三越伊勢丹 早期退職の募集を検討

三越伊勢丹 早期退職の募集を検討
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業績の低迷が続くデパート最大手の三越伊勢丹ホールディングスは、経営の立て直しに向けて今の制度よりも退職金を積み増して早期退職の募集を検討していることを明らかにしました。
三越伊勢丹ホールディングスは、主力の衣料品の販売不振や地方の店舗の売り上げの低迷など業績不振の責任をとって、前の大西洋社長が任期途中で辞任し、ことし4月から杉江俊彦社長のもとで経営の立て直しを進めています。

10日行われたことし3月までの決算発表で、三越伊勢丹は売り上げが前の年度を2.6%下回り、最終的な利益は149億円余りと前の年度を43.5%余り下回る大幅な減益となったことを明らかにしました。

また今年度も最終利益で33%余りの大幅な減益を見込んでいます。

このため三越伊勢丹は、人件費を削減して経営の立て直しを図るため今の制度よりも退職金を積み増して早期退職の募集を検討することになりました。

ことし秋までに退職金の積み増し額などについて労働組合と協議するとしています。

三越伊勢丹ホールディングスの杉江社長は、記者会見で「前の大西社長の体制では、新規事業の拡大で本業のデパートの構造改革がおろそかになっていた。コストの削減を最優先し、業績を改善していきたい」と述べました。