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走行距離と車買取価格の関係
「俺の車はもう12万キロも走ってるし売れないかな・・・」
車を売ろうと思ったときや、中古車を買おうとした際にとても気になるのが走行距離ですね。
今回は車の走行距離と買取価格にはどのような関係や法則があるのか調べてみました。
車購入者側で考えた心理の壁は、5万キロと、10万キロ
中古車市場を見てみると価格が大きく変動する走行距離理が存在します。
それが、5万キロと、10万キロです。
これって考えてみると、賃貸マンションとまったく同じ現象ですよね。
徒歩5分以内は大人気、徒歩10分以内も人気、しかし徒歩10分超になると一気に安くなります。
これは、ネットで賃貸を検索する人や、不動産屋に行って条件を書く際に、ほとんどの人が徒歩10分以内と書くことが理由です。
車の販売でもほぼ同じ現象が起きています。特に10万キロは心理的に「走りすぎですぐに壊れそう」または「車検の時に修理費が高くつきそう」などと不安を感じるため極端に敬遠されがちです。
これは当然ですが、車を売るときにも影響します。
買取業者は当然このような心理現象は知っていますから、45000キロの車と、55000キロの車では、1万キロの距離差以上に査定額が変わってきます。
逆に言うと、6万キロと7万キロでは査定額に影響が出にくいのです。
古い割に走行距離の少ない車の査定額はプラス?マイナス?
車に詳しい方であれば知っていると思いますが、「極端に走っていない車」は逆にエンジンが傷んでしまいます。
一般的には年間5000キロも走らない車を「過少走行車」と呼んでいます。
逆に年間15000キロ以上走っている車が「過走行車」です。
過少走行車は、近所のスーパーなどの利用のみで、毎回エンジンが温まる前に、走行終了してしまうため、エンジンに負担がかかってしまうのですが、査定としてプラスなのかマイナスなのかを見てみます。
過少走行車でも、査定上はプラス査定
色々調べてみるとやはり、「買い手側が走行距離の少なさを好意的に受け止めている」ので査定額が上がるようですね。
一般の人にとっては過少走行車の意味もそのデメリットも知らないわけですから、シンプルに走行距離の少ない車を好むのでしょう。
走行距離と買取価格の目安は、1万キロ当たりマイナス10万円?
例えば、初度登録が5年前のまったく同じ車が2台あったとします。
2台の走行距離だけが違うのであれば、その買取価格の差は予想することが出来ます。
1万キロ増=買取価格マイナス10万円
1万キロ増=買取価格マイナス5万円
もちろん車種や新車時の車の価格によっても変わってきますから、あくまで目安だと考えてください。
10万キロを超えた車の買取価格は?
心理的な壁として10万キロを超えた車は敬遠されがちと説明しました。
そのため当然10万キロを超えた車の買取価格はシビアになっています。
10万キロを超えた時点で、そこから1万キロ走行距離が増えたとしてもほぼ買取価格に影響はありません。
実は今の車は10万キロを超えた程度で故障することはほぼありません。
しかし、昔のイメージで10万キロ超えを敬遠する人が多いのも事実です。
つまり、買う側からすると10万キロ超えの車を買うのは実はお買い得なのかもしれません。
買取業者によっては「10万キロ超えちゃってるのでちょっと査定はつきませんが、処分するなら無料で引き取りますよ」などと親切を装ってくるところもありますが、特に故障がないのであればゼロ査定はあり得ないので注意してください。
今は事故車や、廃車する車でも買取(最悪でも持ち込めば持ち込み費用が貰える)業者があるので、どんな車でもゼロということは無くなっています。
ボロボロで15万キロも走ってるし、タダで処分してくれるならラッキーなどと思わないように気を付けましょう。