ドイツ軍兵士などが前大統領暗殺計画の疑いで逮捕

ドイツ軍兵士などが前大統領暗殺計画の疑いで逮捕
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ドイツで、難民に寛容な政策を支持する前の大統領などの暗殺計画を立てたとして、極右思想をもつ男3人が逮捕されました。このうち2人はドイツ連邦軍の兵士で、政府内に衝撃が広がっています。
ドイツの検察は9日、移民や難民の受け入れに寛容な政治家の暗殺を計画した疑いで、極右思想をもつ男3人を逮捕したと発表しました。

検察によりますと、男らは標的とする政治家のリストを作成し、この中にはガウク前大統領やマース法務相などの名前があったということです。

地元メディアによりますと、逮捕された3人のうち1人は大学生で、自宅に弾薬を隠し持っていたということです。

残る2人はドイツ連邦軍の20代の兵士で、このうち1人はシリア難民を装って保護を申請していたということです。

検察は、男らが暗殺を難民による犯行に見せかけて、難民に対するドイツ国民の反感をあおる狙いがあったと見て調べています。

極右の過激な思想が軍の中にも広がっている可能性を示す事件に政府内では衝撃が広がっていて、メルケル首相は地元メディアに対し、「信じがたい話だ。こうしたことがよく起きているのか調査する必要がある」と話しています。