先日のエントリで、退職後に得られるメリットをまとめました。
サラリーマンを辞めてフリーランスになる!在宅ワークのメリットとは? - 絵描きパパの育児実験記ロクLABO
大きいメリットとしては「自由な時間が増えること」が挙げられましたが、その時間を有効活用できるかどうかはまた別の話。
特に、フリーランスとなり在宅ワークになることは、乳幼児のいる自宅で仕事をするということ。
はたして、在宅ワークで育児と仕事は両立できるのでしょうか。
会社勤めはあと1ヶ月を切ったところで、想像をしてみました。
- 在宅ワークで育児と仕事は両立できるのか?!
- 過去のフリーランス時代の経験を思い出す
- 時間は増えるが効率は落ちる
- 現在の休日の作業効率から想像してみる
- 子供が居ても、在宅ワークなら仕事ができるんじゃない!?というのは妄想
- 夫婦での役割分担をしっかり決めて、お互いが仕事と育児をバランスよくできるようにする
- 我が家にとっての在宅ワークのメリットは、僕の育児時間が増え・妻の仕事時間が増えること
在宅ワークで育児と仕事は両立できるのか?!
※洗濯物を干していると「遊んでよー」とぐずる息子ロク。洗濯すら満足でにできないのに、果たして仕事なんてできるの??
前述した過去エントリでも書いた通り、在宅ワークになるメリットは沢山あります。
大きいのは、通勤時間、出勤前の準備時間などが、必要なくなること。
物理的に時間が増えるというのは、目に見える明らかなメリットです。
自分の脳内では、今までの会社勤めで自動的に消えていったそれらの時間たちが、すごくスムーズに、且つ、自由に使えることになっています。
しかーし、
「いやいや、ちょっと考えが甘いんじゃないの??」
と思う自分もいるわけです。
というか、そんなにうまくいかないと思っています。
過去のフリーランス時代の経験を思い出す
※昔描いた「銀杏アート(ginkgo leaf)」昔からずっと植物柄を描いていました。落ち葉に絵を描くのがマイブームだった時期で、落ち葉を探しに秋になると公園をぶらぶらしてました。
僕は、27~28歳の頃、フリーランスの絵描きとして2年弱ほど在宅勤務をしていたことがあります。ですので、自分で仕事のスケジュールを管理し、モチベーションを維持しながら自宅で仕事をするという事が、どれほど難しいことかはよくわかっているつもりです。
それは、僕という人間が未熟で、有り余る時間を効率的に管理して最大限生かすことが出来ていなかったからかもしれません。
サラリーマンをしていると、出勤の準備や通勤時間が無駄な時間に思えてきて、「この時間が自由に使えたなら、あんなことやこんなことができるのに」なんて思ったりもします。
忙しくて時間が足りないと感じているときは、
「時間が増えたらやりたいことをすべてやってやろう!」
「時間のない今でさえこれだけできているんだ。きっと24時間自分の好きに使えるなら、今の3倍は効率が上がるはず!」
なんて想像をふくらませます。
しかし、実際にその時間が手に入った時に、そんなに上手くすべての時間を効率よく使えることなんて、ほとんどないという事に気が付きます。
じつは、起床時間や通勤時間、勤務時間に休憩時間など、適度に管理された「スケジュール」は自分のモチベーションに左右されることなく、仕事に向かわせてくれているという良い点もあるのですよね。
いざフリーランスになった時に、知らず知らずのうちに自分ルールが出来上がり、そのルールのもと「仕事をしている風」になって、実際は非効率な毎日を過ごすことになることが多いです。
以前の自分はまさにそうでした。
そして、適度に管理されていた時の良さをまた追い求め始めます。
「結局、仕事の合間とかに考えたり物を作った方が良かったりするんだよね」
なんて思ったりするのです。
それは自分次第なのですが、当時の自分は自分自身を管理することが出来ていなかったんだと今ならわかります。
さて、結婚して妻がいて、目の離せないヤンチャな1歳の息子が居る今。
28歳の時の自分と同じフリーランスになろうとしています。
教訓を生かすという意味でも、記事を書きながら「うん、甘くないよ。フリーランス、甘くないよ」自問自答しております。
時間は増えるが効率は落ちる
※遊びたい盛りの息子。家の中にお父さんとお母さんがいるのに「お仕事」と言う。いつものお休みの日と何が違うの? きっとわからないよね。
確かに、通勤が無くなり、拘束時間も減るので、物理的に時間は増えます。
しかし、確実に作業効率は落ちます!
オフィス内で決められた時間で集中して作業をするのと、自宅でいつでも休める環境で作業をするのでは、作業効率が違います。
そもそもフリーランスとして、自分のスケジュールとその日の作業目標をしっかり守って在宅で仕事をできる人は多くはないでしょう。前述した通り、それは自分次第ですが、やはりオフィスと自宅では作業効率が違うのは否定できません。
現在の休日の作業効率から想像してみる
※毎日のように外で四つ葉のクローバーを見つける妻。マジであんた何なの?全然特別感がないんですけど笑
実際、僕の土日の仕事効率&仕事時間は、平日の深夜や隙間時間に比べて「やや悪い」と言った状況です。
その理由は、
平日仕事で育児があまりできない分「土日に育児をやりたいから」です。
時間がたっぷりある土日は、僕は「家事&育児」をする時間が増えています。おそらく、移住後の僕の一日は、仕事の時間よりも育児と家事をする時間が増えるでしょう。
1歳児がいる環境での仕事は、想像するだけで「作業効率が上がる」というワードは、1ミリも見えてきません。
僕にとって育児をする時間が増えるというのは、望んでいる点なのですが、仕事の効率という点では、何とも前途多難なわけであります。
ただでさえ自身のスケジュールを管理し、自宅作業を効率的にやるのが難しいのに、1歳児が家に居るとなると、よっぽどしっかりと夫婦(家族)で役割分担をしないと、時間を無駄にしてしまうでしょう。
僕の育児をする時間が増える分、妻が仕事をする時間が増えるので、バランスが大切になってきそうです。
子供が居ても、在宅ワークなら仕事ができるんじゃない!?というのは妄想
※コップで上手に飲んでるように見えるでしょう?足元はもうベッチャベチャです。
こう甘く考えてしまうと、痛い目を見るであろうことは想像できます。
よたよた歩いては、なんでも口に運び、時にふらついて転ぶ1歳児がいて、仕事なんてできるはずがありません。
結局、自分が集中して仕事をしたい場合は、「自分以外の誰かに見ていてもらう」、もしくは「子どもが寝ている」事が条件となるのです。
ここの所、妻の育児疲れに関する記事が多くなっていますが、息子の相手をするだけで精いっぱいになってしまうのは1歳児の育児を経験した人なら誰しもわかるはず。
育児をしながら、家事&在宅ワーク、、、、できるのかな?
夫婦での役割分担をしっかり決めて、お互いが仕事と育児をバランスよくできるようにする
※証拠画像①
通勤が無くなり、物理的に時間が増えることもわかりました。
そして、気を付けないと、作業効率という点で、その増えた時間を有効的に使えない可能性もあることがわかりました。
今までは、平日は僕が会社に時間を拘束されている関係上、どうしても家事と育児の配分は妻の方が多くなっていました。
しかし、今後は夫婦で全く同じ状況になります(共にフリーランス)。
お互いの仕事は内容が違うので補い合う事はできませんが、育児/家事は、家族としてタスクが共通しているので、2人体制で取り掛かることによって、普段よりも効率的に済ませることが出来ます。
※夫も妻と同じタスク(料理、おむつ替え、寝かしつけなど)がこなせるとベター。何もできない旦那さんだとそもそも分担して家事/育児の効率化は無理。
1歳男児の育児と仕事どっちが大変?と聞かれたら、僕は迷わず「育児」と答えます。
今までは、その大変な育児の配分が妻に偏っていました。
そういう意味では、夫婦で育児と仕事の分担をよりイーブンに近づけて、協力していく体制は、僕たち夫婦の理想の形なのです。
我が家にとっての在宅ワークのメリットは、僕の育児時間が増え・妻の仕事時間が増えること
※証拠画像②
ここまで長々書いてきましたが、在宅ワークになって育児と仕事の両立をするのはなかなか難しそうだと思っています。
フリーランスになって増える時間は、僕にとっては「もっと育児ができる(可愛い息子と遊べる)」というメリットがある反面、絵に専念できる時間はさほど増えないという事になるかもしれません。
妻がワンオペ育児から解放され、今まで息子を見ながらやっていた家事を夫婦で分担できる。その結果、それまで抱えていたストレスも軽くなり、息子に対しても、しっかりと向き合って育児ができるようになる。
僕たち夫婦はそこに最大限のメリットを感じています。
色々な働き方が世の中にはあると思います。
僕達が選んだ「夫婦ともにフリーランスで、家事/育児/仕事を分担し、祖父母のいる実家で田舎暮らし」というのは、色々ある働き方の中の一つであって、正解などはありません。
※実家に頼れるという事が誰にでもできることではなく、めちゃくちゃ恵まれているという事は100も承知です
子供が小さいうちはいいかもしれませんが、もう少し大きくなると理想の働き方もまた変わるかもしれません。
ただ、「今の自分にできる最善は何か」と考えた結果が、「退職し、田舎に行き、フリーランスで働く」という事でした。
絵描きとしての仕事、育児との両立、色々と大変なことはあると思います。
「そんなの無理だからやめといた方がいいよ」という人もいるでしょうし、口には出さなくても、そう思っている人が沢山いると思います。
それでも、ブログを見て下さっている人に「まだ続けてるなぁ」と思ってもらえるように、ブログの更新も含め頑張っていきたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします!
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フリーランスで仕事を続けるコツは「モチベーションに頼らないこと」
— ロクパパ (@ekakipapa) 2017年4月10日
就業時間やランチのチャイムがある訳ではないので、いかにシステマチックに仕事をするかが大切。
モチベーションに頼ると、モチベーションの無い時のペースに引っ張られて、次第に非効率になっていく。
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