ニーハオ!
辣油先生です!
今回は中国出張に行く前に知っておいてほしい
中国のインターネット事情をご紹介します。
出国前に社内外の人に
「出張先からメールかLINE入れますね~!」
と言って出張に出たものの、
「メールもLINEもできない・・・」
といったことも十分にありますので
よく調べておきましょう。
【目次】
中国政府に情報検閲と情報規制
中国は、皆さんご存知の通り共産主義国家です。
国民が日本やアメリカのサイトやサービスを利用し、余計な考えを起こさせない様に情報は全て検閲され、規制されます。
なので、日本では自由に使えるサービスやアプリ、自由に閲覧できるサイトは中国出張時には使えない、見れないことがあります。
中国で規制されているサービス
日本でよく使われているサービスで、
中国出張時、使えない主なサービスは以下の通りです。
- Google 検索
- Gmail
- Google+
- Google マップ
- Google 翻訳
- YouTube(ユーチューブ)
- ニコニコ動画
- Facebook (フェイスブック)
- Twitter(ツイッター)
- Instagram(インスタグラム)
- LINE(ライン)※使える時もあるらしい?
- KakaoTalk(カカオトーク)
- FC2
- Ameba(アメーバ)
- エキサイトブログ
- アダルト・ポルノサイト全般
- ポケモンGO
- Dropbox
赤字にしたものは仕事で使う事も多いでしょうから、特に注意が必要です。
普段からメインメールアドレスがGmail、簡単な連絡はLINE
という人は多いと思います。
私が使用していた代替えサービスはYahoo mailとSkypeを使用していました。
ただ、やはり普段使用しないので仕事専用になります。
友人にSkypeのインストールをさせるのは一苦労です。(なぜかみんな嫌がる)
中国版LINEのWeChat(微信 ウェイシン)
中国人が多く使用しているのがWeChat(微信)というアプリです。
ウェイシンと読みます。
中国国外でも使用できて、中国人の方とLINE感覚で連絡が取れるので便利なのですが、
もちろん検閲されています。
以前、Baidu 百度という中国の大手IT企業が作ったキーボードアプリ『Simeji(しめじ)』がユーザーに無断で入力データをサーバーへ無断で送信していた事がありました。
おそらく微信も検閲の為にサーバーへどんどん記録していっているでしょう。
検閲だけなら気持ち悪いだけで済みますが、このスキマを利用してパスワードやカード番号などを搾取するハッカーがいないとも限りません。
極力中国のアプリはインストールしないか、専用のスマホを用意するのが良いと私は思います。
検閲回避の裏技 VPN
VPNはバーチャル(V)・プライベート(P)・ネットワーク(N)の略です。
(※ ITに詳しい人が説明すると少し違うかもしれませんが、私なりの解釈で説明します。)
外部(インターネット上)から会社のパソコンにアクセスできないように社内LANを構築して社員だけのアクセスに制限することはよくありますよね?
社内LANのように外部からアクセスできないネットワークに
『自分だけが外部から社内LANへ繋がれる専用回線を引く』
これをヴァーチャルでやるのがVPNです。
実際は専用回線を利用するのではなくインターネット回線を利用しています。
つまり、外部からの干渉を受けることなく、ネットワークが可能なので、大企業を中心に秘密保持をするために使われている技術です。
VPNでなぜ自由になるのか?
ここまでの説明だと
「じゃあ、社内のパソコンにしか繋がれないからインターネット見れないよね?」
と思ったんじゃないでしょうか?
でも、VPNでつながったネットワークが外部とつながっていたらどうでしょうか?
中国から日本にあるネットワークまでは外部から干渉を受けない。
つまり中国政府からの検閲を受けず、日本のサーバーにVPNでつなぎます。
その日本のサーバーを介してインターネットに接続すれば、日本に居る状態と同じ環境でインターネットが利用できるのです。
ちょっとややこしいですがわかりましたか?
VPNの種類
VPNを利用したインターネットサービスは
これらがあります。
有料のVPNサービス
有料のVPNサービスは月額使用料を支払ってサーバーに接続できるサービスです。
運営会社がサーバーを管理していますから安定して利用することができます。
インターネット接続環境が整った工場などへ長期滞在する場合はかえって安上がりかもしれません。
セカイVPN いろんな国のIPアドレスが使えるVPNサービス- INTERLINK
(VPNの特徴としてIPアドレスを隠匿できるというのもあります。頭の片隅にでもおいておいてください。)
無料のVPNサービス
有名なのは
VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクト
筑波大学および SoftEther が運営、学術実験しているプロジェクトで、『実験に参加』しているという形で無料参加できます。
世界中に分散配置された数千台の VPN サーバーに接続可能ですが、『有志のサーバー』なので不安定です。
また、
プロジェクトサイトやサーバーリストへのアクセスは中国国内からでは規制されていて見ることができません。
中国出張時に利用する場合は、
日本でサーバーリストをつくってから出国しないと、
現地で利用することができません。
また、リストにあげたサーバーが当日起動している保証はありません。
10件ほどリストアップしておくのが望ましいです。
レンタルwifiのサービス
これが一おススメです。
レンタルwifiルーターが運営会社のVPNサーバーにつながるサービスです。
wifiルーターをレンタルする場合はぜひVPN付を選ぶようにしましょう。
接続方法も説明書がついていてとても簡単。