総務省は12日、統計に不慣れな人でもデータを見つけやすいサイト「統計ダッシュボード」を公開した。「人口・世帯」や「労働・賃金」など17の分野ごとに統計を整理した。統計の名称を知らなくても必要とするデータやグラフを取得できるようにし、統計の利用を促す狙いだ。
政府の統計をまとめたサイトとしては「e―Stat(イースタット)」がある。しかし、この中から好みのデータを見つけるのは難しい。例えば有効求人倍率は「一般職業紹介状況」という統計から探す。知りたいデータをウェブで見つけようとしても、それが掲載されている統計の名称で検索しなければ、見つけられないことが多い。
ダッシュボードは時系列の推移をグラフで見るだけでなく、都道府県ごとの比較なども見られる。グラフ上にリーマン・ショックなどの大きな出来事を表示することもできる。
自動車の新車販売台数や日経平均株価など民間データも協力を得て公開した。総務省は「統計を普段利用していない人にも使ってもらえれば」としている。