はじめて「美女と野獣」を知ったのは小学生の頃だったと思う。
絵本だったかアニメだったかは、忘れた。
ただ、「物語に奥行きが足りない」と「作者は絶対男やな」と思った覚えがある。
今から思えば、なんという生意気な小学生。
だけど、その頃は少女漫画全盛時代で、多かれ少なかれ登場人物やストーリー設定に口うるさい女子はいたもんだ。
本編の話を知らない方にはすみませんが、以下話を知ってる前提で進めます。
「美女と野獣」の何が気に入らなかったか?
大きく分けると、以下の二点に集約される。
- ベルが美女である
- 野獣が王子さまである
「人は見た目ではない」というのが、この話の要点やろ?
女だけ「美女」って、どういうこと?
絶対作者は男やで。
さらに、ベルは「容姿に惑わされることなく野獣を愛した」ってことになってるけど、野獣「城に住んでるやん!」。
城に住んでて、一応召し使いもおって、そこそこの御飯食べさせてくれて、ドレスも出してくれる。十分ですやん。
女は現金なもの。
異形好きな女子っちゅうのも一定割合いてるし。
あと古いけど、茶木ひろみ先生の「銀の鬼」もよかった。
「女の子が望んでるのは、誰にでも優しい王子さまなんかじゃない。自分だけに優しい鬼よ!」
みたいな台詞に衝撃を受けたっけ。懐かしいなあ。
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だから「美女と野獣」が愛の物語ですって言われると、なんか違和感があってね。
それで、私の中では「美女と野獣」は勝手に設定を変えて楽しんでるの。
妄想ともいう。
特別に「美女と野獣」を真実の愛に昇華させる別バージョン初公開します!
美女と野獣 特別バージョン公開!
その1 美女のベル&お城に住んでない野獣
王子さまには「ただの野獣」になっていただく。
野獣になり国を追われ、お城じゃなくて、山の掘ったて小屋に暮らす王子。
いろいろあって、ベルを助け、以下同文。
これは、あり得ると思うねん。
ベルが怖い野獣のところにとどまり続ける理由が不自然じゃなかったらいい。
その2 ブスのベル&城に住んでる野獣
ベルが不細工やねん。
ベルは幼い頃から、自分の容姿のことで辛い思いをいっぱいしてきてんねん。
だからこそ、野獣の気持ちがよくわかる。
野獣も、いくら呪いを解くためでも「ブス」はないで~と思ってたけど、周囲の説得もあってベルにアタック。一緒に過ごすうちにベルの優しさに触れ「人は外見じゃないんだ」ってことに気づく。よく考えたら、自分も野獣じゃん。オレ、まちがってた。人を見かけで判断し、浅はかだったオレ。それが原因で呪いをかけられてたんじゃん。オレ。野獣になった自分を受け入れ、反省し、ベルへの愛に気づく。
ええ話や。
こっちの方がいいと思うわ。
でも、この発想は男にはないと思うねんな。
昔から、カエルにされた王子さま、白鳥に変えられた王子さまっていうのはおるけど、不細工なお姫さまが主人公のおとぎ話てないもん。
いかに男社会でブスが価値のないものとして扱われてきたか。
王子さまなんて「王子」っちゅうだけで美女を選んどるもんな。
男に求められるものと、女に求められるものは、明確に違うということか。
話はちゃうけど、「バチェラー」の宣伝見ただけで、なんか腹立つ。
女が男を気に入らん場合もあるやろに。
女に拒否権はないんかい。
そういう「可愛げ」のない女は自然と排除されるか。まあええわ。
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その3 野獣ベル&人間の王子さま
私の中で一番好きな設定はこれ❗いま、ハマってます。
美人やけど、気位が高くわがままで「人は見た目が100%」のお姫さまベルが呪いをかけられ、野獣にされる。国を追われて山の中でひっそり暮らす。そこへ王子さまがやってきて、、、。
さて、王子さまはベルを愛することができるのか?
いわゆる「王子さま」じゃなくて、ちょっと影のある王子さまがいいな。
側室の息子で次男。性格がいいから、国王にも国民にも愛されてるけど、嫡男の皇太子には疎ましがられてんねん。国王亡き後、新国王となった兄に国を追われ、流浪の旅に出る。野獣ベルと会う。いろいろあって、愛しあう。ベルの国に戻って、二人で国を治める。どや。
書いといてなんやけど、野獣となったベルを愛せる男の魂を私は見たことがない。
男の人にも「異形フェチ」っておるんかな?
それでもたいてい、顔と胸だけは美形なイメージがあるけど。
だから最初は、同病相憐れむ的な感じか、人と動物の心の通い合いみたいなものから入って、人と人との「人類愛」に発展していくのがええと思う。互いに傷を癒しながら、そばにいるうちに、大切な存在へと変わっていく。
その後ベルの告白「私は呪いをかけられてる」があって、「女やったんかい❗」となる。
「私は野獣なの」
「どんな姿でも、おまえはおまえじゃないか」
ひしと抱き合う二人。
その瞬間、呪いがとけて、、、。
え~ん❗泣いちゃう❗・゚・(●´Д`●)・゚・
どっかで映画化してくれへんかな。
いやぁ~、妄想って本当に素晴らしいですね🎵
それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ~( *・ω・)ノ