子連れでウィーンの友人を尋ねた時、街の人が子連れにめちゃ親切で夢の国かと思った。そしたらこれが日常だと。その後訪れたロンドンでもハワイでもオーストラリアでもそうだった。キューバに行った友人もモスクワにいた友人も、そうだという。外国が夢の国なんじゃなくて、日本が悪夢なのかよ!と愕然
— 小島慶子 (@account_kkojima) 2017年5月11日
Twitterでも吠えたんだけど、ブログでも改めて。
私いつもめちゃくちゃ疑問なんだけど、こういうSNSでの「ザ・正論」にいいね!を付けたり、RTなどでシェアする人のうちの一体何割が、実際に現実世界でアクションを起こせてるのかな。
というのも、先日バスに乗ってたら、とあるバス停からカートと共に乗り込もうとしたお婆さんがいて。でもお婆さんは自分のカートが持ち上げられずに全然バスに乗れないから、バスが発車できずに停まってるの。お婆さん困ってるし、バス動かないし、お婆さんを手伝うしかないじゃん。でも、そこで席を立ってお婆さんを手伝うために動いたのが、私と男性の二人だけだったんだよね。皆、お婆さんのこと見てるはずなのにサッと動かないの。
自分以外の誰かが先に動かないか、様子を窺ってるんだろうね。誰か一人が動けば充分だろって。自分が動いて手が余っても微妙だろって。
でもよくよく考えたらそこで動く人は、多いに越したことはないじゃん。自分のせいでバスの運行止めてると気に病むお婆さんとしては、より多くの人が寄ってきてくれた方が救われるんじゃないかな。
SNSで「お年寄りや子供に優しく」っていう叫びの拡散に協力することはいいことだと思う。でも皆、スマホでツン!と拡散に協力して、それだけで満足してない?
いざ、お年寄りや子供に優しくする必要がある場面に出くわしたときにちゃんと「積極的に」動けてる?
そういう正論の拡散に協力したことある人全員が、そういう場面でいつも「積極的に」動いていたら、社会はもっと優しくなってるはずだと思うんだけどな。数値的な根拠なんて全くなくて、ごく感覚的に思うことだけどさ。
だから私はそういう拡散に協力するより、現場で身体を動かすことの方が100倍尊いと信じて疑わない。
私たちに必要なのは、100のツン!より1の行動だと思う。