健康的な食生活を志すならば、野菜からの栄養摂取は欠かせません。しかし、やみくもに野菜を食べればよいわけではなく、その摂り方にはいくつかのコツがあります。ただ食べるだけでは勿体無いのです。
栄養価たっぷりの野菜でも、調理の仕方、食べ方によって摂取できる栄養に差が出てきます。美肌やダイエットにも、野菜をたくさん食べることは欠かせませんが、食べ方によっては逆効果になることもあるのです。
そこで、野菜を食べるときにはどのような点に気をつけるべきなのか、かしこい野菜の摂り方をご紹介します。
- 1.生野菜をたくさん食べ過ぎない
- 2.皮をむきすぎない
- 3.温野菜をバランスよく食べる
- 4.旬の野菜を食べる
- 5.緑黄色野菜は油と一緒に食べる
- 6.淡色野菜は火を通し過ぎない
- 7.野菜ジュースだけではダメ
- 野菜を正しく食べよう
1.生野菜をたくさん食べ過ぎない
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野菜は焼いたり、茹でたりすると栄養価が減ってしまいます。だからといって生野菜ばかり食べていると、体が冷えてしまいます。
ダイエットのためにサラダばかり食べている人は、逆に脂肪が燃えにくい体質になってしまっている可能性があるのです。
2.皮をむきすぎない
皮を厚くむきすぎると、栄養が激減してしるかもしれません。実は、皮や皮のすぐ下に栄養がたっぷりある野菜が多いのです。
さつまいもは、皮の部分にビタミンCやカルシウムが多く含まれています。カボチャに含まれるβ-カロチンは、実よりも皮に多く含まれています。また、ニンジンも、皮や皮のすぐ下に栄養がたっぷりあります。
3.温野菜をバランスよく食べる
いつも同じような、手軽に食べられる野菜ばかり食べていませんか。それでは摂取できる栄養が偏ってしまいます。
生で食べられる野菜は、ほとんどが水分で食物繊維の量は少なめです。一方、熱を通さないと食べられない根菜や緑黄色野菜は、食物繊維もたっぷりで胃腸の調子を整えてくれます。
4.旬の野菜を食べる
野菜を食べるなら、季節ごとの旬の野菜を食べるようにしましょう。旬のものは、そうでないときのものに比べて栄養素がたっぷり含まれているのです。
冬には体を温める野菜、夏には体の熱を冷ます野菜を選びましょう。旬の野菜を食べて栄養素をしっかり摂ってください。
5.緑黄色野菜は油と一緒に食べる
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レタスやキャベツには、βカロテンやビタミンEが含まれていますが、これらは油に溶けるビタミンなので、油と一緒に食べてこそ吸収されます。
このときの油は、オリーブオイルをおすすめします。オリーブオイルは他の油に比べて抗酸化力の高いオレイン酸が圧倒的に多く含まれているのです。
6.淡色野菜は火を通し過ぎない
淡色野菜の栄養的な特徴は、ビタミンCや消化酵素などの成分が目立つことです。ビタミンCや酵素は熱に弱いので、食べるときは、火を通し過ぎないように注意しましょう。
セロリスティックやキャベツの千切り、茹でたもやしなどで、しゃきしゃきとした食感や、野菜が持つ辛味、爽やかな苦味などを楽しみましょう。
7.野菜ジュースだけではダメ
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市販の野菜ジュースを飲むと野菜の栄養が摂れると思いがちですが、製造過程によりビタミンCや食物繊維は減っています。また香料や糖類が添加されたものもありますし、美味しいと感じる野菜ジュースには10%以上の糖分が含まれているのです。
野菜ジュースを飲むことは、野菜を摂取する代わりにはならないのです。
野菜を正しく食べよう
ヘルシーな野菜も食べるタイミングや調理法によって、健康効果を左右してしまいます。記事でご紹介したルールを意識して、効率よく上手に野菜を摂取してください。