先日、愛犬アポロの定期健診をしに動物病院へ行ってきましたよ。
移動はバスと電車です。平日の日中、バスに乗るとご年配の方が多いように感じます。そこでちょっと思う事がありましたよ。
バスの中は人生の先輩に教わるチャンス
月に一度、アポロの心臓を診てもらいに動物病院へ行きます。夏日でバテバテ。私は車の運転が出来ないので、アポロをキャリーバックに入れてを肩にかけ、電車とバスの移動です。
バスの中、キャリーバックを膝に乗せ、ひとり座席に座りました。
キャリーバックの隙間からアポロをのぞくと、少し心配そうな表情をしています。上からそっと撫でてあげると、甘えた顔して寝てくれました。暑さも手伝って疲れたんでしょう。
そんな時、横から2人の女性の会話が聞こえてきましたよ。
すぐ横のシルバーシートの横並び席から。
顔が私の方に向いているので声がよく聞こえてきます。
「花々が美しくて嬉しかったわ」
あしかがフラワーパークに藤の花を見に行ったお話をされていました。
私も訪れた事があるんですが、もう本当に見事なんですよ。管理されている方のご苦労や努力の賜物でしょうね。お花にさほど興味が無い方でも感動すると思います。
そのお話をされていた方は、ご年配の・・・と語るよりも、もう本当に「お婆さん」と呼ぶべき雰囲気でした。
「今年は良かったわぁ。見頃の時に行けて幸せ。うふふ。」
「ツツジも満開でそれは綺麗だったのよ。」
「花々が美しくて嬉しかったわ。」
話す言葉ひとつひとつがキラキラしています。
ところが、病院にも通っているようで決して万全の体調ではない様子。
どんな状態でも、何かに感動出来る心を持てるってすばらしいって思いませんか。
「純粋な気持ち」を大事にして生きる
でもね、このお婆さんたち・・・
相手の方のお話を聞いてない部分もけっこうありました。
これってご年配の方によくあるパターンですよね。質問されたので、それに対して答えたのに、もう違う話をしているという。ね?そういう経験ありませんか?だけど、相手の方も慣れたもんで、自分の意見もちゃんと言っていました。
お互いが好きに言いながらも、なんとなく会話が繋がってるんです。若い時はそんな大人たちが迷惑だったけど、今は違います。
だってそれは、自分の世界を持ってるってことだから。
私、これがなかなか出来ないんですよ。
相手が不快になるんじゃないか、ガッカリするんじゃないかと思って、自分の気持ちはちょっと横に置いて、相手に合わせてしまう事ばかり。
このお婆さんたちは違います。
相手の意見は一応聞くけれど、自分の気持ちは揺るがない。
私はこう思う!って強い主張もしない。
まわりがどう思おうが、自分が好きって思えばそれで満足なんです。相手に認めてもらおうとも思ってない。承認欲求とか無縁な感じ。自由なんです。
それが出来たら心が楽でしょうし、怖いもんなんて無いんじゃないでしょうか。
私のブログの行く末は・・・
そんな自由な心を持つ人は明るい人が多いですよね。
自分を持てたら楽しいでしょう。まだまだ人と比べてしまう私は、ブログを書いていると落ち込む事がいっぱいです。
「月間何万PVです」「今月は諭吉が何枚でした」などと、大きく取り上げている記事を読むと落ち込みます。急にそのブロガーさんが雲の上の人になってしまったような。ぽつんと取り残された気持ちになります。魅力的だから私も訪問させて頂いているわけなので、当然なんですけどね。
落ち込むのはそれだけじゃないんです。
実は・・・
このブログよりも、半年放置の特化ブログ(複数運営の別ブログ)の方がPV(※)が良いんです。
これって地味に落ち込みますよ~。
だって、ほったらかしなんですよ?この「おとなんつづり」では、膨大な時間を費やして年末年始も休まずに記事を書いたのに、です。自分のブログに打ちのめされるという複雑な感覚。
記事数や文字数も大差ありません。wordpressで書いていて、はてブ数はブログ全体で2個くらい。それを知ってから、はてブの使い方を見直すようになりました。
念のために付け加えておきますが、これは私のブログに限った結果ですよ。いろんな条件で変わると思うので。放置している私のそのブログは「特化」です。関連ワードが沢山入っているし、時事ネタでもないので、検索されやすいのかもしれませんね。
(※)PVについて
PVとは
ページビュー(page view)の略。アクセス数を数える単位の一つで、サイト一つへのアクセスではなくページ一つ一つへのアクセス一回ずつを数える。
PVの関係ない世界へ行ってみたい
PVって何なんでしょうね。
時々思うんですけどね・・・見出しも無いし、ブックマークの使い方も分からないという方が、ただただ文字を羅列して書かれている記事に出会う事があります。
だけど心の奥をギュッと掴むような、ものすごい感銘を受ける。そういうブロガーさんは本人も気が付いていない事が多くて、PVが伸びずに更新が途絶えてしまい、いつのまにかそのブログが閉鎖されていたりして。
PVが多いからといって良記事だとは限らないと思うんですよ。そして、苦労して書いたからといってPVが伸びると限らない。
PV数に関係なく自由にいろんなブログを閲覧できる世界があったらいいのにと思います。孤島のお店(ブログ)へミツバチみたいに自由にお邪魔したいです。
優等生ブログは心に残らない
そんな風に印象に残るブログってありますか?
私が道を歩いている時などに何気なく思い出すのは、ごく普通のサラリーマンのおじさんの日記だったり、主婦の方の愚痴話だったりします。そしてその時、ブロガーさんのアイコンが浮かぶんですよ。
だけど、優等生ブログは、道を歩いていても思い出さないし、アイコンを思い浮かべることもありません。
素敵だけど「素敵なだけ」なんです。美しい画像と丁寧な文面で、ちゃんと自分の言葉で「日常」を書いているのに、気持ちが伝わってこないのです。素敵すぎて、読み終わったあとで自分がダメ人間のような気持ちになってしまう。
例えるならば、それほど親しくない方とフレンチに行ったような感じです。
たまにはそんな食事も憧れるけれど、やっぱり気軽な仲間と、屋台で飲むお酒の方が美味しいし、ほっとします。
どっちが良い悪いという事でもないですよ。いろんな人が居るので受け方色々でしょう。毎日フレンチがいいわ!っていう方もいらっしゃるはずですから。
ブログは簡単じゃないから楽しい
実は、この優等生ブログは自分も思い当たることなんです。
嫌われたくない、がっかりされたくないという気持ちが強くて、万人に読まれるような無難な記事を書いてしまう傾向があります。
特化ブログはテーマを絞っているのである程度書けます。だけど何でも自由に書けるスタイルのブログは書き方が分からないんです。自分のブログなのに。
私はどこにでもいる平凡な主婦。
お洒落な暮らしをしているわけでもないし、文才があるわけでもない。
ただただ、ぽーっと犬と夫と静かに暮らしているだけです。それだけなんです。
バスの中で会話をきいて、今の自分が滑稽に思えてきましたよ。今まで色々な事を経験して、よそ行き顔で社会人をして疲れたはずなのに、まだ優等生でいたいのかって。
誰に何を思われたっていいじゃない。
自分が思う事を自由に書けるというところが、ブログの醍醐味。それを楽しまなきゃ勿体ないんじゃないかって思いました。
まったく寝ても覚めてもブログのことで頭がいっぱいで困ったもんです。だって、他のブロガーさんの羨ましい状態にならないんだもの~。ぜんぜん伸びないんだもの~。ってまた比べて落ち込む。だけど、そんな状況が嫌じゃない自分もいます。
簡単じゃないから楽しいんです。
だって、簡単に叶ってしまったらポキッと折れるのは早い。だけどどうにか頑張って、一歩一歩登った階段はそう簡単に崩れないと思うんです。全く気にしないのも成長が無いので、ちょっと気にしたら引きずらない。あとは我が道を行くのが理想です。
これはブログに限った事じゃないかもしれません。
成功している人は、自分を信じて突き進んでいますからね。あぁ・・・この熱意を家事やダイエットに向けたら、もうとっくに素敵な暮らしになってると思うんですけどねぇ~。何でも好きじゃないと続きませんね。
もしも私と同じように伸び悩んでいらっしゃる方がいらしたら、自由な大人の会話きいてみてください。チカラ抜けますから。 他愛もない、くだらないことも書いてみようかという気になります。
人は人、自分は自分として、純粋に人生を楽しめたらいいですね。腰が曲がるような年齢になっても、いつも何かに感動できるような、お茶目なお婆さんになりたいです。