無痛分べんの全国実態調査へ 日本産婦人科医会
麻酔を使って陣痛をやわらげる「無痛分べん」で妊婦が死亡するなど重大な事故がおきていることから産婦人科の医師でつくる日本産婦人科医会は全国2400の分べん施設を対象に無痛分べんの実施件数や、重大な医療事故につながりかねない事例がどの程度おきているのかなど初の実態調査に乗り出すことになりました。
無痛分べんは、出産の際に麻酔をかけ、陣痛を和らげる分べん方法で、ここ数年、妊婦の間で人気が高まっていますが、一方で、麻酔の投与の問題から妊婦が死亡するなど重大な事故も起きています。
このため日本産婦人科医会は、全国およそ2400の分べん施設を対象に、過去3年間の無痛分べんの実施件数や、どのような立場の医療従事者が麻酔薬を投与しているのかなど実態調査をすることになりました。
また重大な医療事故につながりかねないいわゆる「ヒヤリ・ハット」の具体的な事例についても調査し、無痛分べんを実施するうえでの課題も明らかにしたいとしています。
日本産婦人科医会の石渡勇常務理事は、「無痛分べんは、適切に行えば安全で大きなメリットがあるが麻酔薬を誤って投与すると呼吸ができなくなる可能性があり、緊急時には専門知識が必要だ。一方で、麻酔の専門医は少なく、一般の産科の医師が実施しているケースが多いのが現状で調査を通じより安全な無痛分べんにむけた課題や注意点を浮き彫りにしたい」と話しています。
医会では、この夏にも調査結果を報告書にまとめ、産婦人科医の研修会などで生かすことにしています。
このため日本産婦人科医会は、全国およそ2400の分べん施設を対象に、過去3年間の無痛分べんの実施件数や、どのような立場の医療従事者が麻酔薬を投与しているのかなど実態調査をすることになりました。
また重大な医療事故につながりかねないいわゆる「ヒヤリ・ハット」の具体的な事例についても調査し、無痛分べんを実施するうえでの課題も明らかにしたいとしています。
日本産婦人科医会の石渡勇常務理事は、「無痛分べんは、適切に行えば安全で大きなメリットがあるが麻酔薬を誤って投与すると呼吸ができなくなる可能性があり、緊急時には専門知識が必要だ。一方で、麻酔の専門医は少なく、一般の産科の医師が実施しているケースが多いのが現状で調査を通じより安全な無痛分べんにむけた課題や注意点を浮き彫りにしたい」と話しています。
医会では、この夏にも調査結果を報告書にまとめ、産婦人科医の研修会などで生かすことにしています。