夜眠りたいのに眠れない…眠れず疲れがとれない症状が続く「不眠症」。長引くと、からだに大きな健康被害を与えてしまいます。あたり前の「眠る」という習慣が送れなくなってしまう理由とは一体なぜなのでしょう。ここでは、イマドキ女子に注意してほしい「不眠症」について詳しくご紹介します!
「不眠症」ってどんな病気?
不眠症とは、「寝つけない」「夜中に目が覚めてしまう」などの睡眠トラブルを感じることが週2回以上あり、それが1か月以上続くこと。その結果、日中にだるさを感じたり、集中力が続かなかったりして、日常生活に支障をきたしてしまう状態のことを言います。
緊張や興奮などで一時的に眠れなくなることがありますが、こうした一過性のものは、不眠症とは言えないようです。では、一体どんな原因から不眠症になってしまうのでしょう。
原因は「体内時計の乱れ」かも
睡眠をつかさどるホルモンのひとつであるメラトニンは、「血圧」「体温」「脈拍」などを下げ、眠る準備を整えます。起床後に日光などの強い光を浴びると、メラトニンの分泌が抑えられ、体内時計が新しい1日のリズムを刻み始めます。これによって、心身が活動状態に入るのです。
ところが、夜ふかししてTVやスマホの強い光をみつめたり、交替制勤務、暴飲暴食など、不規則な生活を送ったりしていると、体内時計が乱れ、睡眠のリズムが狂ってしまいます。
からだは正直。夜更しなどの不健康な生活を続けてしまうと、自然とその生活に慣れていってしまうのです。しかし、本来の人のからだは朝起きて夜眠るもの。長期にわたって体内時計が乱れた状態が続いてしまうと、健康を損なってしまいます。
「ストレス」も不眠を引き起こします
不眠に影響しやすいのは精神的ストレス、それも、一時的な急性ストレスよりも、長期にわたって持続する慢性ストレスのほうが、不眠を長期化させたり、体調に悪影響を及ぼしたりしやすいといわれています。
ストレスによって眠れない日々が続くと、「眠れない」ということが恐怖になってしまい、さらに眠れなくなるという悪循環に陥りやすくなります。
「睡眠はこうあるべき」という考えを捨てること
必要とする睡眠時間には個人差があり、季節や年齢などによっても変わります。日中に眠気を感じずにスッキリ過ごせているのなら、睡眠時間が足りているということ。「○時間寝ないとダメ」「夜○時には寝なければならない」などと決めつけないようにしましょう。
寝ることに対して意識しすぎると、逆に眠れなくなったりしませんか?「この時間には眠らなくちゃ」と考えずに、眠たくなったら横になるくらいの余裕をもってみましょう。
「夕食の時間」も重要なカギ
夕食は遅い時間にたくさん食べ過ぎないこと。寝ているときに胃腸が消化などで働いていると、睡眠が妨げられてしまうことがあります。空腹で眠れないような場合は、消化のよいものを軽く口にする程度に留めましょう。
もちろん、就寝前にカフェインを含むコーヒーやお茶を飲むのも寝付きを悪くする原因になる可能性があるので控えたほうがよいでしょう。
心地よく眠る環境を整えて
不眠症を解決するためには、医師に薬を処方してもらうなどの方法もありますが、まずは心地よく眠れる環境を整えてみましょう。寝具を変えたり、アロマをたいたり、リラックスできる音楽をかけてみたり…。きっと布団に入るのが楽しみになるはずですよ。
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