トップ > 福井 > 5月11日の記事一覧 > 記事

ここから本文

福井

コウノトリの托卵始まる 「武生」の娘が産んだ有精卵

「武生」の娘が産んだ卵を温めるコウノトリの「ふっくん」(手前)と「さっちゃん」=越前市中野町の飼育ケージで(県提供)

写真

 国の特別天然記念物コウノトリで越前市ゆかりの雌「武生」(コウちゃん)の娘「紫」が産んだ有精卵三個が十日、兵庫県豊岡市のコウノトリの郷公園から移送され、越前市で飼育する「ふっくん」(雄、十九歳)と「さっちゃん」(雌、十八歳)のペアに温めさせてふ化させる托卵(たくらん)が始まった。

 午前十一時半ごろ、三個の卵は携帯用人工ふ卵器に入れて自動車に乗せられ、県の獣医師と郷公園飼育員の立ち会いで運ばれた。卵に異常がないことを確認した後、獣医師らが中野町の飼育ケージに入り、ペアが産んだ卵五個が全て無精卵だと分かった八日から、代わりに巣に置いていた木製の擬卵と入れ替えた。

 獣医師らが卵を入れ替える作業を「ふっくん」は近くで心配そうに見守ったが、作業が終わってケージ内に誰もいなくなると、安心したように巣に伏せて再び卵を温めた。ふ化は十四日ごろになる見込み。

 (山内道朗)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索