぇぇぇぇぇ~~~~」
とか言ってるバカが今の日本に山のようにいるのだが、要はこれらが「バカサヨク軍団」だ。

今の日本の保育状況は世界トップレベルだ。そもそも「人口過密地域」に住めば公共の福祉が受けにくくなるのは世界中で当たり前のことだ。そんなことも分からないのか?政府も政治家もこの22年、ちゃんと保育所の増設を進めてきた。しかも、ちょっとだけ調べればすぐ隣の県などにいくらでも保育園の空きがある状況下で…

全部、周りが悪いのだ。
全部、政府が悪いのだ。
自分の努力不足などどうでもいいのだ。
自分の思い通りにいかない国など『死ね』ばいいのだ。本気でそう考えているのだ。
そして、デモとかやってる。どこかの政党のサヨク団体が作ってくれたプラカードを掲げて。

アホか、である。逆に聞きたい。お前は誰なんだ、と。

私は安倍政権を支持しているが、少子化対策など、全く機能していないところは厳しく指摘している。「いいものは良い」「駄目なところをダメ」というのが正しい対応だ。しかし、サヨク軍団とは「ただ文句を言いたい連中」なので、とにかく言ってることがほとんどイチャモンのレベルだ。


日教組が推し進めた「個人主義」

話がずれたが、日教組が推し進め、全力で指導してきた教育の柱こそが「個人主義」である。その逆の「全体主義」とは、「自身の力を持って全体のために働こう」という考え方だ。これらが「戦争の源になってしまった」と主張した。そして戦後、敗戦のショックからその考え方は一定数に支持されるに至った。

「人間はみんな、個人個人が幸せになれればいいのですよぉ~」
「まず自分が幸せでなければ人を幸せになどできないのですよぉぉぉ~~」

というもはや意味不明な言葉を紡ぎ、「自分が幸せであればいい」という教育を推し進めた。実はこれらの考え方や価値観は、半分あっているのでタチが悪い。そう。

「個人主義」とは…戦争を起こさないという事実は確かにあるのだ。

だって自分だけが可愛いのだし。だって戦争とか、政治家のおっさんたちが言っても無視すればいいのだし。そう。

個人主義は確かに戦争が起きない思想なのだ。

ここが難しいところなのだ。「全体主義」は「個人はみんなのために、みんなは個人のために」という考え方なので、愛する人が殺されるかもしれないぞ~!と言われると男だと戦ってしまう。だって「みんなのために」だから。これを突き詰めていくと、特攻隊の精神となる。難しいのがここだ。

「個人主義」が進むと、当然だが年収600万円を超えているような普通のモテる男たちは…女なんて、パンツ脱いで、家事をしてくれればいいだけの存在となる。当然だ。だって自分は年収をしっかりと稼いでいるのだから。いい男なのだから。嫌なら他の女に行けばいいだけの話だ。子供なんて面倒なだけの存在だ。いたら女を自由に抱けないのだし。

しかし、本来は最も家庭を、子供たちを持ってほしい男たちがとことんそういう価値観になるのだ。ちなみに、現在、年収600万円を超えてしかも独身の男性はほとんどいないとお考えの方もいるだろうが、実際は全体の5,7%いる。ちなみに25~34歳の独身男性でも3,1%いる。

ちなみに、平成22年の人口等基本集計結果によると、15歳以上の総人口のうち未婚者数は男性で16,639,477人。要は1600万人だ。これの5,7%ってよく考えてほしい。94万8000人だ。100万人近い人間が、独身な上、年収600万も超えてるのに未婚なのだ。こいつら、みんな女性に対して最低限のリスペクトと礼儀を持って結婚して子供産んでみ?日本、少子化なんてすぐに改善できる。しかし、彼らの基本精神は紹介した通りだ。「個人主義」なのだ。それでいいと思っているのだ。なので…

当然、社会はどんどん加速度的に少子化社会となる。
そして、税金は跳ね上がってくる。社会保障は必要だからだ。
そして、街から笑顔と活気は消える。子供がいないのだから。
そして、消費は冷え込む。消費行動が活発な子供が減るのだから。

人口は減り続け、誰も得しない国が出来上がる。自分のことばかり考えていたらそうなるのは当然なのだ。


やはり「奉仕の精神」を教える教育が絶対に必要だと思う

アメリカは日本と同じように貧富の差が激しい。
アメリカは日本と同じように先進諸国だ。
アメリカは日本と比べ物にならないほどに徹底的に保育環境が悪い。と、言うか最悪レベルだ。

しかし、アメリカは少子化にならない。全くなっていない。それは教育の根幹に「One for All All for One(ひとりはみんなのために・みんなはひとりのために)」という価値観が徹底的にあるためだ。自分の命と力は人のために使うのだ、という基礎教育が徹底されている。その為にドネーション(寄付)文化が、日本とは比較にならないほど進んでいる。

会社で働くよりも、子供たちの笑顔を見る方がよほど素晴らしいことを知っている。女性を喜ばすためにサプライズを用意し、ひざまづいてプロポーズする。男は女を幸せにすると誓う(その時だけでも)。なので、女性陣も安心して子供を産む。保育環境など全く整っていない。でも産む。育休など、あるはずもない。言っとくがアメリカでは女性にも育休など存在しない。4週間か6週間で会社に戻らされる。

アメリカには認可保育園なんて存在しない。それでも産む。
アメリカには育休なんて1日も存在しない。それでも産む。

自分の命が他者のためにあることを知っているからだ。自分の力で人が笑顔になれれば人は幸せになることを知っているからだ。そういう精神の国は、やはり少子化になりにくい。困ってもきっと誰かが助けてくれることを知っているからだ。
事実、戦後の日本では一切少子化ではなかった。戦後の日本は、おせっかいなくらい、人が人を助けた。助け合って支え合って生きてきた。そんな社会では、少子化になんてならないのだ。

今の日本に足りないのは保育園なのか?
それとも困った時には、他人であってもそっと手を差し伸べる「人のために生きる」精神なのか?

もう一度言う。

保育園を作っても、育休などを無理やり取らせても、今の日本では少子化は絶対に改善できない。根本が治癒出来ていないからだ。
国会前でデモしていた人間、全員で私のこのコラムを読め!シェアして回し読みしてみろ。そして、論理的な反論が出来るならしてきてみろ!


【告知】

言い足りないことが山のようにあるので、今週の木曜日、夜の23時から第2回の私の公式チャンネルをまた放送してもらえることになったのでそこで届いたメッセージなども紹介したい。前回の放送。見ていただいた皆様、本当にありがとうございました。ずいぶん多くの方が見ていただいたようで、感謝しています。

恐らく今回の大きなテーマは「教育問題」になるでしょう。例のピラミッドの話も存分にやりたいと思います。

「激論!長谷川豊の本気論、本音論TV」 by長谷川豊公式チャンネル

こちらのサイトの左下に「ご意見・ご要望はこちら」というフォームがあります。届いたメッセージなどは全部は無理ですが出来るだけ紹介したいと思います。もちろん、批判・否定的なご意見も積極的に取り入れていきます。私と価値観が違う人、どんどんお寄せ下さい。そういう人たちの意見も大切ですから。意見は戦わせてこそ磨かれます。遠慮せずお寄せ下さい。

※続きです。
以前のエントリーをお読みになりたい方は、ぜひこちらをご覧ください。

「日本死ね」とか、ただの愚痴でしょうが。マジメに取り上げるんじゃないよ、バカバカしい。
少子化対策として「保育園が~」とか「イクメンを増やせば~」と言ってる変な人達に惑わされてはいけません



保育園を増設しよう!少子化対策になるから~。
イクメンを増やそう!少子化対策に有効だ~!

全部ウソなのに、なぜ、ここまで社会で大きく叫ばれ、ほとんど何の意味も成さない「形だけの」少子化対策が叫ばれ続けているのか?
答えは簡単です。
「利用しやすいから」です。
順を追って説明しますね。


宮崎健介は「京都3区」だったので売名が必要だっただけ


皆さんは宮崎健介元議員の一件で、多少目が覚めたのではないでしょうか?あの男のぶち上げた
「国会議員として初めて育児休暇を取りまぁす」
という言葉は…言うまでもなく「売名行為」です。では、どうして彼は売名行為に走ったのか?その理由は彼の選挙区が…
「京都3区」だからです。
京都3区って伏見とか長岡京市とかになるんですけれど、元々民主党の「泉健太さんの地盤」なんです。普通の人はあまり知らないですよね?でも、政治を好きな人とかは名前くらいなら知ってるでしょ?そうです。キツイ言い方をはっきりさせてもらいますが、あの低迷している民主党の中では…

数少ないちゃんとした議員さん

です。なので、ここまで母体の民主党がグデグデなのに、すでに5回連続で当選してる人です。宮崎健介ははっきり言って顔と外見だけで票を集めてきただけの人間なので、このまま議員バッジをつけて、大好きな女を喰い散らかすためには、国会議員という肩書はどうしても捨てられないのです。
ちなみに、芸能リポーターの井上公造さんが独自に取材したところ、京都の…色々アレなので言葉を濁しますが「政治関係者の女性」だけで、すでに2人、宮崎健介にヤられているそうです。報じられていないだけです。病気なのでしょう。あの男は。他にも犠牲者が山ほどいるというのは永田町では誰でも知ってる話なんです。

で、宮崎健介は考えたのです。どうすれば、更なる女性票を獲得できるのか?簡単です。出来ちゃった婚をしたのですから「子供を利用すればよい」のです。

宮崎は今まで、なんの少子化対策の政策にも関わっていません。
宮崎は今まで、何のイクメン推進の政策立案もしてきていません。

選挙区が「京都3区」である以上、あの男の発言が「売名」であることくらい、永田町の先輩議員たちはすぐに分かったのです。なので女性陣に怒られることが分かっていても、宮崎健介には苦言を呈していたのです。「売名と思われてしまうぞ」と。
彼の女癖や彼のこれまでの議員活動を何も取材してこなかった「自称」識者が必死になって彼を擁護していましたが…

あの「国会議員の育休騒動」の結論は、宮崎健介を批判していた人たちが100%正しかったのです。


「保育園の増設」が無駄なことなど、世界では20年近く前に立証されている

やっと調べて、手元に入った資料があります。今晩のAmebaFRESH!の生放送中にも印刷した全文をお見せしようと思いますが、2008年にNYtimes紙が発表した有名なルポがあります。タイトルは「NO BABIES?」。
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世界中で話題になったルポです。少子化を研究している人なら、タイトルくらいは絶対に知っているリポートです。

そのリポートは大変な分量で、当時のNYtimes紙の紙面、4ページぶち抜きで特集されました。中身は3つの項目と一つの結論部分で構成されています。その結論部分の非常に話題になった部分の原文を転載しましょう。


The problem is that nobody is sure if natalist policies have much of an impact on birthrate, let alone on population. Most studies show an uptick in the birthrate in countries that implement some pro-child program, but a very small one. Perhaps the most comprehensive study to date, which was conducted in 1997 and analyzed 22 countries, found that a 25 percent increase in child-related subsidies to couples resulted in an average of 0.07 more births per woman. Some experts conclude that — as the case of Laviano seems to suggest — the real impact is on the timing of births: a woman who knows she wants to have another child may do so sooner in order to take advantage of a payment.


ここに書かれているように、世界的では「少子化対策」は日本よりもはるかに研究が進んでいて、22か国にわたる調査の結果、
「子育て関連(保育の充実や育児休業などを含む)」
への予算を実に25%増加した結果…少子化にもたらした影響はわずか0.07%に過ぎなかったのです。要は「誤差の範囲」だったのです。

何言ってるか分かりますか?そうです。今、日本でしきりに叫ばれ続けている
保育園を増設して~とか
イクメンを増やして~とか
そんな政策程度…世界では1997年…もう20年近く前にとっくの昔に

「少子化対策にはほぼ役に立たない」

事が結論付けられているのです。理由は簡単です。「的外れだから」です。
ここでしっかりと断っておきますが、私はこれらの政策に反対しているわけではありません。あくまで「少子化」という国が直面している危機的な状況に対して警鐘を鳴らすために「少子化には役に立たない」という、「NO BABIES?」でもすでに立証されている「事実」を言っているだけで、それらをするな、とは言わないです。

保育所の増設は進めてもいいのです。これらは「働く女性支援」です。言うまでもなく専業主婦には何一つ恩恵のない政策です。

イクメンを増やそう~というのはただの「ジェンダーの問題」です。日本の男たちは確かに世界的に圧倒的に育児・家事に参加しません。なので問題ですし、それらを改善していくことは悪いことではないと思います。しかし、それらは「働いてるのに、うちの旦那、家事を全然しないのよ!なんで女ばかりが家事や子育てをしなければいけないのよ~プンプン!」という怒りを持ってらっしゃる女性に対する政策と言えるのです。

二つとも「少子化対策」じゃないんです。要は「働いてるけど不平と不満を持ってイライラしている女性に対するアピール」になる政策なんです。ここがとても大きなポイントです。


「働く女性」は声だけは異様に大きい

ここからは、私の私見をベースに書かせて頂きます。
もちろん論理的な理由があっての私見ですが、それを説明し始めると文字数がエラい事になるので、今日の生放送でお話しします。
私見ですが、専業主婦になるタイプの女性って、平均的に見ると平和でのほほんとしていて、少しおっとりとした女性が多いと思います。が…働きたい!バリバリ生きたい!っていう女性って、かなり攻撃的というか、負けず嫌いというか…言うことはかなりしっかりと主張する女性が傾向としては多いと感じています。

こういう人って、本当に強い人たちだと思います?

いえいえ。本当に芯が強いのは、間違いなく専業主婦タイプです。私はそう確信しています。怒らないでくださいね。しかも「個々の話」を持ち出さないでくださいね。とにかく「全体的にはそういうタイプが多い」ってことを話しているんです。人それぞれ、そうじゃない人ももちろんいますからね。
でも、不平や不満を抱えているのは、全体的には働いている女性の方が圧倒的に多い。自己主張もしっかりと出来るので、当然声も大きくなる。そういう人たちって、結局本音で言えば「弱い人たち」や「自信を持っていない人たち」が多いので

利用しやすい

んです。そういう人たちに

僕はぁ~君たちのぉ~味方だぜ!(ハート)

ってやれば、ほとんど「大賛成」してくれるんです。今までなんの政策立案もしてこなかった、とか国会質問も1年で2回しかしていません、とかそこまで調べられないんです。とにかく自分たちの不満を解消してくれる、と思い込むと、何でもかんでも味方してくれるんです。政治家的な話をすれば…票になるんです。これは政治の世界を取材していると常識の範囲で、政治家たちは地元を回る時に必ず

女だけは敵に回すな!

という話を秘書たちにも徹底します。それくらい、次に当選するためには「利用しやすい存在」なんです。では…
「次の選挙対策として女性票を欲しいのでイクメン推進と保育所増設をいたします~」
って言えますかって話。無理です。それはそのまま言うと怒られるんです。なので、いう訳です。

「国家の大問題である少子化対策にぃぃぃ」
「役に立つんですぅぅぅぅぅぅ!」

そうして、中身スッカラカンの…世界ではとっくに誤差の範囲しか役に立たないことが立証されてしまっている「働いている女性にゴマをすりまくる政策」が今日も声高に唱えられているって訳です。
そして、それをそのまま垂れ流すのは…?誰でしょう?そうですね。もうお分かりですね。

新聞で働く女性も
テレビで働く女性も
国会で働いてる女性議員も…

全員「働く女性」なんです。専業主婦の意見なんて1ミリも反映されないんです。なので、専業主婦の意見がとことん封殺されて、働く女性だけが正しく、働く女性だけが「輝いている」と表現されるイビツな社会が広がってしまうわけです。専業主婦の皆さんも、社会はちゃんと支えてるってのにね。




さ、続きの細かい話や、では実際にどのような政策があるのかは今晩のAmebaFRESH!の生放送でお話ししますね。お時間のある方は少し覗いてみてください。もちろん、その内容はまた後日このコラムでアップしますからご無理のない範囲でいいですからね。こちらです。↓

「激論!長谷川豊の本気論、本音論TV」 by長谷川豊公式チャンネル

仕事を終えて帰ってきたら…前回のブログで問いかけた「本当の少子化の原因」についてのたくさんのご意見を頂戴していました。本当にありがとうございます。ものすごい数のコメント数・・・しかも!

恐ろしいほどのレベルの高さ!

私も結構取材してきましたし、もう10年以上前から少子化には警鐘を鳴らし続けてきましたし、それなりの知識はあるつもりだったのですが…

コメント読んでるだけで勉強になるんですけど(泣)!

もうね…感謝・感謝です。
そうなんです。今まで、日本の「少子化対策」って悲しいことですが、完全に間違った方向に行っていたんです。そう判断できる理由をこれからご説明しますね。

まず、こちらのグラフをご覧ください。
5

日本、本当に少子化ですよね。情けない話ですが、押し寄せる少子化の波に全く抵抗できていない様子がよく分かりますね。そうです。日本は「少子化」なのです。これはもう皆さんご存知ですよね。

政府が「少子化」を意識し、対応策を講じ始めたのがもう20年以上前のことになります。当たり前ですよね。少子化は国の経済に大きなダメージを与えます。以前も言いましたが、子供一人が生まれれば、GDPを2億円押し上げる効果があるという研究結果も出されています。そんな子供を産まないのです。経済的にも労働力的にも大ダメージです。そして
当然、生活保障は失われます。
当然、良好な治安状況は失われます。
当然、今まで当たり前だと思っていた全てが出来なくなってきます。
景気が悪くなると、町から笑顔が消えます。町から活気が消えます町からお金が消えていきます。高齢者が増えると町に苦情やネガティブなワードがあふれるという研究結果も出ています。

子供がいなくなるって、国を亡ぼすってことなんです。

なので、世界中で懸命な少子化対策が講じられているわけですね。大事なことなのでもう一度言います。「少子化は国を亡ぼす人工形態」なのです。今、日本は何が何でも少子化を食い止めなければいけないのです。それをどうか忘れないでください。

では、1990年代初頭から国が行ってきた「少子化対策」の正体って一体何なのでしょう?

・保育園を増設しよう!
皆さん、よく聞きますよね?待機児童がすべて悪いんだ!みたいな。政府、懸命に保育所を作っていますが、果たして少子化は改善したでしょうか?

・夫の家事と育児の参加を増やそう!
イクメン、イクメンって叫んでるあれですね。夫の育児参加が増えれば少子化対策になるんです~って呪文みたいに叫んでる人たち、けっこういるでしょ?

・お金がないんです!
お金さえあれば、子供も作るのに~っていう声、多数ありますよね。ま、これに関しては国は全く何も対策出来ていないですよね。そうです。ここ15年ほど、私たちの可処分所得(実際に使えるお金)は下がり続けています。

保育園は少子化対策には全くなりません

まず、保育園から見ていきましょう
少子化対策になる、なる、と叫ばれ続けている保育所の増設。結論から言います。

完全にウソです。

保育所作れば少子化対策になる?少子化対策ってそんな楽なものではありません。その程度で少子化に歯止めがかかるなら世界中でやってます。そんなの、世界では「全く意味がない」ととっくの昔に証明されているんです。日本ばかりがいまだにこんな幼稚で稚拙なことを言い続ける変な人たちがいるのです。私は彼らを日本のガン細胞だと思っています。

保育所に関しては、以前、そういう変な人たちを完全に論破したコラムがありますのでこちらを読んでおいてください。多数の同意の声を頂き、Facebookを通じ、ブロゴスやスポットライトで拡散され続け、今では合計6万を超える「いいね」を頂いた記事ですね。そうです。みんな、こっそり分かってたことですね。

保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ

でも、面倒くさいことが多いから声を大にして言えなかっただけでしょ?
世界で、「少子化対策になるから」保育所作るぞ~なんて言ってる国、私が取材した中ではありえません。

保育所の数と少子化は…一切リンクしていません。

上記した記事内では、私の取材したアメリカニューヨークの例を挙げていますが、もっと身近で日本国内でもよく分かる例がありますよね。そうです。横浜と沖縄です
横浜は女性の市長になり、圧倒的に「待機児童対策」に力を入れました。その結果、少子化、止まったと思います?全然結果に繋がっていないんです。
平成21年→1.27
平成22年→1.30
平成23年→1.28
平成24年→1.31
平成25年→1.31
これはなぜでしょう?簡単です。ウソなんです。そんなの。
横浜は平成22年に1552人もの待機児童がいました。それを、懸命な努力で平成25年にはなんと0人にしています!全国的に見て、素晴らしい取り組みと言えるでしょう。

しかし、全く効果は上がっていないですよね?

保育所がぁぁぁとか叫んでるバカたち、これをどう説明するのでしょうか?
ちなみに、日本で最も少子化ではない県、出生率1.8を誇る沖縄は日本全国でワースト2位の「待機児童問題県」です。

もう一度言います。
「保育所を作ろう~」
「待機児度を減らせば少子化に効果があります~」
って言ってる人、みんなウソつきか勉強不足の人間です。無視してください。こんなの、世界でちゃんと取材してれば常識の範囲です。

「イクメンを増やせば少子化対策になります」という大ウソ

次に、自民党が輩出した史上最低議員である宮崎健介の一連の売名行為を受けて、やたら勘違いした議論が盛り上がっていて
「イクメンはいい」
とか、中には恥ずかしげもなく
「イクメンを増やせば、絶対に少子化にいい効果があるんです」
とか書き込んでいる頭スッカスカの人がいるんですけれど、全部無視してください。イクメンで少子化対策にはなりません。これも1ミリもリンクしません。

例えば、この右側の表を見てみてください。
無題3

北欧を除き、ヨーロッパでもっとも代表的な『超イクメン国』と言えば、有名なのは「ドイツ」です。こんなの、はっきり言って常識の範囲です。ドイツ人男性、バカみたいに子供好きです。NYに住んでたドイツ人も、バカなんじゃない?ってくらい子供好きでした。
フランスなどよりも、ずっと子育てに時間を使っていることが分かりますよね。ドイツ人男性は家事や育児に3時間以上使っていることが分かります。
…しかし…こうしてみると…日本…ひどいね…まぁ、話がそれるから今回は置いとくけど…。
で、そのドイツの出生率です。はい。こちらのグラフが分かりやすいですね。
無題2

超少子化ですけど?(出生率1.36)

名前を出したげると可哀想だから言わないけれど、ヤフーとかで懸命に宮崎健介を押しまくってたバカな自称「識者」がいるみたいだけれど、そいつら、これに対してどう説明してくれるのか、ある意味楽しみです。「イクメンは少子化対策として有効なのですぅぅぅ」とか書いてたけど。解説できるのならね。
夫が家事・育児に参加するのは当たり前ですし、当然です。『いいこと』なのではなく、当たり前のことです。でも…

少子化とはリンクしません。

ちなみに、日本でも、ここ20年、夫の育児参加は劇的に増えているのです。…え?これで(涙)?って苦言はおいといて、日本でも劇的にイクメンが増えています。
が、日本の少子化はもう先に提示した通りです。そうです。全く少子化は改善されていないですよね?

保育所を増やそう、とか
イクメンを増やそう、とか…

全部、少子化とは全くリンクしないのです。そんなくだらないことで「国にとっての致命的な問題」である「少子化」は改善できないのです。では、なぜこんなウソが叫ばれまくるのか?
次回、その裏に隠された大ウソの真実を解き明かして見せます。



ま、それらのヒントこそ、宮崎健介なんですけどね。政治の勉強を多少してないと分かりませんけど。



【※追記】
今回、スポットライトさんでもお世話になっているサイバーエージェントさんが、緊急的に「私の番組」をアメーバFRESH さんでやってくださることが決定しました!
ずばり、メインテーマは「少子化問題」です!
お寄せいただいたコメントなども番組内で使わせていただきます。しかも、双方向で出来ると聞いています。
こちらが番組URLです。
https://amebafresh.tv/hasegawayutaka/6487
明後日木曜日、夜の23時から生放送です!宜しければ、みんなで一緒に考えましょう!

昨日の夜のテレビを見ていて驚きました。
ネット上で話題になっている「保育園落ちた。日本死ね」というコメントが話題になっている、と言う話を…

大真面目に取り上げている番組があったのです。

おいおいおいおい(泣笑)。ホントに勘弁してくれ。
こんなの、ただの愚痴でしょう。相手にしてどうすんのって話。ほっときゃいいんです。書いた人もイライラして少し愚痴を言いたかっただけでしょ?大体内容が破たんしています。

あの番組作ったスタッフ、全員で私のコラムの「少子化問題について」の分野くらい回し読みしてくれ。最低レベルの知識も知らないバカが影響力の大きいテレビなんか作るんじゃないよ。


日本の保育環境は世界トップレベルです

この愚痴を書き込んだママさん、あまりにも現状の誤認が過ぎます。テレビでやらなきゃいけないのは、その間違いを指摘してあげることです。「分かるわよね~」とか言ってる戯言をそのまま流してどうするの。
話題になってる書き込みの前半部分だけでも…



何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?
何が少子化だよクソ。
子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。
不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。
オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。
エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。
有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。
どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。
ふざけんな日本。



大真面目に「分かります~」とか「そうですよね~」とか言ってる皆さん、本気で反省して欲しい。日本の保育環境は…

世界でトップクラスです。

知らないなら勉強してくれ。分からないなら調べてくれ。この口の悪いお母さん、恐らく都内在住で申し込んでいたのは「認可保育園」でしょう。認可保育園は、2万とかで1か月預かってくれます。そこに落ちて逆切れしているのでしょう。

お母さん、無認可保育園、いくらでもあります。落ち着いて無認可保育園に預けてください。ちなみに、私の家庭も無認可保育園でしたが、本当に素晴らしいところでした。24時間預かってくれて。
もちろん、無認可ですと、月に6万円~8万円することも多いです。高いって?

いや、本気ももう一度言いますが…勉強してください。

どこの先進諸国にたった1万や2万で毎月20日とか子供を預かってくれる国があると?
日本以外で、子供を1か月見てもらうのであれば、10万円以下のところなんて先進諸国では確実にありえません。子供預かってもらうのよ?命見てもらうのよ?そんな安い金額なわけないでしょうが。ちなみに、アメリカニューヨークでは、デイケアと言って日本の保育園に当たる場所に子供を預けた場合、安いところで月に15・6万円です。それ、普通です。

認可保育園が月に8万円で高いって?

激安だわ!

こちらご覧ください。日本の保育園の数の推移です。「保育所作れよ」って?いや、作ってますから。どちらかと言うとものすごい勢いで作ってます。
8a65f75046eee5c68226db763280b565[1]

この愚痴を言ってるママさんがバカにしている政治家や役所に勤めて毎日懸命に働いている厚労省の人たち…そして何より、現場で子供を預かってくれる保育士さんたちが毎日汗をかいて、この数字になってるんです。こんなに懸命に保育所作ってる国、先進国でどこにあるよ?

「保育所作れよ!」
って愚痴を言う前に、懸命に勉強してきて、難しい試験を突破して、国のために懸命に働いてくれている役人や政治家をバカにする前に、いま日本の国が僕たちのために何をしてくれているのか、少しくらい調べてから書き込んだらどうだ?

もう一つの事実誤認は「エンブレムに払うお金があったら保育所作れ」という頭の痛くなる文章です。
保育園は「子供の命と生活を預かる場所」です。お金があれば、次々にはい!作れますよって場所じゃない。専門の知識、専門の資格。私は日米合わせてもう13年以上、子供の保育環境や周産期の現場を取材してきましたが、新しい保育園を作る場合、普通の人が想像を絶する量の資料を読み込み、試験と研修を受けに行き、場所の確保をし、その場所の検査と点検をしに来てもらい…そんなインスタントにできる施設な訳ないんです。

お金があったら保育所作れ?

国は、この書き込みをしてきたママさんのように働きたい女性を助けるために「現在出来る範囲の全力の」保育園整備をちゃんとしています。私たちがすることは、この世界最高水準の環境を用意してくれている日本という国に対して、ちゃんと感謝すること。そして日本に生まれてこれた幸運を正確に学んでかみしめることです。




さて…しかし日本、少子化ですよね。
これはまずいです。少子高齢化は「クニ」と言う単位で見ると、あまりにもダメージの大きい人口形態です。
ではどうしたらいいのか?
なーんにも分かっていない、この書き込みしてる人みたいな人達が
「保育所、作ろうよ~」
とか
「イクメン、増やせばいいじゃ~ん」
とかアホなこと言ってますが、結論から言いますと、


全部、大ウソです。


そんなもんで少子化は絶対に改善できません。
ま、こんな口の悪いお母さんの書き込みに媚びへつらって「分かります~分かります~」とか言ってるバカが多いから日本の少子化は止まらないって部分もあるんですけどね。それは置いといて。

皆さん、質問です。

私のコラムを読んでくださってる方は、ある程度、日本の「間違った常識」は見抜き、多角的な視点を持って物事を考える方々だと信じています。

皆さんが考える「本気で本音の少子化の原因」は何でしょう?なんで少子化になってると思う?

いいカッコした上べっ面の回答はいらないから。
もし、お考えのある方、教えて下さい。このコラムの下に「コメント」の欄があるから書き込んでみてください。
ブロゴスとかスポットライト読んでる方、こちらが私の本来のコラムを書いている場所です。そこの下部分に書き込めるので。

今日のお昼にあげたコラムに対して、多くの賛同の声と同時に
「1年目が楽ってどういうことですか~!」
「1年目、全然楽じゃないですよぉ」
という、多数のご指摘の声を頂戴しました。わはは。

はいはい。
来るとは思ってましたけど(笑)。ええとですね、捕捉しときますけれど…結論から言うと

1年目は超楽です。いや、ホントに。今、ご指摘のコメントしてきてる人たち、いずれ分かるから。

まず、「長谷川さんの子供が楽だったのよ~」という指摘をされた方、全然間違いです。私の一人目の子供は、私が抱っこしなければ、すぐに泣いてしまう子だったので、確かに私は初めての子供の1年目…

人生で最大の寝不足期間でした。

きついですよ?そりゃあね。
でもね、所詮「寝不足」は「寝不足程度」なのです。寝不足程度で人は死にません。仕事の順序を計算して、的確に仮眠をとり続ければ、確実に乗り越えて行けます。

子供が1歳までの小さい時に腱鞘炎になりました~という声も頂いています。
そうそう。お母さんたちは1歳までになることが多いんです。データ上でも。私らみたいに鍛えてないからね。でも、今は我々男の話をしているんであって、男性陣は、まだ生後1年程度の子供を抱っこしている程度では腱鞘炎にはなりにくいのです。でもこれが1歳・2歳…3歳となってくると、かなりきつくなってきます。1歳・2歳くらいで腱鞘炎になるパパさんは結構いますから気を付けてねって言ったのです。

3歳ころから、子供たちの脳の発達が始まってきます。

ここを無視して、楽に過ごそうと思えば、楽に過ごしていけます。
しかし、この辺りで毎日のようにベッドで読み聞かせをしたり、公園で一緒に遊ぶことで、将来の成長過程が全然変わってくることは多くの研究結果で明らかになっているのです。

その頃にはちゃんと向き合えば0歳どころじゃないコミット時間になります。

小学校。勉強をどうやってしていくのか?どうやって教えていくのか?お友達との付き合いは?学校に来て行くお洋服はどうする?
私は今でも長男と二人で近くのショッピングモールに出かけ、一緒に洋服を見繕っています。次男坊と外で遊び、長女とは今日もバレンタインデートとドライブをしてきたところです。

どれだけのコミット時間だと思う?

実は先日、体重が一気に減りました。アメブロの方でも書いたんですが、なんで一気に2キロも3キロも落ちたのか?

簡単です。長男が受験だったのですね。

もうね、胃が痛くて胃が痛くて…。ご飯、のどを通らなくて…(苦笑)。

今現在、子育て真っ最中の皆さん、一緒に頑張りましょうね。でもね、もう一度言いますが、0歳児の時なんて、「体力的」にきついだけよ?
本格的に厳しくなってくるのがこれからです。保育園や幼稚園に行くようになれば、どれだけ風邪の菌をもらってきてくれると思う(笑)?
精神的にも肉体的にかなり色々と出てきます。ケンカもしなければいけない時が出てきます。

可愛い可愛い子供を怒ってしかりつけて。子供も当然泣いて…でも、将来のために怒らないといけないし…。もうね、そんな顔見たら、夜、全く仕事出来ませんぜ(笑)?

「1年目はきついです~」
ってコメントしてきた皆さん、それはあくまで「体力的」な部分だけ。これから覚悟しといてください(笑)。でも、きついけれど、その分それを上回る素晴らしい体験と力をもらえます。

まぁ頑張りましょうね♪



自民党・宮崎健介議員の会見が大騒ぎで報じられていますが、その中でもまだ
「育休の議論がこれでおざなりになるのはいけな~い」
と主張する方々がいます。以前と同じことを言いますが…「育児休業=いいこと」と考えるのは、いくら何でも論理の飛躍ですし、ただの思考停止です。

「育児休暇を取ること」=「いいこと」 というのは少々「思考停止」ではないか? 

こちらが去年の12月25日に書いた私のコラムです。「育児休業」をまるで宗教のように信仰している人はこういう考え方もあると知っておいてほしいと思います。育児休業を考えることは、別にそれ自体を否定されることではないと思うけれど、全く『本質』ではありません。そもそも、私、思うんですけれど…

出産して1年間育児休み取るって…意味あるか?

育児休暇を取ろうとかどうとか言ってる人って、本当に子育てに参加してる人なんでしょうか?かなり疑問に思うのですが、皆さん、どう思います?


出産して1年なんて、一番楽な時期

子育てにちゃんとコミットしてきた人は皆さんご存知のことだろうと思いますけれど…子供って、生まれて1年は…はっきり言って一番楽な時期だし、そんな時期に休み取りましたって言っても、相当ヒマな時間が生まれるだけだと思います。

もう一度聞くけど、「育児休暇は大切なんだ~」とか叫んでる人たち、本当に育児してきたか?正直に言ってみ?お前ら、やってきてないだろ。

子供は3ヶ月くらいまで、首も座っていません。コロコロ寝ながらミルク飲んでる程度です。抱っこしてもめちゃ軽いしその時期程度であれば腱鞘炎にもなりません。

腱鞘炎って何って?あぁ「けんしょうえん」です。子供を抱っこし続けてれば、関節を痛めちゃうんですね。子育てしてる親はけっこうかかるんですよ?これから子育てする人たち、気を付けてね。
それも少し子供が重くなってきてからなんです。大変なのは。

1年を超えて、1年半…子供はまだ全然楽です。ほっときゃ1人で遊ぶようにもなり始めます。でも、その辺りから、次第に大変になってきます。
2歳。そして3歳。もはや子供は子供ではなくなってきます。子供というよりは怪獣・妖怪の類になってきます。妖怪「家具破壊魔人」になってきます。もしくは妖怪「壁落書き星人」になってきます。しかも、まだおしめや抱っこが必要なのに、かなりいい重量になってきます。このあたりです。お母さんたちが腱鞘炎と戦い始めるのは。

4歳になり、5歳になると、抱っこばかりである必要はなくなってきます。しかし、妖怪は怪獣へと進化します。怪獣「体力、無尽蔵ゴジラ」へと変身します。公園で3時間ほど一緒に遊んだとしましょう。もはや人間としての全ての精気を吸い取られたような状況になります。

出産して1年間、奥様のために休め??
いや、絶対に2歳とか3歳の頃の方が大変よ?そんな時期に休んでもやることなくなるぜ?
子供は小学校になったらなったで、「勉強、大嫌い魔人」になりますし、それを勉強させるために技術とプレゼンテーションは、そこら辺の企業の営業なんかよりもよほどハイレベルな技術を要求されます。

私は思うんです。「育児休暇をちゃんと検討することが大事でぇぇぇ~」とか言ってる人…





絶対、育児、してないよね。そう思わない?




育児しない男なんて、ただの哀れな生き物でしかない

私が「育児休暇」に対して、比較的シラケた目で見てしまう要因のもう一つが、
「そんな男、何言っても育児なんて参加しないって」
と言い切れる自信があるからです。これは世の女性陣に声を大にして言いたい。あなたの選んだ男が子供が好きであれば、
「育児休暇制度」
なんてものがあろうがなかろうが、絶対に彼は育児に参加してくるでしょう。と、言うよりも、休日などはあなた方から子供を奪って、自分たちで遊びに行くことでしょう。
逆に、あなた方が選んだ男が、自分のことばかり好きで、口では偉そうなことを言いながら子育ては女性に押し付けてくる男だったとしましょう。
そんなバカ、制度があろうがなかろうが、絶対に休んだところで育児に参加なんてしません。絶対。

私は、当時はかなり珍しかった超イクメンの父と超愛情深い母に育てられました。

なので、子供と一緒にいることは別にいちいち考えたこともなかったし、育ってきた環境からごく自然なことでした。
家庭に対するあこがれもありましたし、そこが最高の幸せな場所であることは、両親を見ていれば当たり前のこととして「感じていた」ことでした。なので、23歳の時に交際を始めた嫁さんにプロポーズし、24歳で結婚しました。入社1年目のことでした。

キー局のアナウンサーが1年目に結婚。

私は以前、比較的遊んでいる社員の多かった会社にいましたので、多くの先輩方に言われました。
「お前、バカだな~。これから一番遊べる時期なのに!」
「この会社にいれば、彼女なんて3人でも4人でも囲えるぞ?俺なんて、セフレだけで〇〇人いて…」
全員、無視しました。
少なくとも、私の目には、彼らは一人残らず幸せな顔には見えませんでした。

結婚して半年で奥さんが妊娠したことが分かりました。25歳で、私は父になりました。現在、中学3年生の思春期に入った長男をはじめ、バカで明るい次男坊、愛嬌たっぷりの長女と3人の子供がいます。

しょっちゅう、一緒に遊んでいます。
長男が成人したとき、私まだ45歳なんです。私には夢があります。奴を絶対にキャバクラに連れていくのです。そして、大人の世界を教えるのです。普段、嫌いで行かないキャバクラですが、超知ったかぶりをして、父親ぶるのです。

私はモテないです。なのでそのような人生しかなかったという指摘も半分以上当たってます。でも、もう一度言います。

育児「休暇」なんて、「制度」として必要か?いらないですって。

育児に参加しない男なんて、哀れで可哀想な生き物なだけです。子供以上の幸せなんて、絶対に他にはない。子供が大きくなっていく姿を超える充足感は、他では絶対に味わえないのです。ほっときゃいいじゃん。そんな連中。

私の家族は毎年結婚記念日前後に家族写真を撮りに行くのですが、昨日、2016年度版の写真を撮りに行ったのですよね。
家には、16枚目の家族写真が並びました。
並べるとすごいんです。少しづつ子供が大きくなっていって、一人づつ子供が増えていくんです。可哀想な彼女を何人囲っても、「俺結婚していないから」とかウソをついて何人の愛人を抱いたとしても、

断言する。そんな哀れな男たちなんて、勝手に淘汰されていきますって。


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今回の一件で「男も育児休暇を取るべきで~」とか言ってる男がどれだけ底が浅くて、どれだけ『自分アピールをしたいだけか』ってことがよく分かったでしょ?私の番組でも梅沢冨美男さんが言ってましたけど、そんなアピールをわざわざしてる段階で「売名」なんですってば。目立ちたいだけなんですってば。

子供との接し方は人それぞれだと思いますが、人間なんて所詮はアニマルなんです。自分の子孫が元気に育ってくれている以上の幸福感なんてないと思いますよ。

さ、アホな売名議員の騒動なんてほっといて、そろそろテレビも視聴率稼ぎは脇に置いて、今の経済状況のニュースをし始めた方がいいです。この株価はまずい。相当にやばいです。今後の日本の政界に与える影響も少なくない。1月2月はちょっとニュースが変でしたよね。

もう通常運転に戻した方がいい頃合いだと思います。




自民党の宮崎謙介議員と金子恵美議員の育休取得が議論を呼んでいます。

まず、これはとてもいい議論だと思います。日本は少し保守的というか…私に言わせれば、「保守」の意味をちょっと「男性のみに都合よく解釈」してしまっている「間違った保守」の人が多かったりするので、これらは今回の議論をきっかけに、そういう凝り固まった価値観の男性陣は少しでも現在の日本のスタンダードを勉強していってほしい、という思いがあります。

なので、そういった議論を巻き起こせただけでも、宮崎議員のこの動きは評価されるべきであり、個人的に応援したいと思っています。彼のブログも読ませていただきましたが、とても悩んでらっしゃったし、色々と苦しまれてもいるだろうなぁ…と想像します。

ただ…

そうですね…

現実的なことを言うと…「本来であれば」この「国会議員の育児休業」ってのは…さすがにダメなんでしょうね…。今回の宮崎議員の育休は支持しますし、この二人に関しては応援しますが、一般論としては、無国籍児の問題などにも真剣に取り組んでいらっしゃる元衆議院議員の井戸まさえさんが指摘されている通りで…

いや、両立させろよ

で話は終わるんでしょうね。本来であれば。出来ますしね。両立は。

さて、その話はいいとして、今回の議論の中で少し気になったのは、宮崎議員の育休取得に「賛成」している人たちの中に…ひょっとして「思考停止」してしまっているのでは?と疑いたくなる人がいる気がしました。ちょっと気になったので、もし皆さんも「思考停止」してしまっている場合、気を付けてくださいね。

「育休をとること」が「正し」かったり「素晴らしい行為」ではない

実は似たような「思考停止」した人たちって他にもいまして
「女性の管理職が少ない!」とか
「女性の社会進出が進んでいなくて!」
とか叫んでる、あまり友達になりたくない人たちっているんですけれど、これは間違ってます

まぁ…確かに私たち若い男性陣もほとほと迷惑している「老害ジジィ軍団」がいて、その人たちの価値観は本当に迷惑だし、多くの女性陣が苦しめられたと思います。分かります。超迷惑ですよね。しょぼい能力しかなく、大した知見もないくせに、無駄に「女だから」とか言う理由で差別視してきて、見下して…。
「子育ては女がするもんなんだよ!」
とか怒鳴ってきて、中には
「家事は女がするもんなんだ!」
「誰のおかげで食えてると思ってんだ!」
とかいまだに言ってくる人間たちもいたりして…。分かります。そんな男たちに見下され、とても嫌だったことでしょう。でもね、どうか冷静になってください。どうか忘れないでください。

ダメなのは、その老害ジジィたちだけだと思うんです。

「何をどう頑張っても女性が社会進出できなかったら」それはもちろんダメなんですが、今の日本は土井たか子さんの「男女雇用機会均等法」以来、かなり改善されつつあるんです。ちゃんと、女性陣も社会に出られる基盤は整いつつあるんです。
今の日本だと、女性陣に向けられるセクハラ的な視線やパワハラ的な行為ってのは…我々男性社員も、全く同じように苦しめられているものだから。

女性の社会進出を見下すバカな老害ジジィたちによって、昔の日本では女性の社会進出が迫害されてきたのでしょう。それは批判されるべきです。でも、それにあまりに反発するあまりに…

「女性が社会に進出することが正しい」

とか思い始めたら、それはただ「逆に振れてるだけ」なんです。そこまでいくと、今度は「専業主婦を攻撃」し始めたりするんです。女性が家庭に入ることをまるでダメなことのように言い始める人っているんです。それは違います。専業主婦だろうが、キャリアウーマンだろうが、それらを「自由に選べることが正しい」のです。

育児休業も同じです。

ダメなのは、老害ジジィたちの価値観であって「子育ては女がしてればいいんだよ!」みたいな価値観は否定されるべきですが、そもそも「育児休業を取ることが偉い」わけでもなんでもないんです。そこをどうか間違えないでください。

「出産」も「子育て」も、夫婦でするものです。二人で子供を作り、二人で子供の成長を祝い、楽しむものです。だから楽しいのです。それと「仕事を休む」ことって、そもそも全然リンクしていなくて、子供がまだ小さいうちは(やれるのであれば)両方やる方向で努力することの方がよほど大切なことです。だって仕事は仕事でちゃんと「大切」なんだから。

もちろん、皆さんの努めている場所が圧倒的なブラック企業ならそうではないですよ?
子育てする時間も全くもらえないような企業であれば、思い切って休んだり早退しなければいけないかも知れないですしね。
でも、通常の会社なのであれば、基本的な周囲の理解はそれなりにあるはずです。多少早めに上がらせてもらったりしながら…会社から帰ってそのまま奥さんからバトンタッチしてあげるなど「工夫」のしようはある可能性があります。

私の場合、長男が生まれて、2年ほどは、人生で最大・究極の「寝不足期間」でした。と、言うのも長男は私があやさないとなかなか寝なかったので、深夜などにぐずった場合、私が飛び起きて嫁さんを起さないように、長男が寝るまで、私ががずっと抱っこして寝かせて…でも、朝の番組を担当していたものですから、そのまま睡眠時間わずか45分とかで会社に行って、そのまま踏ん張って仕事も手抜きせずにやり抜きました。

睡眠時間を削れば、それくらいのこと、出来ます。ちょっと苦しいだけです。いや、相当苦しかったですが…出来ます(断言)。人間、意外と死なないものです。

「子育てを夫婦でする」ことは大切ですが、それと「会社や国会など仕事を休むこと」は…本来であれば、全くリンクしないことです

最近、「育児休暇を取る」というと、それだけで称賛する向きがある気がしましたので、そこだけは否定させてください。

国会の会期がまさかの9月27日までの延長。
おいおい、通常国会が95日も延長って…。通常国会が終わったら即、臨時国会ですかという感じ。今年は政治部の記者さんたち、大変な夏になりそうで可哀想だなぁ…なんて考えながら、ヤフーに出てたこちらのニュース。




恋愛が面倒… 恋人いない男女の37%「恋人いらない」(朝日新聞デジタル)

恋人がいない若者の4割弱は恋人が欲しくない――。内閣府が22日に公表した「結婚・家族形成に関する意識調査」で、こんな若者たちの「草食」ぶりが示された。欲しくない理由として半数近くが「恋愛が面倒」という回答を選んだそうだなんでも。調査結果の一部は、22日に閣議決定された2015年版の少子化社会対策白書に盛りこまれるそうだ。




なかなか面白い視点だし、突っ込みどころ満載の内容なので昨晩の「報ステ」から今朝の「めざまし」まで、至る所で特集が組まれていた。皆さんも見た方も多いかもしれない。
が、そもそも、こんな若者の「適当すぎる言い訳」を真に受けて特集作ってどうするのだろう。私はこの日本人の「優しく理解してあげ過ぎる」ところに不安を感じる一人だ。
「面倒くさい」?
笑わせる言い訳だ。99%の方々が分かった上で口にしていないことを、あえてはっきり言わせてもらうが…

魅力がないから恋人が出来ないだけだ。

バカバカしいにもほどがある。
「夢を追いたい」
「仕事に集中したいしぃ…」
仕事と恋人との交際は同時に出来る。何の問題もなく出来る。と、言うかその程度が同時に出来ない人間は間違いなく仕事も出来ない。何に優先時間を置くのか、デートの時間までに、何の仕事を終えなければいけなく、その最短の順序はどうなのか?それらを考えることも十分な鍛錬になる。
夢などは、むしろ恋をする相手がいた方が圧倒的にやる気になる。私の番組で共演している苫米地英人先生の本にも明確に書いてあるが、人間は恋をするとフェニルエチルアミンやドーパミンといった興奮分泌物が脳内に出ることが分かっている。これらは人間の基礎能力を高め、集中力を高める効果を持っている。さらに女性にはオキシトシンも分泌されやすくなるため、相手に対する思いやりや洞察力が高まり、人間関係をスムーズにさせる効力がある。

仕事も夢も、恋愛しながらの方が圧倒的に有利になる。

これはもう、生物学的に世界の常識だ。もちろん、これらはあくまで脳科学的な理屈であって、みんな、うすうす気づいているはずだ。恋愛をしているときの方が、よほど仕事もうまくいくケースが多いことが。

要は、若者たちの「恋愛は面倒くさいんです。仕事に集中したくて」という言葉は、ただの「言い訳」なのだ。
では、一体何の言い訳をしているのか?
簡単だ。自分が恋愛をしたくても、その自分自身に魅力が足りなく、自分がダサくて負け犬なことを認めたくないのだ。クラスメイト達は恋愛にいそしんでいるのに、自分は好きだった子に振られ、何度告白してもうまくいかない。

それは自分がクラスメイトに劣っているからであり、より優れた魅力を持つクラスメイトに、女の子は引き寄せられているだけなのだが、「生まれつき優劣がついている」という、残酷ながらも当たり前の状況を認められないのだ。最近の小学校・幼稚園の教育を見ていると、みんなも納得できるだろう。

これはもう日本全国で同じなのだが、例えば、幼稚園で「桃太郎」を演劇発表したとしよう。

普通に「桃太郎さん」が5人登場するのだ。
そして、「キジさん」も「猿さん」も「犬さん」も5人ずつ登場するのだ。これらは桃太郎さんとほぼ同じセリフの量であり、鬼を退治しに行くのだが…なんと、やっつけられる鬼さん役だけは

なんと先生がやってたりするのだ(もしくは鬼さんが悪くない設定になっていることも)。

みんな平等にぃぃぃ~~~
みんなで仲良くぅぅぅぅ~~

この教育をすべて否定するつもりはない。教育委員会にも面倒くさいキチガイペアレンツがジャンジャン電話をかけてくる。恋愛などよりもリアルに面倒くさい。せめて小学生までは差をつけずにってのは、逃げの一手としてはしょうがないとも思う。

が、世の中はもっと残酷だ。
本来、それを教えるのも、学校の大切な役目だったりするのだ。

イケメンの田中君は桃太郎でいいんだってば。
ガキ大将の山田君は鬼さんでいいんだってば。
金持ちの鈴木君は犬でいいし、足の速い渡辺君はキジさんでいいのだ。

カゲが薄く、これといった特徴もないハセガワ君なんて、バックの「木」でいいのだ。そうやって残酷な社会を、まだ抵抗力の強い子供のうちに学んでいくのだ。僕なんて、ご覧の通りサル顔、ゴリラ顔だったから、小学校時代にブスな同級生女子たちに付けられていたあだ名は「青ゴリラ」だったぞ?青いジャンパーばっか来て行ってたから。

「報ステ」や「めざまし」の特集で、真顔で
「いや~今は恋愛はいいっすね。仕事に集中したいんでぇ」
とのたまっている若者がドヤ顔で夢とかを語っていたが、なんという哀れで可哀想な姿だろう。私には同情の念しかわかなかった。彼らはだませていると思っているのだろうか?自分で自分をだましているように、テレビを見ている人もだませているとでも考えているのだろうか?

そう言って傷つきたくないだけだと、
恋愛を上手く出来ない自分をカッコつけたいだけだと、

テレビ見てるみんなが分かっているのに。

「内閣府の調査で4割の若者が『恋愛は面倒くさい』と言っていることが分かりました」

いい調査だ。要は、そんなに多くの若者が「現状を受け入れることも出来ずに言い訳ばかりしている」ってことが分かったってことだろう。税金を使って行った調査だ。少子化白書にちゃんと生かしてもらえるように切に願う。










先月、少子化にまつわるブログを何度か更新して、
「日本の少子高齢化は根深い問題とともに長年かけて作られてきた問題なので解決できないと思います」
と書いたところ、「希望がなさすぎる!せめて何か提示しろ」というお叱りの声をいただいたので少々。

繰り返しますが、日本全体の少子高齢化を防ぐレベルのものは不可能だと思っています。でも、焼け石に冷や水を浴びせる程度の解決策ならいくつかはあるので、3つほど提示しようと思います。

1つは全く現実味のない話。「一夫多妻制度の導入」ですね。

無理でしょ?日本では。と、言うか、僕ら平均以下の男たちにとっては地獄のようなシステム。喜ぶのは金持ちの超一握りの男たちと女のみ。僕、これが国会に提出されたらさすがに出馬して反対するわ。落選しても。
「一夫多妻」はイスラム圏を中心に世界でも多数取り入れられている婚姻システムです。最大の特徴は「しっかりとシステム作りをすれば、少子化対策には絶大なほどの効果を表す」というもの。
男なんて、いいタネを持ってる連中、ほとんどいないですからね。一部の人間が女を囲いまくってハーレムを作るわけ。そうすれば、金はあるんだから子供は増えますわな。出来そこないの僕らみたいな男どもは指をくわえて、パソコンの無料動画見ながら何とかしとけってだけの話です。
これは、実は女性にとってものすんごくいい話で、「一夫一妻制」だと最高クラスの男なんぞ、あっという間に売り切れちゃう。もしくはうまいこと子供作っちまうような、テクニックを持った女たちが「勝ち組」の称号をあっという間にさらってっちゃうんです。で、「Very」とか読みながら白金とか麻布十番とかでお茶とかしてるわけ。ブランドの服を着ながらね。ケッ。
1000万円の収入で1人。2000万円までで2人、3000万円で…とかイスラム圏のようにしっかりとしたシステムを作れば、「少子化対策」は出来ますわな。少子化対策はね。ま、もてる男と女性陣が喜ぶだけのシステムです。もし法案が提出されたら、僕のブログ見てるみんな、フランス以上のデモしよう。

2つめは…霞が関の連中、ホント、どうしようもないアホばっかだな、と思ってるんですけど、「不妊治療の全額無料化」です。

これはですね、とっととやれよって言いたくなるんですけど、霞が関の連中、アホばっかだから「厚生労働省」の管轄でやろうとしてるんですよね。ええと、要は「保険料」を該当させるか、どうかって言いはじめるんです。
脳みそないなら、とっとと中央から消えろ、と言いたくなるんですけど、

「不妊治療」ってのは「経済対策」ですから!

病院の中でやったら全部保険料だと思ってる段階でアホしかいない証拠。病気にかかったり、体を悪くしたり…苦しんでる人を、社会みんなで救い上げていこうよってのが保険のシステムの原点です。不妊治療は違うから。不妊治療は「少子高齢化対策」に最大の効果を上げる政策なんです。

考えてみてください。

不妊に悩んでる夫婦がいますよ、と。不妊治療費を国で全部まかないましょう、と。そしたら…100万円もかかったけれど、嬉しいことに子供が一人で来ましたよ、と。

その子、これからどんな経済効果を生むと思う?

生まれる前から出産のお祝いやベビー服、ベビーカーのプレゼントや購入の嵐よ?生まれたら生まれたで哺乳瓶にミルクにおむつに…。幼稚園になったら「妖怪ウォッチ」を買わないと、誰からも相手にされなくなるから親御さん、朝の6時からトイザらスに並ぶんですよ?小学校になったらランドセルに学習机に…中学なったら塾に、部活に…それぞれ通うたびに交通機関に乗って…大学になって社会人になってって…

子供一人産んで、どれだけGDP押し上げの効果ある?よく考えろって話です。それほどの効果を生む「子供」を「ほしい!」っつってんのよ?そんなもん…

「経済産業省」の予算使って全額払えよ!

少子化対策は「弱者救済」を基本理念としてる厚生労働省の保険の範疇ではありません。完全な「経済対策」であり、あまりにも明確に日本の経済を良化させる特効薬なのです。永田町と霞が関にいる「縦割り行政」しか考えられない頭スッカラカンの東大・京大卒のアホたち、頼むから1秒でも早く不妊治療の「完全無料化」を進めてください。子供一人に100万かかっても200万かかっても絶対に100倍も200倍も取り戻せるから。

ただ、不妊治療に悩む人たちにお金を投入すれば、そこそこの少子化対策にはなるでしょうけれど、そこまで爆発的には少子化の改善って出来ないとおもます。効果はあると思うけれど。

そこで、僕が個人的に結構効果がありそうだなぁ…と考えているのが…「着床前診断(ちゃくしょうぜんしんだん)」です(←これが3つ目)。

分からないですよね?と、言うかそもそも知らないっすよね?

よく耳にするのって、「出生前診断(しゅっしょうぜんしんだん)」だと思うんですけれど…あ、ニュースとかでは耳で聞いて分かり易いように「しゅっしょうまえしんだん」って言ってるニュースもあります。正確には「しゅっしょうぜんしんだん」だけど。

この出生前診断ってのは、結構物議をかもしてるやつで、要は「羊水検査」ですね。妊娠するでしょ?そこそこ…5ヶ月目とかまで育てるでしょ?で、羊水を取って調べるんです。で、染色体異常とかがないかとか…ええと…難しいこと言っても伝わらないのではっきり言っちゃうと、要は障害児かどうかとかを調べたりするんです。ダウン症かどうかとか。

これは「命の選別だ~!」とか言ってギャースカ反対の声をあげる人が少なくないんですけど…僕が言ってるのは、マンハッタンとか韓国では当たり前に行われてる「着床前診断」です(←「出生前~」と似てる!)。

英語ではPreimplantation Genetic Diagnosisって言うんですけれど、要はですね…母親の体から卵子を取り出すでしょ?で、父親の体から精子を取り出すでしょ?
それを顕微鏡見ながらプレパラートの上で受精させるでしょ?

そしたら、細胞分裂が始まるんですけど、1つが2つ。2つが4つに分かれて、その後、8つに分かれるんですね?で、その8つに分かれた段階で、細胞の一つを取っちゃう。で、その細胞を調べるんです(中には4つの段階で取り出す病院もあり)。もちろん、出生前診断と同じようにその細胞のDNA情報から「遺伝子的な病気がないか?」とか分かるんだけれど、マンハッタンの人ってそんなこと、ほとんど気にしてなくて…

要は「産み分け」に使うんです。「男の子」を産みたいか「女の子」を産みたいかってやつ。

マンハッタンだけで、これやってる病院、7つくらい僕は確認してるんですけど、もっとあるかも。海外では普通にやってるんですけど、日本では毎度おなじみ、日本産婦人科学会っていう老害ジジーの集まりの最悪の集団があって、何の権利も認められてない任意団体のくせしてあーだこーだと偉そうなことを言うだけのバカ集団がいるんだけれど、そこが規制かけてるんですよね。で、日本では産科婦人科学会にケンカを売れる人じゃければ、「着床前診断」は出来ないって現状なわけ。


僕…この技術、使えると思ってます。


女の子が2人続けて生まれましたって夫婦。
男の子を2人続けて生みましたって夫婦。

その夫婦が3人目を産んでみたいって言ったとして、その夫婦が「産み分け」に使うんであれば、良いよって許可したらいい。これはね、産む夫婦、相当にいるぞ?特に男の子が続けて生まれた夫婦、そこで諦める人たち多いんだけれど、やっぱり娘もほしいって言ってる人たち、かなりの数います。

出生前診断との違い?

これは名前は似てるけれど、とんでもなく違います。
出生前は5か月目まで育てちゃうもんだから、その時に病気だ、大変だってなった場合、そこから中絶しなきゃいけないわけ。これ、女の人の体と精神にものすごい負担なわけです。
でも、着床前診断は、顕微鏡で健康かどうか、性別がどちらか?まで分かった段階で母親の体内に戻せるんです。もちろん、そこから流産する可能性は十分あるんだけれど、何よりも、母体の健康と精神状態に、相当に負担をせらせるんです。

海外なら当たり前に導入されている技術なんですけどね。日本では残念ながら日本産科婦人科学会というアホの集まりの集団が規制を…(以下略)。

そんな訳で、一人目からって訳じゃなくて、3人目をどうするかって段階で、着床前診断を国として許可したら、相当に有効な少子化対策になります。だって健康かどうか、男性か女性か全部わかって産めるのよ?子供の親御さん、気持ちわかるでしょ?



日本全体を動かせるほどの少子化対策にはならないでしょうが、効果的かどうかって言えば、着床前診断の導入と、それらの「全額無料化」を国として行えば、確実にかなり大きな効果は生まれます。

強いて言えば、僕の考える少子化対策はそんな感じでしょうか。

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