京都市地下鉄、Jアラート発射情報で全線停止
京都市交通局は10日、仮に北朝鮮が弾道ミサイルを発射し日本に飛来する可能性がある場合、政府の全国瞬時警報システム(Jアラート)が緊急情報を出せば、走行中の市営地下鉄の列車を最寄りの次の駅で停車させるなど、全線で運行停止措置を取ると発表した。同日から運用を始めた。
駅に停車中なら、そのまま待機する。次の駅で停車した場合も含め、安全が確認できた時点で運転を再開する。
Jアラートには、発射情報を伝える第1報と、日本の領土・領海に落下する可能性を伝える第2報がある。北朝鮮情勢の緊迫化を受けて市交通局は2日に、第2報で全線運行停止すると決めていた。政府が9日、近くの頑丈な建物などへの避難を呼び掛ける情報を第1報段階に前倒しして伝えるよう変更したため、交通局も第1報で運行停止などの対応を取るようにした。
市営地下鉄と乗り入れを行っている鉄道会社では、京阪電気鉄道が従来から第1報で全線運行停止を取ることにしている。近畿日本鉄道は第2報で運行停止する方針だが、政府の情報伝達前倒しを受けて「再度、調整中」という。
【 2017年05月10日 22時50分 】