大仁田厚が10・31後楽園で7年ぶり7度目の引退試合「今回だけはプロレスラーに二言はありません」
元参院議員でプロレスラーの大仁田厚(59)が10日、東京・千代田区の闘道館で会見を開き、「さよなら大仁田、さよなら電流爆破 大仁田厚ファイナルツアー」の日程を発表。10月31日に後楽園ホールで引退試合を行うことが決まった。1985年の最初の引退から復帰、引退を繰り返してきた大仁田にとっては、7年5か月ぶり7度目の引退となる。
「引退、引退、引退…」指折り数えた大仁田は「7度目の正直はたぶんあると思います」と言った。1985年1月3日に後楽園ホールで、師匠・ジャイアント馬場に送り出された最初の引退式。そして1995年5月5日に川崎球場を超満員にした“涙の引退試合”は社会現象にもなった。大仁田厚として6回引退し、6回復帰。また別人格のグレート・ニタは大阪・南港に消えてから何度も“蘇生”した。
「どの口が言ってるのかと言われるかもしれませんが、今回だけはプロレスラーに二言はない」「各方面のみなさんに迷惑をかけ、腹の立つ人もいるでしょう」と過去の弁明を繰り返した。議員時代の中断を差し引いてレスラー生活40年と位置付け、還暦とともに去る。これ以上の引き際はもうないだろう。
発表されたシリーズ日程は、9月9日に大阪・エディオンアリーナ第2、9月16日に福岡・博多スターレーン、10月29日に愛知・名古屋国際会議場。
最終戦の10月31日・後楽園ホールは電流爆破デスマッチはできなため、直前に「さよなら電流爆破」を関東で開催予定。8月5日に米国フィラデルフィアで電流爆破の海外遠征も決まっている。
大仁田は5月12日のプロレスリングZERO1名古屋大会(露橋スポーツセンター)で、ボブ・サップ(43)を電流爆破デスマッチ(6人タッグ)に引きずり出すほか、6月10日にはイジメ撲滅・地方創世「がんばれ糸魚川チャリティプロレス」に出場するなど、さよならシリーズに向けて、ボブ・サップ、初代タイガーマスク(佐山サトル)、全日本プロレスの諏訪魔(40)、元クラッシュギャルズの長与千種(52)、弟子の田中将斗(44)らとの抗争が残っている。
◆大仁田「引退→撤回」の軌跡
▽1984年12月2日 左膝粉砕骨折から復帰もマイティ井上に敗れ引退を決意
▽85年1月3日 後楽園ホールで1度目の引退式
▽88年12月3日 グラン浜田戦で復帰
▽95年5月5日 川崎球場でハヤブサと引退試合(2度目の引退)
▽96年12月11日 駒沢体育館でミスター・ポーゴと組んでテリー・ファンク組との8人タッグで復帰
▽05年3月26日 明大卒業式の後、後楽園ホールでプロレス卒業試合
▽06年4月1日 靖国神社で奉納試合として3度目復帰。1日限りとして4度目引退
▽07年2月11日 4度目復帰
▽09年12月28日 5度目の引退式
▽10年2月21日 5度目の復帰
▽5月5日 新木場1stリングで6度目引退式
▽11月22日 6度目復帰
▽17年10月31日 7度目引退
◆「さよなら大仁田、さよなら電流爆破 大仁田厚ファイナルツアー」日程
▽9月9日 大阪・エディオンアリーナ(大阪府立体育会館)第2競技場
▽9月16日 福岡・博多スターレーン
▽10月29日 愛知・名古屋国際会議場
▽10月31日 東京・後楽園ホール
※後楽園ホール以外は有刺鉄線電流爆破デスマッチとして行われる。