折りたたみ翼の軽量飛行機「ICON A5」が墜落事故。ヴァージンの宇宙機にも関わった設計者含む2名が死亡
Icon Aircraftには壊滅的な損失
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航空ベンチャーのIcon Aircraftが開発製造し、2016年より納入を開始した折りたたみ翼式軽量飛行機「ICON A5」が墜落事故を起こし、設計者のJon Karkow氏およびIcon社員Cagri Sever氏が死亡しました。
Wiredによると、A5は約20分のあいだ現場周辺を飛行しており、操縦桿を握っていたKarkow氏がA5の操縦の簡単さをアピールしようとした「意図的な急降下」が原因かもしれないとのこと。
Jon Karkow氏といえば航空宇宙機メーカーのScaled Composites出身で、Vitgin AtlanticのGlobalFlyer(無着陸世界一周を果たした機体)や、Virgin Galacticの宇宙往還機SpaceShipTwoの開発をはじめ20機を超える航空機の開発に携わったエキスパート。
Icon社ではリードデザイナーとしてA5の設計開発を牽引、初心者パイロットでも操縦しやすい安全性を追求し、たとえ失速/スピンしても制御を取り戻しやすい特性をもたせることに成功していました。2008年に初飛行を成功し、2012年には米連邦航空局(FAA)の対スピン抵抗基準をクリアした初の機体となっています。
事故時の状況から、墜落はまさに失速状態で発生したと推測されます。Karkow氏が操縦していたことを考えるとやはり機体の安定性をテストしようとして、何らかのミスもしくはトラブルが発生したのかもしれません。FAAは来週末までに暫定的な調査結果を公表する予定です。
Icon Aircraft CEOのKirk Hawkins氏はKarkow氏とSever氏への追悼の言葉を述べるとともに、この事故を「壊滅的な損失」だとしています。