朝から「死体農場」というワードが世間をにぎわせており、SNSでは「パワーワードすぎる・・・」との声があがっています!

「死体農場」とはいったい何なのでしょうか?
私も初めて聞いた言葉なので、気になって調査してみました!

スポンサーリンク

「死体農場」とは?

出典:http://tocana.jp/2016/02/post_8855_entry.html

「死体農場」と聞くと、サイコパスな殺人鬼たちが作り上げた、人を寄せ付けない危険な農場のような場所を想像してしまいますよね。

しかし、驚くべきことにこの「死体農場(ボディ・ファーム)」は、真面目な研究施設なのです!

真面目な研究施設であるのに「死体農場」なんて名前つけるのか・・・と世界の広さを感じさせますね。笑

とはいえ、やはり特殊な施設には変わりなく、広大な敷地に、数十体ほどの死体が野ざらしで転がしてヒトの死体がどのように腐敗していくのかを研究している施設になります。

現時点でもっとも大規模な「死体農場」は、テキサス州立大学サンマルコス校・法医人類学センターの敷地内に設置されている農場になりますが、ここでは常に70体もの死体が転がっているそうです。

死体の年齢層も幅広く、21週の胎児から102歳の女性まであるんだとか。

正気の沙汰ではないような施設ですが、どんなことが行われているのか、調べてみたいと思います。

「死体農場」の目的とは?

この施設が一体何の目的で死体の腐敗を観測しているのか?
とっても気になるところですよね。

実は、この施設は、法医人類学の研究施設であり、現在アメリカ国内に8カ所設置されています。
現時点では、世論や法律の問題から米国にしか設立されていません。

そして、米国が何を目的に「死体農場」という施設をつくったかというと、人体が自然に腐敗し、分解されていく過程を明らかにすることなんだそうだ。

これらを観測することによって、殺人事件などにおける正確な死亡時期の割り出しや、その計算方法を導き出せるとのこと。

実際の現場では、死体が腐敗していく過程にさまざまな環境に晒されることが多いですから、実験と観察はさまざまな遺体発見現場を再現する形で実施するこもあるようです。

例えば、昆虫、腐食動物などが死体の腐敗に影響を与える環境であったり、もともと死体にあった傷、死体の向きなどによっても状態は変わってきます。

場合によっては、腐食動物などの影響を受けないように、死体にカバーをかけたり、逆に動物に食べられる過程を観察するため監視モニターを設置する場合もあります。

こうして日々蓄積されたデータは、連携しているFBIや警察の捜査の大事な資料になるのです。
裁判においても、容疑者が有罪か無罪かを確実に判断することができますし、時には冤罪を立証するための材料となることも少なくないようです。

研究者たちはこの施設についてこう話します。

「この施設が果たす役割を、決して少なく見積もるべきではありません。死体の置き方ひとつを勘案しても、殺人者が被害者の知人であるかどうかわかるものなのですから」

なるほど、こう考えると、必要不可欠な施設だと考えられなくもないですね。
しかも、ここに送られてくる死体は遺族の希望であることが多く、死後も誰かの役に立とうとする故人を誇りに感じている人も多いようです。

ただ、中には単に葬式の費用を浮かせるためという罰あたりな考えの人も少なくないそうです。。。

野生の貴重な生態までも観測できる

一番の目的は死体の腐敗していく過程の観測ではありますが、時には野生の貴重な生体までも観測ができることがあります。
ハゲワシが放置された死体を貪るのに最初は目玉から食べるなんてことも観測されたりしています。

また、死体にどんな動物が群がってくるのかも調査することができ、よく見かけるのはキツネ、ヒメコンドル、アライグマなんだそうです。

しかし、2017年5月2日に貴重な発表がなされました。
なんと草食動物の有蹄類でも、目の前にあればヒトの死体を食べることがわかったのです!

これは、オジロジカが人骨をかじるという意外な光景に研究者が出くわし判明しました。
人骨を食べる姿が観測されたのは初のことだそうで、このような奇跡的な生体を知ることができるのも、この施設ならではと言えそうです。

最後に

「死体農場」という名前からとてもオドロオドロしいイメージを抱くかと思いますが、実際はちゃんとした研究施設だったんですね。

確かに、倫理観や法律的な問題で受け入れられない国だったり人が多いかと思いますが、この腐敗の過程を観測することで凶悪な事件の解明に役立っていることを考えると、簡単に批判できるものでもなさそうですね。

しかし、実は、英国でも「死体農場」を設立する動きはあったようですが、難題が山積し、実現には至ってないということもあります。
なので、実際に設立するとなるとやはり難しそうですね。

日本ではまず無理かなと・・・。

といことで、朝から「死体農場」という「パワーワード」の記事を書いてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございます!