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2013.03.31 12:00

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日本では立憲主義の教育が、まったくなされていない

日本では立憲主義の教育が、まったくなされていない3月30日(土)に発売されたSIGHT55号では「原発推進、憲法改正、バラマキ予算。日本が失うもの・壊れるもの」というタイトルで、昨年末の選挙結果そして自民党政策の今後について特集しています。

自民党の提案する改憲論については、法学館憲法研究所所長であり資格試験予備校・伊藤塾の塾長としても知られる伊藤真さんに取材をお願いしました。

欧米緒国では小学校低学年の教科書にしてすでに「憲法とは個人の人権を守るために存在するもので、通常の法律とはまったく違う」「民主主義とは代表者を選ぶことではなく、選んだその人たちを監視し続けること」と教育しているのに対し、日本ではそのような認識がまったく伝承されていないことを伊藤さんは懸念されています。

深い検証のないまま雰囲気的に容認されつつある自民党の改憲案をめぐり、主権者である国民の責任、そして立憲主義・民主主義の本質について、改めて考えさせられる取材になっています。

SIGHT最新号の詳細はこちら。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/80029
(小池清彦)

2013.03.30 22:30

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SIGHT2013年春号、発売になりました!

 SIGHT2013年春号、発売になりました!SIGHT2013年春号、本日3月30日土曜日に、発売になりました!

今号は、「原発推進、憲法改正、バラマキ予算。日本が失うもの・壊れるもの」

と題して、「憲法」「経済」「外交」「エネルギー政策」「精神」「政治のデータ 分析」など、各分野のスペシャリストにご登場いただき、現在の自民党安倍政権の政策を徹底検証する特集を組みました。

以下、ご登場いただいている方々と、それぞれの記事タイトルです。


伊藤真(法学館憲法研究所 所長/弁護士/伊藤塾塾長)
「憲法改正で日本の徴兵制が可能になる」

藤原帰一(国際政治学者/東京大学法学部・同大学院法学政治学研究科教授)
「安倍政権の憲法改正は、戦後日本の否定につながっている」

飯田哲也(環境エネルギー政策研究所 所長)
「自民党はこれからの4年間で原発推進政策に回帰する」

小野善康(大阪大学フェロー)
「『アベノミクス』の金融緩和は、デフレ脱却への道筋とはならない」

斎藤環(精神科医/爽風会佐々木病院診療部長)
「自民党は、保守というよりヤンキー政党である」

菅原琢(東京大学先端科学技術研究センター准教授)
「なぜ自民党は総選挙に勝利し、安倍内閣は支持を集めているのか
――世論調査と選挙結果のデータから分析する」

対談:内田樹(哲学者・神戸女学院大学名誉教授/武道家・凱風館館長)×
高橋源一郎(文芸評論家・作家/明治学院大学教授)
「『日本の春』よ、来い」


ぜひご一読ください! さらに詳しくはこちらを。http://ro69.jp/product/magazine/detail/80029

(兵庫慎司)

2013.03.28 12:15

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ピーター・バラカンさんが選んだ70年代ブルーノート・コンピ盤

ピーター・バラカンさんが選んだ70年代ブルーノート・コンピ盤SIGHTでは「名盤おとぎ話」を連載いただいているピーターさん。おもに60~70年代のロック作品を選んでいただき、それにまつわる当時の貴重エピソードを回想していただいていますが、言うまでもなくあらゆるジャンルに造詣深いピーターさん、この度ジャズのコンピ盤を編纂されました。

このアルバム『Go West, Man! ピーター・バラカン編』は、ジャズ・レーベルであるブルーノートが来年に創立75周年を迎えることから企画されたもの。ブルーノートといえばモダンジャズの全盛期、つまり50~60年代を代表するレーベルですが、今作では拠点をニューヨークからL.A.に移した70年代のタイトル(通称BNLA~ブルー・ノート・ロス・アンジェルス~)にスポットを当てており、つまりピーターさんの青年期におけるジャズ・リスナー体験を反映させた選曲になっています。

内容は2枚組で(1980円!)、1枚目で当時の代表曲を順当にチョイスしつつ、2枚目でピーターさんが好きな曲を自由に選ぶという構成。当然のこと、ニヤリとさせられるのは2枚目の方で、曲目はもとより曲順の「通り一遍でなさ」がカラーになっているところがポイント。ボビー・ハンフリーの“マイ・リトル・ガール”からエディ・ヘンダーソンの“ギャラクシー”へ流れていく瞬間など、「これ、普通、やらないよな」と思わせる遊び心に、こちらもついつい口元が緩みます。

アルバムの詳細についてはレーベルのオフィシャルサイトをご覧ください。試聴もできます。
https://www.emimusic.jp/release/detail/64394/
(小池清彦)

2013.03.21 12:00

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「ビートたけしの幸せ三面記事新聞」について

「ビートたけしの幸せ三面記事新聞」について2月9日発売なので、既に1ヵ月半が経ちますが、TBS『情報7days ニュースキャスター』の、ビートたけしのコーナーのネタをまとめた単行本、『ビートたけしの幸せ三面記事新聞』、まだまだ絶賛発売中でございます。
発売当初、『ニュースキャスター』の番組内で、たけしさんご本人が2週にわたって大プッシュしてくださったほか、水道橋博士が出演した時の『ゴロウ・デラックス』でも、博士の本『藝人春秋』に対してコメントする、ということでVTR出演し、結局自分の本の宣伝しかしない、という形で、PRしてくださいました。
おかげさまで順調に売れています。

たけしさん、今もハイペースでいろんな本を出しておられますが、ギャグ主体の本は、ものすごく久々です。厳密にいうと、2009年に新潮社から『漫才』という、ビートきよしさんと漫才をしている体で書き下ろした本を出しておられますが、今回のこれみたいな、いわゆる「ギャグ本」的なものは、下手すると90年代以降、出してないかもしれません。あ、「FAMOSO」とかもギャグ本ですが、こういう、活字のネタを主体としたギャグ本は、ほんとに久々だと思います。

そして。80年代のビートたけしは、日本でもっとも売れているお笑いタレントであると同時に、本を出すたびに何百万部も売れるようなベストセラー製造機でもありました。その数限りない本の中でも、特に人気があったふたつのシリーズが、漫才ブームの時にツービートとしてKKベストセラーズから出し始めた『わッ毒ガスだ』シリーズと、漫才ブーム後に始めた『ビートたけしのオールナイトニッポン』の単行本シリーズでした。
特に後者は、番組が終わるまでの10年間で全9冊が刊行され、番組終了時にはその9冊をまとめた巨大な単行本も作られました。『ビートたけしの幸せ独り占め』『ビートたけしの幸せになってしまいました』『ビートたけしの三国一の幸せ者』などと、すべての本のタイトルに「幸せ」という言葉が入っている、というシリーズで、前述の、最後の総集編的な本は、『ビートたけしの幸せ丸十年』という書名でした。

つまり、この『ニュースキャスター』の単行本は、勝手にそのシリーズに続く本にしよう、と考えたわけです。表紙は、そのシリーズの5冊目から10冊目のイラストを手がけておられる漫画家の小槻さとし先生に新たに描き下ろしていただき、しかもその10冊目の『ビートたけしの幸せ丸十年』の装丁をパクリ、絵の構図も同じようにして、書名にも「幸せ」を入れる、という。
要は、80年代に「ビートたけしのオールナイトニッポン」に人生を変えられた、日本中に何十万何百万人といる、当時の中高生・現在のおじさんやおばさんたちが、書店で見つけて「ああっ!」ってなる本にしたかったわけです。せっかくの、たけしさんの久々のギャグ本だし。っていうか、自分もモロに、その世代のそういう奴だし。

あと、かつてはたけしさんに熱狂したけど、今はすべてのレギュラー番組をチェックするほどではない、でも『ニュースキャスター』だけは必ず観ている、というたけしチルドレン、私の周囲に多いのです。きっと、日本中にいると思います。そういう人たちに届く本にしたかった、というのもあります。

ただ、ニッポン放送でやっていた番組の本のコンセプトを、TBSの番組の本が継承するってありなの? という問題があるので、当時ニッポン放送で「オールナイトニッポン」のディレクターを担当されていた方に連絡をとり、ご相談したところ、あっさり許可をくださいました。
ありがとうございました、鳥谷さん。って名前書いてどうする、って話だけど、当時、「たけしのオールナイト」のリスナーはみんな鳥谷さんのことを知っていました。その前任ディレクターの森谷さんのことも知っていました。現オフィス北野社長の森さんのことも「テレビ制作会社スーパープロデュースの森さん」として知っていたし、当時まだタレント化する全然前だったテリー伊藤のことも、「IVSの伊藤さん」として知っていました。そういう番組だったのです。

「おまえ、将来、鳥谷さんから直接メールもらうぞ」と、高校生の頃の自分に教えてやりたいです。びっくりすると思う。というか、ビートたけしの本を自分が作っている、という時点で、もう信じられない話だと思いますが。

というわけで、たけし世代で、まだこの本を手にとってないという方、ぜひ。もちろん、それ以外の世代のみなさんも、ぜひ。
詳しくはこちらを。http://ro69.jp/product/book/detail/77966   (兵庫慎司)

2013.03.18 12:15

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自民党の改憲案は「徴兵制」を可能にするもの

自民党の改憲案は「徴兵制」を可能にするもの次号SIGHTの特集は「原発推進、憲法改正、バラマキ予算。日本が失うもの・壊れるもの」と題し、先の選挙結果についてさまざまな点から検証しています。

自民党の改憲論について語って下さったのは、法学館憲法研究所所長であり資格試験予備校・伊藤塾の塾長としても知られる伊藤真さん。

伊藤さんは以前から自身のブログで、自民党の新憲法草案に強く反対されている。経済効果や強面外交という点から世論はにわかに改憲論を容認しつつありますが、しかし新草案を丁寧に読み解いていくと、それはこれまでの平和憲法とは正反対の主旨を持った、事実上「徴兵制」さえも可能にするものと伊藤さんは指摘していらっしゃいます。

SIGHT55号は、3月30日(土)の発売です。
(小池清彦)

2013.03.15 12:15

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SIGHT制作だより:自民党政権は本当に「支持」されているのか

SIGHT制作だより:自民党政権は本当に「支持」されているのか昨年末の発足以来、高い支持率を誇っている安倍政権だが、
本当に今の自民党政権は「支持」されているのか。
議席数が大幅に増えることになった選挙結果に対し、
得票数は減った自民党の勝利をどう考えるべきなのか。

次号3月30日発売のSIGHTの特集のために、
東京大学 先端科学研究センターの菅原琢さんに取材をさせていただいた。

『世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか』という著書もある通り、
計量政治――世論や投票傾向分析の専門家である菅原さんだが、
メディアで報じられることの多い、
自民党政権→民主党政権→自民党政権という揺り戻しであるという
図式からは見えてこない有権者の行動を、
数字の分析とともに語っていただいた。

お話をうかがって改めて分かったのは、
けして昨年末の選挙結果は、雪崩を打って
自民党を支持するものではなかったこと、
有権者は非常に注意深く見ながら投票先を探していることだ。

具体的に言えば、前回の総選挙で
民主党に入れた人は自民党に逆戻りしていない。
2009年の政権交代も、3.11の東日本大震災も
経験した日本の有権者は、
後戻りすることなく、次の選択肢を探している。

次号のSIGHTでは、今あまり語られることの少ない
こうしたリアルに焦点を当てていく。(古川琢也)

2013.03.14 12:15

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自民党の大量議席獲得はヤンキー化の成果

自民党の大量議席獲得はヤンキー化の成果次号SIGHTの特集は「原発推進、憲法改正、バラマキ予算。日本が失うもの・壊れるもの」と題し、昨年12月の選挙結果について検証しています。

圧倒的多数となった自民党の議席数について、「あえて知性を捨てた結果=ヤンキー化」と説明してくださったのは精神科医の斎藤環さん。日本人の縦型社会メンタリティー、そしてヒーローやカリスマに追随しやすい体質など、精神科医からの視点で自民党への追い風を説明してくださっています。

『SIGHT』55号は、3月30日(土)の発売。

写真は、斎藤さんの最新刊「世界が土曜の夜の夢なら ~ヤンキーと精神分析~」。
(小池清彦)

2013.02.26 12:15

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いがらしみきおさん、初のエッセイ集「ものみな過去にありて」

いがらしみきおさん、初のエッセイ集「ものみな過去にありて」『SIGHT』で「5秒前の世界」を連載いただいているいがらしみきおさん。初のエッセイ集がこちら。

これは、「ぼのぼの」を連載している竹書房のサイト「ぼのネット」に、2007年11月から2011年9月の4年間にわたって掲載されていたもの。

文体はおなじみの「ぼのぼの」節で実にゆるいテンポ感ですが、しかしながらこの連載を始めた動機が「自伝を書きたかった」というものだけに、日々の雑感の中に自身のキャリアをひとつひとつ確認していくような丁寧さ、そして思い入れを随所で感じさせます。

連載のもうひとつの動機として「携帯を買ってもらったので貧乏性から写メを載せたくなった」とも付け加えていますが、これはワーカホリックの裏返しの証明。

現在は故郷である東北・仙台にお住まいのいがらしさん。2011年3月の「生まれて初めて経験する避難」の様子は生々しいです。

最新号『SIGHT』54号の詳細はこちら。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/76299
(小池清彦)

2013.02.21 12:15

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ピーター・バラカンさんがYWCAでDJライヴ

ピーター・バラカンさんがYWCAでDJライヴ『SIGHT』では「名盤おとぎ話」を連載いただいているピーター・バラカンさんが、3月9日(土)15時から東京・武蔵野市YWCAセンターで「DJライヴ」を行ないます。

YWCAというのは、言うまでもなくYoung Women's Christian Associationのことで、その意義をオフィシャルサイトでは「キリスト教を基盤に世界中の女性が力を合わせて、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現するために働いている国際NGO」と記載しています。

そこで「DJライヴ」というのも唐突な話に聞こえますが、設定されたテーマは「育つ子に背中を見られているおとなたちへ」というシリアスなもの。テーマへの素直な関心ももちろんありますが、いわゆるDJライヴというものの在り方に新たな意味を見い出そうとするピーターさんの意欲にも惹かれます。

参加費は茶菓子付きで2000円。定員は50名となっているので、気になる方は早めに申し込んでおいたほうがいいかもしれません。お申し込みはこちらから。 
http://www.tokyo.ywca.or.jp/article/article.cgi?kid=1392

最新号『SIGHT』54号の詳細はこちら。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/76299
(小池清彦)

2013.02.20 12:00

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『ビートたけしの幸せ三面記事新聞』、その中身を御紹介します その1

『ビートたけしの幸せ三面記事新聞』、その中身を御紹介します その12月9日に発売した、
TBS「情報7days ニュースキャスター」の人気コーナー
「たけしの三面記事新聞」をまとめた単行本、
『ビートたけしの幸せ三面記事新聞』、おかげさまで大好評をいただいています!

番組がスタートした2008年10月から2012年10月まで約4年分のネタを収録。
『ビートたけしの幸せ丸十年』以来、なんと22年ぶりの「ネタ本」になります!

ロッキング・オンでは
『SIGHT』での連載をまとめた「北野武」名義の単行本は、
これまでに10冊刊行してきましたが、
「ビートたけし」名義の単行本は初めて。

つまり、芸人「ビートたけし」の真骨頂をおさめたのが本書になります。
単行本紹介ページ(http://ro69.jp/product/book/detail/77966)にもありますが、
これが今の「ビートたけしのギャグ」です!

その時々の時事ネタや季節ネタなど、ネタの種類は多種多彩。
というわけで、一体どんなネタが掲載されているのか、
この場で御紹介していきたいと思います。

全12章で構成されている本なのですが、
今回はその第1章を御紹介します。

1章だけでも、これだけのネタ数です。

第1章
【こんな○○はイヤだ! その1】

・東国原英夫宮崎県知事&橋下徹大阪府知事、番組にゲストで登場記念
「こんな知事はイヤだ!」

・バレンタインデーということで…
「こんなオヤジに義理チョコをあげてはいけない」

・明日からいよいよ大相撲春場所
「こんな力士はイヤだ!」

・お花見の季節ということで
「こんな花見はイヤだ!」

・4月は、新入社員が入社してくる季節
「こんな新入社員は困る」

・もうすぐ5月連休
「ゴールデンウィークにいそうな困った人たち」

・いよいよゴールデンウィークに突入
「ゴールデンウィークにいそうな人たち」

・いよいよ明日から大相撲夏場所
「明日から夏場所! こんな力士はイヤだ!」

・いよいよ栽培員裁判制度スタート
「こんな裁判員はイヤだ!」

・麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表による初の党首討論
「こんな党首はイヤだ!」
「こんな党首討論はイヤだ!」

・「こんな結婚式はイヤだ!」

・明日は父の日。
「こんなお父さんはイヤだ!」

・今週は各地でプール開き。
「こんなプール開きはイヤだ!」

・明日から大相撲名古屋場所
「こんな四股名(しこな)はイヤだ!」

・「総選挙間近 こんなマニフェストはイヤだ!」

・明日は投票日
「投票所でこれはイヤだ!」

・「こんな初登院はかっこ悪い!」

・「こんな運動会はイヤだ!」

・野村監督退任、ということで
「楽天選手にきいた…!? こんな後任監督はイヤだ!」

・「明後日に国会スタート! こんな所信表明演説はイヤだ!」

本の詳細は以下のサイトで御確認ください。
http://ro69.jp/product/book/detail/77966

RO69のご紹介

音楽情報サイト RO69(アールオーロック)がお届けするSIGHT 編集部日記。
ロッキング・オン独自の観点で見た音楽情報等をお届けします。