噴火続く西之島 流れ出た溶岩で島が拡大

噴火続く西之島 流れ出た溶岩で島が拡大
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先月、およそ1年半ぶりに噴火が確認された小笠原諸島の西之島では、今月に入っても噴火が続き、流れ出た溶岩で島の西側と南西側の海岸線が、これまでより最大で180メートル拡大したことが、海上保安庁の観測で確認されました。
小笠原諸島の父島の西およそ130キロにある西之島では、先月20日、島の中央にある火口でおよそ1年半ぶりに噴火が確認され、火口がある斜面の複数の場所から溶岩が流れ出ているのが確認されました。

その後、海上保安庁が今月2日に上空から行った観測では、島の中央にある火口で噴火が続き、灰色の噴煙が火口から500メートル程度の高さまで上がっていました。

また、流れ出た溶岩で島の海岸線が、去年9月の時点と比べていずれも最大で、南西側でおよそ180メートル、西側でおよそ170メートル拡大していたということです。
拡大した部分の面積は、東京ドームの広さの1.5倍近くにあたるおよそ7万平方メートルで、これにより島の大きさは、合わせて2.75平方キロメートルになり、もとの島のおよそ13倍に拡大しました。

観測に同行した専門家は「西之島ではマグマの供給が依然として続いていると考えられる」と話していて、海上保安庁は、今後も溶岩の流出が続けば島がさらに広がる可能性があるとして、注意深く監視を続けることにしています。