ワシントン=杉山正
2017年5月10日10時43分
トランプ米大統領は9日、連邦捜査局(FBI)のコミー長官を解任した。昨年の米大統領選挙中のクリントン元国務長官のメール問題の取り扱いで「誤りがあった」とした。しかし、FBIは大統領選前後のトランプ氏陣営とロシアとの関係を捜査しており、そのトップを解任するのは極めて異例だ。
トランプ氏はコミー氏への書簡で、セッションズ司法長官とローゼンスタイン副長官の助言に基づく措置と強調。「あなたは効果的に局を率いることができないという判断で司法省と一致した」と断じ、新たな長官の下で「信頼を取り戻す」とした。
トランプ政権は解任の理由として、クリントン氏が国務長官時代に私用メールアドレスを使っていた問題への対応を挙げた。ローゼンスタイン氏は、コミー氏が昨年の選挙中に、メール問題でクリントン氏らを訴追しないことを明らかにしたり、捜査再開を公表したりしたことを「擁護できない」とした。
一方で、トランプ氏は書簡の中…
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朝日新聞国際報道部