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【静岡ホビーショー】変身しやすさ、気持ちよさを追求した、「RG ユニコーンガンダム」

5月11~14日開催(11.12は業者日)



会場:ツインメッセ静岡

 静岡ホビーショー、バンダイブースの目玉は、「RG 1/144 ユニコーンガンダム」だ。8月発売予定で、価格は4,104円(税込)。全高15cmほどで、設定通りにサイコフレームを露出させる“変身”を実現したプラモデルである。

RGならではの内部フレーム。ユニコーンの場合はサイコフレームのクリアパーツも組み込まれる
担当者イチオシの膝部分。“気持ちいい変形”を実現しているという
こちらはユニコーンモード。白い外装部分の成形色は実は数種類あり、組むと色の違いがわかるという

 ユニコーンガンダムは、標準状態のユニコーンモードから、ニュータイプを感知することで内部フレームが拡張、まばゆく輝くサイコフレームが露出する「デストロイモード」に変わる。ほぼ全身のパーツが動き、サイコフレームの光に彩られるその変化は、変形ではなく、変身と呼ぶのがふさわしい。しかしこの機構は、なかなか立体化が難しかった。

 パーツがスライドし、内部機構がむき出しになるギミックは、アーマーをスライドさせられるギミックだけでなく、ちょうど良い場所で止める“ロック機構”が必要となる。隠してある状態と露出状態2つの位置でほどよい堅さで保持しなければならない。堅すぎて動かしにくかったり、スライドしたままパーツが抜け落ちてしまったり、パーツがぽろぽろ落ちてしまうような問題が過去の商品には多かった。こういった“難物”のギミックを、本商品は1/144で行なおうというのだ。

 RG(リアルグレード)の大きな特徴は軟質素材の骨格に外装パーツをつけるところにある。この設計により従来のプラモデル以上の可動域や、説得力のあるポージング、「Zガンダム」にいたっては、「ムーバルフレームによる変形」という、MSの設定そのものを再現しようとした。今回はサイコフレームの輝く部分を組み込んだ骨格を実現させることで、内部フレームを再現するだけでなく、“変身”の実現にも重要な役割を担わせているという。

 内部フレームに外装を着けるという基本設定に合わせ、パーツが移動しやすい設計を行なっており、さらに設定通りに手足が「伸びる」ギミックを骨格に盛り込むことができた。今回は本商品の担当者に話を聞くことができたが、腕のフレームの露出や、太もも部分のサイコフレームが現われるところは伸縮する骨格があったからこそ実現できたという。

 そして最もお気に入りは足の変身機構。パーツを動かすことでいくつかのパーツが連動しフレームが露出する。膝部分はフレームが露出する面積も大きく、見た目が派手な上、動きに“気持ちよさ”を追求しているという。いくつかのパーツが連動して動き、赤いサイコフレームが露出する、この機構はぜひ組み立てて遊んで欲しいと担当者は語った。

 今回出展したバージョンはあくまで試作品であり、赤い部分はさらに透明度を増したいとのこと。また、変形機構などはさらに煮詰めるが、顔部分の変形だけは1度パーツを取り外し、組み直すため、いわゆる“完全変形”という言葉は使えないとのことだ。変形しやすさ、遊びやすさを優先しているとのことで、期待したいプラモデルである。

【RG 1/144 ユニコーンガンダム】
手足、胸、多くの装甲、そして手足が伸張してサイコフレームが現われる
展示は試作品であり、今後さらにブラッシュアップされるという

【1/48 メガサイズモデル ユニコーンガンダム】
右上は会場での展示の様子。改めてその大きさがわかる。また、変身ギミックのない、デストロイモードのみとなっている。ちなみに、パーツが大きく初心者にも組みやすいという。関節構造など、大きさを前提とした強度を考えている、また、「改造のしやすさ」も考えた設計になっているとのこと