青汁で有名なケール。
でも、ケールのなにがそんなに魅力的なのか、他の野菜とどう違うのか、よく分かりませんよね。
そして、ケールと言えば青汁ですが、ケールの入った青汁は苦いし飲みにくい事でも有名。
他の青汁との違いが分からないし、飲みやすいケールの入っていない青汁を選択してしまいがちになりますよね。
ケールは、青汁でなくとも栄養を取ることはできますし、そのままでは苦いですが、調理法によって抑えることも出来るんです。
栄養価がとても高く、青汁の原点とも言われているケール。
今回はそのケールについて、どんな栄養が含まれているのか、摂取することによって具体的にはどんな効果が得られるのかについて詳しくご紹介します。
ケールについて詳しく知ることで、避けがちだったケールを積極的に摂取し、病気とは縁のない体や美肌を手に入れることが出来ます。
このページを読んで、ぜひ健康的な体と、理想の肌を手に入れてください。
目次
1.ケールってなに?
1.1.ケールはキャベツの起源なんです
1.2.別名「野菜の王様」!
1.3.1年中栽培できちゃいます
2.ケールは美容の味方!
2.1.お肌の大敵、不眠とさよなら!
2.2.お肌の再生にだって貢献してます
2.3.便秘の改善にも効果的
3.ケールの力で健康を維持しよう!
3.1.がん予防の力強い味方
3.2.生活習慣病の予防になります
3.3.風邪など、身近な病気にだって効果抜群!
4.ケールの青汁は、ここがすごい
4.1.加工前のケールと同じ効果が得られる!
4.2.大麦若葉とケールの違い
4.3.青汁ばかりに頼らないで
5.青汁以外でどうやって摂取すればいいの?
5.1.ケールは熱に強いんです
5.2.生のほうが栄養価が高いのも、また事実・・・
5.3.苦いケールも、生でも食べやすくなる方法が!
6.摂りすぎて、体への影響は・・・?
6.1.アレルギー持ちの方は、注意しましょう
6.2.過剰摂取は結石の原因になるかも・・・
6.3.薬や持病との組み合わせには注意しよう!
7.まとめ
1.ケールってなに?
ケールといえば、青汁を真っ先に思い浮かべる人がほとんどだと思います。
では、実際にケールガ使われている青汁と使われていない青汁との違いはご存知ですか?
また、ケールがどんな効果をもたらしてくれるのか、どこまで知っていますか?
それに、ケールは青汁だけではなく、普通の料理としても食べられるんです。
まずは、そんなケールがどういうものなのかということから、説明していきたいと思います。
1.1.ケールはキャベツの起源なんです
ケールというと、野菜として食べる機会は少ないと思います。
しかし、キャベツやブロッコリー、大根などは頻繁に口にする機会がありますよね?
ケールはそんなキャベツたちの原種・・・つまり親のようなものなんです。
キャベツや大根の栄養の豊富さは、皆さんもご存知のはず。
そして、キャベツなどの子供たちに負けず劣らず、ケールもすごい栄養を含んでいるんです。
1.2.別名「野菜の王様」!
ケールは、その栄養価の高さから、野菜の王様と呼ばれています。
ケールには主に、ビタミンAの元であるβカロテンやその他のビタミン、ルテイン、カルシウム、食物繊維、メラトニンが含まれています。
その中でも、βカロテンはにんじんの2倍、カルシウムは牛乳の2倍もあると言われているんです。
他の栄養だって、もちろん負けていません。
だからこそ、健康を保つのに重要な役割を担ってくれ、健康以外にだって効果を現わしてくれるのです。
1.3.一年中栽培できちゃいます
野菜には旬の季節というものがありますよね。
夏の野菜は冬には育ちにくいです。それに、季節はずれの野菜は、栄養の質だって落ちてしまっています。
では、ケールが一番栄養価が高い、旬の季節はいつなのか、疑問も出てくると思います。
実は、ケールはとても生命力が高い野菜で、種を撒く時期をずらせば、一年中栽培することだって可能なんです。それに、栄養価だって変わりません。
その生命力が高く、年中栽培できる栄養価がとても高い野菜、というハイスペックな特徴から、青汁に使われるようになったんです。
2.ケールは美容の味方!
青汁というと、健康維持の為に高齢者の方が飲んでいるイメージがありますよね。
CMだって、高齢者の方がいつまでも元気に・・・というモチーフで包装されていることが多いです。
では、若い方にはあまり必要ないんじゃ・・・。
年取ってから飲み始めれば良いのではないのか・・・。
そう思う方もいることでしょう。
しかし、若い方だからこそ興味を示すジャンル、美容。
ケールは健康だけではなく、そんな美容の大きな味方になってくれるんです。
それに健康だって、若いときから気をつけていて、そんなことは何一つありません。
むしろ、病気の予防になったり、いつまでも元気でいられるなど、いいことばかりです。
まずは、美容に対してどんな効果があるのか説明していきますね。
2.1.お肌の大敵、不眠とさよなら!
眠れないせいで、肌が荒れてしまう、疲れがたまってしまう、ストレスもたまる・・・。
このように不眠は、身体にさまざまな影響を与えてしまいます。
そんなサイクルが続くと、イライラしてしまって、人間関係など日常に支障も出てきますよね。
疲れているのに眠れない・・・、なぜなのか。
それは、睡眠に欠かせないホルモン、メラトニンが減少しているからだと言われています。
メラトニンは、日光に当たる時間が短かったり、食生活が偏ったりすることで、分泌が減ってしまうんです。
ケールには、そのメラトニンが大量に含まれています。メラトニンは夜間に多く分泌され、睡眠を促し身体のリズムを整えてくれるんです。
メラトニンを摂って、あなたも不眠とさよならしましょう。
2.2.お肌の再生にだって貢献してます
ケールには、ビタミンAの元となるβカロテンを始め、ビタミンC、Eがたくさん入っています。
例えば、βカロテンは皮膚や粘膜を正常に保つ働きを持っているので、爪や肌がぼろぼろになるのを防いでくれます。
そして、肌のはりを保つコラーゲンの生成に重要なビタミンC。
ビタミンEだって、新陳代謝を促進して肌の生まれ変わりを促してくれます。
ビタミンA、C、Eは別名「ビタミンエース」と呼ばれていて、美肌効果抜群なんです。
2.3.便秘の改善にも効果的
便秘は、腸の中に便を何日も溜め込んでいる状態。
そんな状態が続いていると、便の腐敗が進み、悪玉菌が大量に増加して有害物質が発生してしまいます。
この有害物質は、肌トラブルの原因になります。
それを解決するのが食物繊維。
ケールには、腸内環境を整え、腸の働きを活発にすることで便通をよくする働きを持つ、食物繊維が大量に含まれているんです。
美腸=美肌ともいわれている通り、腸内環境と肌の関係は切っても切れないもの。
腸内環境を整えて、美肌への一歩にしましょう。
3.ケールの力で健康を維持しよう!
ケールの力は、もちろん美容だけじゃないんです。
もちろん、健康の維持にだって大きく貢献してくれます。病気の予防なんて、朝飯前。
いつまでも健康で美しい体を。そんな願いをかなえてくれるのがケールなんです。
3.1.がん予防の力強い味方
日本人の死因として、がんは常に上位にあります。
そしてがんの原因ともいわれている活性酸素は加齢、ストレス、紫外線など、さまざまなもので増加します。
ケールには、そんな活性酸素を除去する働きを持った、SOD酵素やビタミンA、C、E・・・いわゆるビタミンエースが豊富です。
だから、ケールは人間の天敵であるがんにとても有効なんです。
がんは闘病生活がとても辛いです。再発の危険だって非常に高く、直る可能性が低いものだって多いです。
まずは、ならない為の予防を心がけましょう。
3.2.生活習慣病の予防になります
生活習慣病・・・それは、その名の通り日々の生活の乱れが原因でなってしまう、病気のことです。
そして、一度なってしまえば一生付き合っていかなければならなくなるものが大半です。
生活が乱れたままだと、どんどん悪化してしまいます。糖尿病や高血圧、動脈硬化もそれに当たります。
ケールに含まれている食物繊維は、血糖値抑制作用を持っていて、糖尿病の予防になります。
また、コレステロールの元になる胆汁酸という物質を排出し、コレステロールの再生成を行うことによって、高コレステロール血症になるのを防いでくれます。
そして、がんの原因でもある活性酸素は、動脈硬化の原因でもあります。
この動脈硬化を防ぐことで、高血圧の予防にもつなげることが出来るんです。
日常生活や食習慣が乱れていると感じている方は、ぜひこれを期に予防を試してみてください。
3.3.風邪など、身近な病気にだって効果抜群!
ケールにはルビスコという成分が含まれており、これは免疫機能成分の生産を促進し、免疫力を高める効果があると言われています。
また、ビタミンCも免疫力を高める手助けをしてくれます。
免疫力は、ウイルスなどから身を守るのにとても大切なもの。
この免疫力が低ければ、生き物の身体は、感染症にすぐに感染してしまい、最悪死に至る事だってあります。
その免疫力を高めて、風邪やインフルエンザを予防して、日ごろの健康維持に努めましょう。
4.ケールの青汁は、ここがすごい
ケールといえば、青汁。
しかし、ケール以外の青汁だって存在しています。
では、一体他の青汁と比べて、なにが違うのかがわからない・・・。
そんなひとに、今からケールと他の青汁の違いを解説していきます。
4.1.加工前のケールと同じ効果が得られる!
今まで説明してきた、ケールの効能。
そのケールでつくられた青汁もまた、ケールをそのまま食べるのと同じ効果が得られるんです。
ケールの青汁は飲みにくいことで有名ですが、現在は改良も進んでいて、飲みやすいものが増えているんです。
ただ、気をつけてほしいのは、改良されたものの中には、ケールがあまり使われていないものや不必要な添加物が使用されていたりするのもあるということです。
しっかり成分表を見て、選択しましょう。
4.2.大麦若葉とケールの違い
大麦若葉とケール。
どちらも、青汁の主要成分として使われています。
大麦若葉の青汁は、ケール同様、食物繊維やビタミンなどを多く含んでいます。
そして、抹茶風味で続けられやすい味になっています。
味では大麦若葉の方が確かにおいしいですが、ケールのほうが一つ一つの栄養が大麦若葉よりも多くなっており、栄養バランスのよさ、豊富さではケールに軍配が上がります。
良薬口に苦し。と言いますが、ケールはまさにそれですね。
しかし、前項でも言いましたが、最近は加工技術も上がって、ケールの苦味を抑えた青汁も登場していますので、ぜひ栄養価の高い方を選択してみてください。
4.3.青汁ばかりに頼らないで
青汁は確かに栄養豊富ですが、それだけで野菜を摂らない・・・というのは栄養も偏るし、あまり身体に良くありません。
青汁に使われていない野菜には、青汁にはない栄養素が含まれているんです。
それは、ケールの青汁にだけ言えた事ではなく、他の野菜を使った青汁にだって言えます。
野菜は、その色で含まれている栄養素が大幅に違ったりもするのですから、バランスはとても大事です。
それに、青汁は食物繊維がとても豊富なので、一日に何度も飲むと、下痢や栄養過剰症などのトラブルにつながってしまいます。
ですから青汁を飲む人は、メインではなくあくまで野菜不足を補う、補助食品の目的で飲んでくださいね。
5.青汁以外でどうやって摂取すればいいの?
ケールといえば青汁。でも青汁は苦手だし、あまり飲みたくないという方もいますよね。
大丈夫です。ケールは野菜で、キャベツやブロッコリーのご先祖様です。
子孫たちのように、おいしく食べる料理法だって、栄養を保ったまま食べる方法だってあるんです。
その例を少し紹介していきます。
5.1.ケールは熱に強いんです
ケールは熱にとても強く、ほとんどの栄養素をそのままにして食べることが出来ます。
ケールは苦味があるので、肉との相性がとても良いです。
苦味が脂っこさを抑え、脂が苦味を和らげるというふうに、お互いが弱点をカバーしあってくれます。
他にも、ピーマンやゴーヤなどの苦味のある野菜の調理法を真似てみるのも良いでしょう。
また、ケールは日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパでは一般的な野菜として知られ、煮込み料理などによく使われているんです。
ですから、ヨーロッパ圏内の料理などは参考になると思います。
5.2.生の方が栄養価が高いのも、また事実・・・
確かにケールは熱に強く、栄養素はほとんどそのままで食べられますが、それはほとんどであり、全部ではないんです。
熱に弱いビタミン類などは、なくなってしまいますから、美容目的でケールを摂取したい方には、少しもったいないかもしれませんね。
ただ、全てなくなるわけではありませんので、健康維持や、ちょっとした栄養補給には十分なので、無理して生で摂取しようとしなくても大丈夫ですよ。
5.3.苦いケールも、生でも食べやすくなる方法が!
ケールを摂取する方法で有名なのが、青汁の次にスムージー。
ケールは苦味が特徴です。なので、生で食べるのには少し抵抗がありますよね。
しかし、そんな苦味を抑えてくれる食べ方があるんです。
それが、スムージー。
例えば、牛乳と一緒にミキサーにかけますと、ケールの独特な苦味などが抑えられ抹茶ミルクのようになるんです。
豆乳も効果的。豆乳の独特な甘さが、ケールを飲みやすくしてくれるんです。
その他りんごジュースもお勧め。他にも、ヨーグルトや果物、甘味料と一緒にして食べてみてください。
あなたの好みの味が、きっと見つかるはずです。
この食べ方はケールの粉末でも効果があります。
日本では、生のケールはあまり見ません。
青汁の粉末しか見つけられないときは、このように色々試してみてくださいね。
6.摂りすぎて、身体への影響は・・・?
いくら、万能なケールといっても、過剰摂取してしまったら、身体に悪影響があるのではないかと不安もあると思います。
しかし、ケールは薬ではなく野菜です。
もちろん、過剰摂取は気をつけたほうが良いですが、それは全ての食材へ言えること。常識の範囲内だったら心配はないです。
例えば、青汁だけで栄養を摂ろうとしたり、ケールだけしか食べない・・・など、偏った方法での摂取は身体に悪影響になるので、やめた方が良いです。
ただ、ケール自体をあまり食べない方がいい人もいるので、どういった人が注意すべきかを説明していきます。
6.1.アレルギー持ちの方は注意しましょう
ケールはアブラナ科です。
また、キャベツやブロッコリー、大根の原種でもあります。
なので、同じアブラナ科の野菜やキャベツやブロッコリーなどの、ケールから分かれていった子供たちに対するアレルギーを持っている人は注意しましょう。
また、ケールには食物繊維がたくさん含まれているので、摂りすぎは下痢などを起こす原因となります。
食べすぎには気をつけてください。
6.2.過剰摂取は結石の原因になるかも・・・
ケールに含まれているシュウ酸という物質は、結石の原因になるんです。
ただ、微量ですからよほど過剰に摂取しない限り大丈夫です。
しかし、ケールのほかにもシュウ酸を含んでいる食品はあります。
たけのこやモロヘイヤ、ほうれん草、セロリなどがそれにあたります。
飲み物でも、コーヒーや紅茶、ココアに含まれています。
これらを頻繁に摂取している、コーヒーを手放せない方などは、少しだけ意識しておきましょう。
6.3.薬や持病との組み合わせには注意しよう!
ケールにはビタミンKとカリウムがたくさん含まれています。
ビタミンKは、血液凝固を助ける働きを持っているので、ワルファリンなどの抗凝固薬の働きを阻害してしまい、うまく薬の効果が発揮できなくなってしまいます。
また腎臓の機能が低下している方は、血液が固まりやすくなっており、カリウムの排泄機能が低下してしまいます。
その為、カリウムの濃度が体内でどんどん上がっていってしまうんです。
だから、場合によってはケールの摂取は控えた方が良いです。
ワルファリンを服用している方や、腎機能が低下している方は、青汁などを摂取する場合や、ケールをたくさん摂ろうと考えている場合には、お医者さんに相談してください。
7.まとめ
ここまで、ケールについて解説してきましたが、いかがでしたか?
ケールは美容にも、健康維持にも大きく貢献してくれます。
健康面では、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の予防はもちろん、免疫力を高めて、風邪やインフルエンザなどの身近な病気も予防してくれるので、日常を元気ハツラツに過ごすことができるはず。
美容には、美肌に必要な栄養素がそろっているので、心強い味方になってくれます。
ケールは青汁を代表に、スムージーや煮込み料理などで摂取できます。
摂取し続けられるように、お好みの方法を見つけてくださいね。
ただ、自分が持っているアレルギーや薬、持病などはしっかり把握しておいてくださいね。
必要ならば、お医者様への相談も忘れずに。
ケールで、きれいな肌と健康な身体を手に入れてくださいね。