財務省 補助金配分見直しで私大再編を 仕組み提案

財務省 補助金配分見直しで私大再編を 仕組み提案
少子化に伴う学生の減少によって、今後、大学の再編などが避けられないとして、財務省は10日の審議会で、私立大学に配分されている補助金を見直し、学生の就職率など、実績によって配分に差をつけて、再編を促す仕組みを導入するよう提案しました。
これは、10日に開かれた財務大臣の諮問機関、財政制度等審議会で財務省が提案しました。

それによりますと、少子化に伴って、全国の私立大学577校のうち44%に当たる257校の大学で、学生の数が定員を下回っており、財務省は今後、大学の定員の縮小や再編が避けられないとしています。

そのうえで、財務省は、大学の再編を促す方策として、今の補助金の制度を見直し、学術論文の数などの大学の研究成果や、学生の就職率などの指標に応じて評価の高い大学には補助金を増やす一方、成果に乏しい大学への配分を減らす仕組みの導入を提案しました。

大学の再編などの改革は、政府の経済財政諮問会議でも議論されており、今後、財務省は、文部科学省などと私立大学の補助金の見直しなどについて協議を進める方針です。