プライムイングリッシュの英会話教材は買いか
プライムイングリッシュ公式サイト | 口から英語が溢れ出す 結果にコミットする英会話教材
今回は英会話教材のPRIME ENGLISH(プライムイングリッシュ)のレビュー依頼を受けたので紹介していく。とはいえ、教材名で検索すれば教材の中身についての紹介はたくさん出てくるので、ここでは僕なりに教材の中身について中立的に評価してみたいと思う。
この記事ではこんなことが分かるようになっている。
- プライムイングリッシュ教材の主な特徴
- 学習で気をつけるべき点と上手く活用する方法
- この教材に向いている人
ただ単純に、いいですよー、オススメですよーと言うのは簡単。でもそんなレビューはあまりしたくない。だからこそ、英語ブロガーとして厳しい目を向けて教材について良いと思う点・悪いと思う点を独断で書いていきたいと思う。
英語教材の個人的な評価基準について
評価と言うとかなり偉そうに聞こえてしまうけど、僕なりに英語教材に求めるポイントはある程度決まっている。今回のPRIME ENGLISHは個人向けの英会話教材になっている点を踏まえて、以下が個人的に教材にあってほしいなと思う仕掛けになる。
どんな英語学習であってもいかに継続できるかが一番のポイントになってくる。興味を持てるかどうか、繰り返すための仕掛けはあるか、一人でも充分に理解しながら進められる内容になっているかどうかを重要視してみた。
もちろん、一人でやれば分からないことも沢山出てくるはずなのでそれをサポートしてくれるかどうかも重要になってくる。
以上のようにして総合的な判断を(◎→◯→△)の3段階でざっくりと評価してみた。
教材そのものが面白いか?は正直言うと人それぞれなので難しいところ。ただ、一つ言えるのは真面目でより実践的な内容や場面を想定してあるな、という印象を持てた。
継続するのに負担にならない量も◎、あとはCDのガイダンスがすごく丁寧で一人でも簡単にこなせる点も◎。
1ページの英会話の量は多くなく繰り返すのに負担にならない
繰り返すための仕掛けは難しいけど、淡々と進めていく必要があるので教材以外で何かしらの動機付けは必須だと思う。(これどんな英語学習においても絶対必要!)
文法や単語の理解は必須だけど、「英会話をすること」自体に重きが置かれている教材なので少し手薄かもしれない。
メールサポートなど学習の仕方が分からない場合の相談や疑問には答えてくれるので有効活用はしていきたい。ただし、対面で教えてくれる人がいればベストだ。メールのやり取りだけだとなかなか難しいかもしれない。
プライムイングリッシュ教材の主な特徴
プライムイングリッシュの教材の主なポイントは以下の3つ。
★独自のサンドウィッチリスニング手法
★実際の会話を声に出して擬似体験できる
★やり方に迷わない日本語の音声ガイダンス
音声変化ってそもそも何?と思う方もいるかと思うので少しだけ紹介しておく。
音声変化とは単語が単体もしくは複合で一部の音が脱落したり弱くなったり全く違う音になったりすることです。音声変化は特別なことではなく、むしろ日常会話ではそれが自然です。例えば”Thank you”もそうです。”thank”と”you”を別々の単語ではなく結合して発音しています。公式サイトより引用
この変化すること自体を理解していないとリスニング力そのものが伸びない原因になってしまう。
もう一つの売りはサンドウィッチリスニングで、英語の音に慣れるためにあえて”ゆっくり音声”で確実にネイティヴの発音を聞き取れるようにする独自の手法。これでリスニング力をさらに高めることが可能。
教材の中身である英文フレーズ量はそれほど多くなく、決まった少量のフレーズをとにかく繰り返しながらアウトプットさせる仕掛けがあるところが良い。英会話をそのまま音読させるのではなく、会話役になりきる擬似会話が特徴的だ。
また、教材の付属CDにはかなり丁寧なガイダンスが付いているので、独学であっても効果を一定に保つことが可能だ。
他の教材と違う点
英会話教材は各社で力を入れている部分が違うので、その売りの部分は何かが非常に重要になってくる。教材を実際に使ってみて僕なりに感じた他の教材と違う点は以下の通り。
- 英語の音声変化を目で見て理解できる
- CD垂れ流しで練習できる
- なりきりで英会話を擬似体験
一番は英語の音声変化をかなり詳しく解説してくれているところ。カタカナ表記で日本語だけど視覚的に音が変化しているのが分かるようになっている。これはリスニングがとにかく苦手な人にとってはかなり手助けになる。
あとはCDの中身に沿って手順良く学べるので、例えば車や電車の中でも「これどうやるんだっけ?」と迷う必要がないのがポイントだ。教材の丁寧さは他よりも優れている。
プライムイングリッシュのイマイチと思った点
英語フレーズの丸暗記になりがち
カタカナで音を理解してしまうかも
英文の単語・文法の解説がサラッとしている
英文の単語・文法について事細かくて詳しい解説はないため、「なぜこういう意味になるのか?」を充分に理解できない可能性がある。独学では理解力に限界があるので、ここがおろそかになってしまうとただ英文フレーズが音の丸暗記になってしまう可能性がある。
また、音声変化についてカタカナ日本語の補助が付いているけど、「英語の発音は日本語で表せない」のは大前提だということを理解しないといけない。このカタカナ英語は一度染み付くと厄介なので注意が必要だ。あくまでも補助として使い、最終的には英語の音そのものを理解できるようにしておこう。
ここに注意しながら学びたい
前に書いたイマイチな点をカバーできるサービスがプライムイングリッシュには整っているので、英語教材の良い点を上手く活用しながら効率よく学んでいければ効果は最大限になるはず。
その1会話文の文法や単語について必ず理解を深める
その2カタカナ(日本語)発音から最終的には離れる
その3単なる丸暗記ではなく英文を自分で組み立てる
まずは英文の単語・文法を確実に理解すること。分からなければメールサポートなど受け付けてくれるのでどんどん質問した方がいいだろう。
それから、カタカナ表記はあくまでも補助的で音が繋がっている手がかりとして理解すること。最終的には、英語には英語の音があることを理解することが大切。
最終的には覚えたフレーズを活用して別の表現にも応用していく工夫が必要だ。これは瞬間英作文などで身につけることができるので、単純に覚えるだけじゃなく使える英語にしていきたい。丸暗記ほど面白くないものはない!
ちなみに、プライムイングリッシュでこの点がサポートされてないか確認したところ「フレーズ添削サービス」という特典を設けているとのこと。これは自分で作成した英文をネイティブが添削してくれるサービスだ。これも活用したい。
この3点に注意しながら学べば、プライムイングリッシュを英会話教材としてフル活用できると思っている。リスニング力アップと英文フレーズを使いこなす力は確実につけられる教材だと思うので、正しく使って効果を最大にしていきたい。
プライムイングリッシュに向いている人
以上の評価レビューをもとに、この教材に向いている人を僕なりに考えてみた。
- 英語力はそこそこ(TOEIC400〜600)
- リスニングに苦手意識が強い人
- ネイティブの流暢な英語になると途端に理解不能な人
- 自然な会話フレーズを確実にマスターしたい人
特に、リスニングに対する苦手意識が強い人には心強い教材になっている。英語を聞き取りたい、でもなかなか上手くいかないし何だか英語が全然違う発音に聞こえてしまうんだけど…と言う人にはピッタリの教材。英語の音声変化そのものを理解できるようになっているし、英語を聞き取る力をまずは集中して鍛えたい人にはおすすめだ。
ただし、注意点に気をつけながら英語力を高めていきたい。英会話教材の特徴を上手く掴んでフル活用していこう。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
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