2009年に発見された新しい青色素を使ったクレヨンが、クレヨラ社から発売されることになった。同社は現在、その色名を募集している。
科学者が偶然発見した色素
その色素は、米国オレゴン州立大学の物質科学者が酸化マンガン類を1,000度に加熱して電気的特性を研究していた際、偶然発見されたものだ。
イットリウム、インジウム、マンガンという3種の元素が結合してできているこの色素は、自然界に例がない。異常に高い近赤外線反射率を持ち、「完璧に近い鮮やかな青色」と言われている。
クレヨンの青として採用
クレヨラ社は今月5日、この新しい色素をクレヨンの青として採用することを発表した。
現在この色素には、元素記号(イットリウム=Y、インジウム=In、マンガン=Mn)を繋ぎ合わせて「YInMin (イン・ミン)ブルー」という名前が付けられているが、製品化されたクレヨンとしての色名はない。そのため同社は、新たな色名をサイトやTwitterで募集している。
crayola.com
上の図のように、YInMin ブルーの発色には濃淡の幅があるが、今回クレヨンとなるのは、中央にある「NEW BLUE」と示された色だ。
crayola.com
5日に開始されたTwitterでの公募には「火口湖ブルー(Crater lake blue)」、「偶然ブルー(Accidentally Blue)」「ブルーティフル(Bluetiful)」「ブルー・ラグーン(Blue Lagoon)」「深海ブルー(Deep sea blue)」といった案が集まっている。