たけし「左で世界取れる」世界初挑戦の村田の応援団長に就任 試合当日の演出も
タレントのビートたけし(70)が、フジテレビ系「マイナビスペシャル 村田諒太 世界初挑戦~ボクシングフェス2017 SUPER2DAYS~」(20、21日・後7時)の応援団長に就任したことが4日、分かった。自他ともに認める大のボクシング好き。WBA世界ミドル級暫定王者のアッサン・エンダム(33)=フランス=に挑む村田諒太(31)に「左からの攻め」を力説。「他の団体でもチャンピオンになって」と統一王者への夢を託した。
まるで自分がリングに上がるような熱の入りようだ。「相手が倒した試合を見たけど、かなりオーバースイングだから、(左からの)ジャブでも左フックでもいけるかな」。たけしは真剣な表情で続ける。「序盤、早い段階からジャブの使い方が勝負になる。ジャブと言っても、ミドル級なんだから左ストレート(くらいの威力)だよ」
東京・神楽坂の帝拳ジムで村田との対談。映画監督「世界のキタノ」として、「左で倒す」世界奪取構想を披露した。
「(試合は)仕事です」とクールに言い放つ若者に対し、「冷静だと思った。やらなきゃいけないことも分かっている。まずはチャンピオンになってほしいね」と期待を込めた。
自身も高校時代に都内のジムでボクシングを経験。ジャブと左フックを得意とした。かつて後楽園ホールで行われた芸能界最強決定を決めるボクシング大会に出場。大平サブロー(61)と対戦。「観客が『遊んでいるんじゃねえ』とか言うもんだからさ。真面目にやるしかないな」と思ったところに右ストレートを被弾。ふらつきながらも「むちゃ振りしたら当たって」と“黄金の左”で1R逆転KO勝ちした。だが「帰ってきたら気持ち悪くて気持ち悪くて」と危険と隣り合わせの側面も体感した。
村田は「ボクシングが本当にお好きなんだなと感じました」とたけしの熱が伝わった様子。「尊敬する、また憧れるたけしさんとお話しすることができて幸せな時間でした!」。試合にむけても「ベストを尽くして世界王者になります!」と意気込んだ。
たけしも「試合は何が起きるか分からない。KOを期待されていると思うけど、あまり考えず、勝てばいいと思う。今回を第1段階としていろんな団体のチャンピオンになってほしいね」。WBAを取ってさらには統一王者へ…。「応援団長」は、さらなる夢を膨らませていた。
たけしは、また番組企画として「KITANO GYM」の会長にも就任。世界戦を前にした特番「KITANO GYM~たけしのボクシングフェス2017」(20日、前10時25分)に村田ら選手とモデルの中村アン(29)、三宅正治アナと出演する。関係者によると、たけしは試合当日も「何らかの演出を考えています」という。