代替医療は過敏性腸症候群(IBS)に有効?
更新日:2016/12/27
過敏性腸症候群(IBS)のよくある疑問
食生活の改善や薬物治療で過敏性腸症候群(IBS)が改善しない場合、代替医療を受けることも選択肢にあげられます。ここでは、ドクター監修のもと、リフレクソロジーや自然食品などの代替医療の効果について解説します。
この記事の監修ドクター
過敏性腸症候群(IBS)はストレスが大きな原因といわれており、食生活の改善や便秘・下痢などに対する対症療法だけでは、症状がよくならない患者さんもいます。医療機関での治療で十分な効果が得られない場合、代替医療を受けることも選択肢のひとつです。しかし、効果はどの程度あるのでしょうか。ここでは、過敏性腸症候群の症状改善に対する代替医療の効果について解説します。
代替医療と過敏性腸症候群
リフレクソロジーを受けられる施設や、ハーブや漢方などを購入できる店が増えてきており、代替医療は以前と比べて身近な存在になっています。代替医療とされているものには、大きく分けて以下のような種類があります。
- 体に働きかけるもの:マッサージ、カイロプラクティック、リフレクソロジーなど
- 心身に働きかけるもの:瞑想、自助グループの利用など
- ハーブや自然食品などを使うもの
- 気功や鍼、磁力などを使うもの
- ホメオパシーや漢方などを使うもの
※ホメオパシーとは
しかし、過敏性腸症候群の症状改善に対する代替医療の効果を検討した研究はそれほど多くなく、効果が明らかにされているものはわずかです。消化器学会の治療ガイドラインによると、リフレクソロジーや瞑想、鍼治療については、研究論文はあるものの、効果があるとは言い切れないとされています。
乳酸菌やペパーミントオイルの有効性に期待
ハーブや自然食品を使った代替医療には、効果が証明されているものがいくつかあります。腸内細菌のバランスを改善することで体によい影響を与えるビフィズス菌などの善玉菌や、善玉菌を含む食品を「プロバイオティクス」と言いますが、プロバイオティクスは過敏性腸症候群の症状改善に有効と考えられています。コストが少なくすみ、副作用もほとんどないため、医療機関での治療にも取り入れられています。
また、複数の臨床研究を分析した結果によると、ペパーミントオイルは過敏性腸症候群に効果が期待されることが分かっています。ペパーミントオイルは筋肉をゆるめる作用があるとされているため、腹痛や腹部膨満感を和らげる効果があると考えられています。
ストレス軽減を目的に行うのがよい
過敏性腸症候群の症状軽減に効果があると立証されている代替医療はほとんどないため、治療を目的として行うことはあまりおすすめできません。しかし、過敏性腸症候群はストレスとの関連が強いことから、ストレス解消のために代替医療をとり入れるのは悪いことではないでしょう。
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