キトラ古墳の壁画「青龍」修復終わり公開 奈良 明日香村

キトラ古墳の壁画「青龍」修復終わり公開 奈良 明日香村
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奈良県明日香村のキトラ古墳で見つかった極彩色の壁画の一つ、「青龍」が去年、修復が終わってから初めて報道関係者に公開されました。
キトラ古墳の石室で見つかった極彩色の壁画は、10年余りかけて行われた修復作業が去年12月までにすべて終わり、古墳近くに建設された施設、「キトラ古墳壁画体験館四神の館」で保存されています。

11日、報道関係者に公開されたのは4つの方角の守り神「四神」の一つで、石室の東の壁に描かれていた「青龍」です。「青龍」は見つかった当時から損傷が激しく、大部分が泥などに覆われた状態で、修復作業では損傷がさらに進まないよう、かびなどが取り除かれました。

修復された「青龍」は依然、全身のほとんどが見えない状態ですが、龍の口から長く伸ばされた赤い舌が確認できます。キトラ古墳の壁画は修復が終わりしだい、順次、公開されてきましたが、「青龍」が修復後に報道関係者に公開されるのは初めてです。

「青龍」の壁画は今月14日から来月11日まで一般に公開され、見学には事前の申し込みが必要です。