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孫正義氏「真のゴールドラッシュはこれから」17兆円の“金の卵”を産んだソフトバンクはどこまで羽ばたくか

孫正義氏「真のゴールドラッシュはこれから」17兆円の“金の卵”を産んだソフトバンクはどこまで羽ばたくか

Yahoo! JAPAN 広告収入

61 孫正義氏 次はヤフーです。順調です。広告の売上も伸びております。Yahoo!ショッピングも伸びております。 62 競合他社に比べて、Yahoo!ショッピングのプラットフォームに乗っかっているお店の数が10倍になりました。 63 私どもが4年前に「eコマース革命」ということを申し上げて、そこから4年間で店の数が25倍に増えたと。取扱金額も前年対比で21パーセント伸びたと。今、日本の主要なeコマースで最も伸びているのがYahoo!ショッピングだと思っております。 しかも、先月はこれをはるかに上回る規模で伸びているということで、非常にうれしく思っております。

ARM

次はARMです。ARMを買って本当によかったとつくづく思います。 先ほど発表させていただいた、第5世代のネットワークを世界で最も早く実現できると申し上げられるのもARMを買ったおかげなんです。 ARMを買ったおかげで、世界No.1の通信技術を持っているクアルコムのCEOが直接私に会いに来ると。そして、私が会いたいと声をかければいつでも会える状態にあると。 それは、クアルコムにとって最大の技術パートナーがARMだからです。世界中で売れているスマホの99パーセントにARMのチップが入っているわけです。 そのクアルコムと我々は、日本で通信事業をやっているだけではなくて、アメリカでもやっていると。日米という世界でも重要な国で実際に通信事業を提供している。 したがって、端末メーカーに対してもたくさん買っていると。世界で最も買っている会社の1つだということです。 それでチップの設計からクアルコムの通信技術、そして事業オペレーターとしての両方の立場で、向こうから最先端の技術について提携しようと声がかかってくる位置づけになったということです。 しかも我々は、Band 41 2.5GHzの電波も、第5世代で一番有利な電波を一番持っているということで、戦略的提携が誰よりも早くやれると。これはARMのおかげだということです。

売上高

65 そのARMは、売上が前年対比8パーセント伸びています。 66 チップの出荷数は17パーセント伸びています。 67 今まで1,000億個のARMのチップが、ARMベースのチップが世界中に出荷されました。1,000億個いくのに26年間かかりました。 これが倍の2,000億個にあと4年でいくと。26年かかったものが、4年で倍になるということです。これもARMの加速度的に伸びている業績であります。

従業員数(技術関連)

68 したがって、ARMもぜんぜん達成感はなくて、これからIoTに向かって積極的に進化させるということです。ARMの場合は設備投資はほとんどなくて、経費のほとんどが人材になります。(人材の)頭脳がほとんどの経費です。 エンジンである頭脳に投資しようということで、今、エンジニアを中心に社員数を21パーセント増大させると。攻めにいっております。

ARM DYNAMIQ

69 結果、ARMは開発を加速しています。DYNAMIQということで、マルチコアを再定義するということであります。これを今回発表させていただきました。 レイテンシーが少ない新しいシングルクラスタです。つまり、遅れの時間が少ない。それでパフォーマンスを最大化する柔軟なコアの構成になっています。マルチコアが再定義されます。 70 またAIがあらゆるところに普及できると。そういうことのためにARMのDYNAMIQは設計されました。 パフォーマンスを50倍、レスポンスを10倍というかたちでAI専用のプロセッサーがこれからARM DYNAMIQでどんどん世の中に何十億個というレベルで出荷されていくかたちになります。

戦略の進捗

71 スマホの出荷数がだいぶ成熟したということで、一部の人が「ARMは成長しないんじゃないか」と言っておりました。 スマホは3パーセントの出荷数ですけれども、ARMのロイヤリティ売上は18パーセント伸びております。ARMは高機能の技術を毎年続々と開発しているからです。 より高機能になることによって、さまざまな機能を追加することによってロイヤリティ収入は18パーセント伸びていると。

戦略の進捗 ネットワーク&サーバー

72 また、これが端末だけではなく、今までIntelの牙城であったデータセンターにARMは続々と入っていく。 先日、MicrosoftのPCの端末の方のところに入るということを申し上げましたけれども、ついに今度はデータセンターの方にまでMicrosoftの(データセンターサーバーの)半数超ででARMが使われるというかたちになりました。 73 またAmazonのechoだとかfitbitだとかiRobotだとか、いろんなところにIoTが広がっていっているわけですけども、さらに爆発的に広がります。 今から20年以内に1兆戸を超えるIoTのチップがARMによって出荷されると見込んでおりますけれども、これから加速度的に増えていくということであります。

2017年度 見通し

74 ということで我々は、単に端末を買ってきて売る、単にネットワーク機器を買ってきて設備投資するというのではなくて、業界の成長エンジンそのものを、我々の手に100パーセント保有で持ったということです。世界中のIT業界のエンジンの決定的ポジションを我々の傘下に持ったと。 これが先ほどのクアルコムとの提携です。1つの事例ですけれども、我々がこれから続々と技術を進化させる側に入れたと。これはものすごく大きなことだと思っています。

ソフトバンクの企業価値

76 これまでが業績のところですけれども、先ほど言いましたように1兆円2兆円は別に感慨深くないと、単に通過点に過ぎないということを申し上げているわけですけども、冒頭に申し上げましたように、ソフトバンクは金の卵を産むガチョウなのかと。 2年前に言ったときには、みんなポカンとしていました。「一体何を言っているのだろう?」と。金の卵には金の卵の価値があるけど、それを産むガチョウには価値があるのかないのかということです。 改めまして2年間経って、そのガチョウがどういうパフォーマンスをしたのかと。ガチョウは何を成したのかということを申し上げさせていただきたいと思います。 77 この2年間で我々は借金を増やしました。純有利子負債が2兆円増えました。「借金のソフトバンク」「借金大好きなソフトバンク」とよく言われますけども、実際に、実績として純有利子負債が2兆円も増えたじゃないかと思われると思います。これは事実です。 78 でも一方で、これはガチョウにとってのエサ代だと。エサをたくさん食べてしまったと。エサをたくさん食べた結果どうなったかというと、ソフトバンクが持っている企業群の時価が、2年前は18兆円だったものが25兆円に増えました。つまり7兆円増えたわけですね。 エサ代を2兆円余計に食べましたけど、結果ソフトバンクが持っている資産が7兆円増えたということであります。決してマイナスではないということですね。 79 我々の資産の価値が増えたわけですけれども、そこから純有利子負債の増加を差し引いて、資産から借金を引いたのがネットの株主価値です。その価値が12兆円から17兆円に増えたと。つまり5兆円増えたわけです。

ソフトバンクの時価総額は9兆円?

時価総額は世の中の評価です。ソフトバンクに対する評価は、今日現在では9.5兆円ぐらいです。 80 ソフトバンクの時価総額は約9兆円ですけれども、実はソフトバンクが持っている金の卵の価値は、借金を差し引いてが17兆円になったということです。 2年前に比べて5兆円増えたということですけれども、毎年一方的に増えているわけではないです。 81 デコボコがありますけれども、過去10年間ぐらいを振り返ってみると、実は金の卵はおおむね増え続けているということであります。 金の卵を1個1兆円と換算してみて下さい。なんと10年前は0個だったんです。1兆円の規模に達してなかったと。デコボコがあるけれども、0個だった卵がおおむね増えていって、17個になったと。 もしかしたら、ソフトバンクが普通の卵を抱いたら金の卵に化けるんじゃないかと。エサを食べて大事に温めたら金の卵に化けるんじゃないかと。

トラックレコード

82 ちなみに我々がアリババ、ヤフー、SUPERCELL、ボーダフォンジャパン、スプリントと。我々はスプリントですら借金を使ってレバレッジをきかせて、そのうえでエクイティ価値を増やしたと。 私に言わせれば、借金はエサ代としてレバレッジをきかす。エクイティの規模を最小限にして株式価値を増やすと。これがIRR(内部収益率)で現れるわけです。 このように毎年の換算に直すと81パーセントとか41パーセントとか、主要なもので増やしていったと。

投資の実績

83 これはいい例ばかり取ったと思われるかもしれませんけれども、一切合切全部足してどうなのかと。 借金を差し引いた株式価値としての累積投資が11ビリオン、約1兆円で、それが20兆円弱まで増えたと。15倍に増えたと。IRRで毎年44パーセント増えたということであります。 この中にファンドマネージしている人とかアナリストとか、いっぱいいると思いますけれども、この規模で、毎年の平均的な成長で44パーセントというのはなかなかないと思いますよ。 私は個人では株の売り買いはしていません。ソフトバンクの株以外は、基本的には個人では持っていないわけです。ソフトバンクのことに集中しています。 もし私が個人投資家や機関投資家だったら、みなさんが驚くほどの成績をあげると思います。 でも私はそういう小さな勝負をするつもりはなくて、こうやって大きな勝負を何兆円規模で動かしているということで、毎年44パーセント成長させてきたと。言い訳なしと。 84 17兆円というのは、借金を差し引いたソフトバンクの保有している株式の時価。借金を差し引いたあとです。25兆円から8兆円分の借金を引いたあとの価値で17兆円。 それで、先ほどの(スライドの)ように、ガチョウが金の卵をどんどん増やしましたけれども、私は本当はガチョウに卵以上に価値があると思っています。 みなさんがどう思われるかはわからないですよ(笑)。でも私は、本当は金の卵に価値があるんではなくて、それ以上にそれをコンスタントに生み続けるガチョウにこそ価値があると。 イソップのガチョウと卵の話では、ガチョウが毎日1個卵を産むと。欲張ったおじいさんが早く金の卵がほしいということで、ついにガチョウを殺して、1日1個待てないと。それでガチョウを殺しておなかを見たら、おなかの中にはまだ金の卵はできていなかったと。 欲張ったためにガチョウを殺してしまったと。ソフトバンクは借金というエサを食べています。先ほど言ったように、2年前に比べて借金は2兆円ぐらい増えました。 しかし7兆円、7個分卵を産んだから、そんなに「早く借金減らせ減らせ」と言うなと(笑)。「イソップのガチョウと卵の話を読んでください」と僕は申し上げたい。

SoftBank Vision Fundによってさらなる進化へ

85 まあそういうことで……これは過去の話ですね。過去の話はどうでもいいんです。むしろ大事なのはこれからの話です。 ソフトバンクはさらに進化します。SoftBank Vision Fundによって進化すると。なぜファンドを作るのかと。それはビジョンがあるからです。やりたいという思いがあるからです。 先ほどから金の卵に例えてますけれども、インターネット業界が始まって以来、Amazon、Google、Facebookと続々とヒーローが生まれて、まさにゴールドラッシュのように企業価値をどんどん増やす会社が、とくにこの10年間で現れました。 でも、私はまだ終わってないと思います。本当のゴールドラッシュはこれから始まると。今までは前哨戦にすぎないと思っています。

インターネット – 情報産業の革新 –

86 なぜならば、今までのインターネットというのは、ビジネスモデルとして人が作ったデータをプラットフォームを通じて、広告などで課金するというモデル。これが今までのインターネットです。 この中にFacebook、Google、Yahoo! Japanといろんな会社があるわけですけれども、基本的には人が作ったデータを、プラットフォームを通じて課金するのが今までのモデルです。

シンギュラリティ – 超知性の誕生 –

87 でもこれからは人が作るデータだけではなくて、あらゆるモノにインターネットが入って、モノが作るデータがプラットフォームを通じて活用される。データが最大の資産になります。 このデータが最大の資産として超知性が生まれていくわけですけれども、IoTに入る90パーセントのモノは、実はARMのチップによってなされると。 ARMがそれを設計し、ARMのチップを通じてデータが精製されて流れていくと。オセロで言えば、四つ角の1つを取ったというのが、ARMの保有した部分であります。 88 ということで、あらゆる産業が今から再定義されると。自動車の交通産業がUBERだとか滴滴によって再定義されようとしています。 同じように、あらゆる産業がこれからメディカルの分野も、食料の分野も、農業の分野も、あるいは生産の部分も、ありとあらゆるモノがこれから再定義されるということになると。 つまり、真のゴールドラッシュは今からくると。 人が作るデータの何百倍ものデータがこれからIoTによって作り出されていく。真のゴールドラッシュは今からくると。待ってられないと。そんなチャンスを逃すわけにはいかないということであります。 ちょうどネットバブルがはじけた2000年のときに、私は「今こそがチャンスだ!」と叫びました。そしたら「ユーアークレイジー!」「目を合わせないほうがいい」とか言われたわけですけれども(笑)。 でもあのとき買っていたら、もうダントツで世界一のリターンを得ていると思いますけれども、今から本当のゴールドラッシュがくると。

ソフトバンク=金のガチョウはどこまで羽ばたくか

90 あのときにもう少し僕にお金があったならばと思いますけれども、超知性の誕生で、今から本当にゴールドラッシュがくるならば、だったら借金を増やさずにお金を用意しようと。 そのための構えがVision Fundです。SoftBank Vision Fundは、今からやってくる真のゴールドラッシュに向かうための構えであります。 これを借金を増やさずに、先ほどから言っている「ガチョウがエサばっかり食う」「借金ばっかり増やす」とみなさん心配しますから借金を増やさずに。 エサは食べるんだけど、エサ代として借金を増やすのではなくて、ファンドというかたちでパートナーからお金を集めて、我々のノウハウとビジョンにお金をかけていくと。 91 結果、我々はSoftBank Vision Fundという、ガチョウがこれからさらに羽ばたいていくために。その辺の庭をちょろちょろしているだけでは物足りないと。今こそ飛べと。今こそ飛ぶんだと。「ついに飛んで金のガチョウになるぞ!」ということで、これからバーっと飛んでいくと(笑)。 (会場笑) ……決算発表でこんな笑い話をすることもあんまりないと思いますけれども(笑)、物事はあんまり真面目にちっちゃく考えてもしょうがないと。 1回の人生じゃないかと。1回のまれにみるゴールドラッシュのチャンスだということで、私はこういうときこそ、ぜひ心を解き放って、頭を解き放って、スケールを大きく考えてみたいということで、今日は決算発表にそぐわない大ぼらを久しぶりに吹かせていただきました。 みなさん、これから卵をたくさん食べたほうがいいですよ。卵を食べるたびに私のことを思い出してください。よろしくお願いします。ありがとうございました。

  
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